HONK de BONK

鳥の“落し物”が直撃しましたが(泣)鳥には寛容な私です。。。

National Anthem & Raising of the National Flag(国歌と国旗掲揚)

2016-03-08 21:04:04 | bike
国際大会での表彰式のクライマックスは国歌と国旗掲揚だ。

サー・クリス・ホイが、今回のトラック世界選で苦言を呈していた。


表彰式でのデジタル・フラッグはイケてないって言いたいよ。本物じゃ駄目なワケ? #気難しいオッサン


私がこの“デジタル・フラッグ”(心の中でビデオ国旗掲揚と呼んでいた)を現地観戦で初めて見たのは、一昨年のジュニアトラック世界選。

結構驚いたし、味気ないなぁと思ったけど、仕方がないのかなーとも感じた。

と言うのは、本物の旗を揚げるのには少なくとも3名のスタッフが必要だし、各国の旗を管理するのはそれなりに大変かもしれない。

絶対ポディウムに上がらなさそうな国があったとしても、一応用意しておかないといけないしね(←酷)。


2014ジュニアトラック世界選@クァンミョン(韓国)


遠目だとこんな感じ


韓国のデジタル・フラッグは宇宙空間風なところに忽然と現れる身じろぎもしない国旗。

今回のロンドンのやつは、ひらひらしていてバージョンアップを感じさせた。

だからって、サー・クリスを納得はさせられないけどー(苦笑)。

サー・クリス・ホイは、メダル・セレモニーに対する思いが格別熱い人なのかもしれない。

英国人ジャーナリストが以前こんなことを言っていた。

お気に入りのホイの思い出? 2008トラック世界選マンチェスター大会。表彰式で外国の国歌が流れた時、起立しなかったマスコミの奴らをホイは軽蔑の眼差しで睨んでいたよ」(by イギリス人ライター)


A Rider and a Gentleman (サー・クリス・ホイ、引退発表)2013-04-19 23:34:49

更に手前味噌の引用で申し訳ないが、その時私はこう思った。

海外現地観戦でよく感じてたんだけど、それまで騒いでたり、おちゃらけたりしていた観客も、表彰式の国歌&国旗掲揚となるとしゃきーんとして(←豹変と言ってもいいぐらい)、起立・脱帽は当たり前。国旗がどの辺に揚げられるのかきょろきょろする。マスコミの人たちは仕事中だから、起立しなかったのかもしれないけど、サー・クリスはそんな態度を許しがたいと思ったのではないかな。(by くまたろう)


それを踏まえて…。

先日のトラックアジア選で、凍り付くような光景を目の当たりにした。

4日目と5日目(最終日)に現地観戦。4日目の表彰式にて。

なんと、国歌&国旗掲揚で起立しない観客が多少なりともいたのだ。

それも、レース中は結構熱く応援していたんじゃないかと思われる様子の方々まで、スマホをいじって座りっぱなし…。

反逆者だとか、ポディウムに上がってる国がめっちゃ嫌いとか、政治的になんか言いたいことがあるとか、試合のジャッジに不満があるとか、尋常ではない風情に見えるのではないだろうか? 特に外国人には…。

実は、場内アナウンスでは国旗掲揚を告げた後、「ご起立ください」の一言がなかった。

そして最終日は、その一言が付け加えられ、ほとんどの人が起立し、極当たり前な光景となった。

このことがあったので、今回のトラック世界選表彰式を注意深く聞いてみた。

「ナショナル アンセム オブ ○○○(←国の名前)!!」

初めて意識したけど、起立をを促すようなアナウンスはなかった。

言われないことを勝手にやらない的な日本人のサガかもしれないけれど、ちょっと複雑な思いがした。

私は好きなんだよねぇ、表彰式が。

「三度の飯よりポディウムとガッツポーズが好き」by くまたろう

いい大人が人前で感情を爆発させて、喜んだり泣いたりしてりする姿を見るのが、私にとってもこの上ない幸せなのだ。