HONK de BONK

鳥の“落し物”が直撃しましたが(泣)鳥には寛容な私です。。。

Tour de Suisse Review (2013ツール・ド・スイス総括)

2013-06-17 19:27:10 | bike
あぁ。。。 ツール・ド・スイス終わった(放心)。こんなに疲れて、毎日がジェットコースター状態のTdSはこれまでなかった。楽しかったけどね。

キャメロン・マイヤーは任務完了。目標としていた総合トップ10という使命を果たした。

ORICA-GreenEDGE公式サイト: Mission Accomplished: Cameron Meyer Rounds out Tour de Suisse Top Ten

グランツールで総合争いを繰り広げるような強豪選手にとっては、前哨戦、調整レースの10位なんてどうってことないだろうし、来年の今頃、「去年のスイスの総合1~10位を言ってみよ(順不同でもOK)」と言われても、普通は覚えていないだろうし。

トップ10に入ることがこんなに難しく、こんなに心に残るレースになろうとは。

【ボブスレー】
昨日のTTの前「アルバジーニがボブスレーの選手を手配した」(※自転車交換の後、選手を押す係用)と呟いた時は、「キャメロン、ギャグ冴え冴えだなー(笑)」とジョークだと思っていたら、なんと本当だった。

この方です

右か左か、かなり迷うかもしれないけど、左はグリーンエッジのビデオ・プロデューサー、ダン・ジョーンズ氏。真ん中がアルバジーニで、左がスイス人のボブスレー選手、アレックス・バウマン。

Wikipedia: Alex Baumann (bobsleigh)

いい仕事したらしい。これからは、1チームにひとり、ボブスレー経験のあるメカニックの時代だな(←ハードル高過ぎ)。

【マティアス・フランク】
むごかった。これが自転車レースの非情と分ってはいても。せめて表彰台と祈った人も少なくないのでは。嗚呼…。

プロ選手なんだから、少なからずもこういう結果は想像はできただろう。そんな中、全てを出し切った様子が美しかった。スポーツは勝った人だけのものじゃないから。でも、「全員が勝者、全員…(ry」とは思わないけど(苦笑)。勝者はルイコスタです(鬼)。

フランクの死闘に花を添えたのは、沿道でがんがんに応援するスイス人の観衆かな。素晴しい光景だった。もうホント、がっかりだとは思うけど。

【TJ】
明らかに“フランクより格上な俺”を感じさせたヴァンガーデレンだったが、リーダージャージを纏ったスイス人を盛り上げた。

「君、もしツールに出場したらエヴァンス派じゃなくて俺派なー」という圧力も兼ねての調整&アシストだとしたら、なかなか腹黒いけど(邪笑)。

あと第7ステージのゴールスプリント。普通にスプリント力がなくての敗北のようにも思えたが、ひょっとしたら譲ったんじゃないかな~とも感じられた。まあ、あそこで譲る意味もないかもしれないけど。ただ「俺、調整だし、うちのチームはフランクが主役だし」という匂いがちょっぴりした。とは言え、写真を見たら、軽く悔しそうな顔をしている。譲ってやったというあからさまな態度は野暮。況してや「譲ってやった」なんて口にするのは下衆。脚が残っていなかったとか、スプリント力がなかったでいいじゃない?

強さと静けさと優雅さを兼ね備えたようないい選手だ。

【パンク】
何度見ても血の気が引く(涙)。ホイールを渡してくれたのはクルオピス。2、3週間は(←短)、彼に足を向けて寝られません。

マイヤー兄のパンク→ホイール交換

【TdF】
グリーンエッジのツール・ド・フランスの布陣は今週中に発表されるらしい。

いろいろあれこれ鑑みると、マイヤー兄は選ばれるような気もするけれど、蓋を開けてみなけらば分らない。神様、お願い!!

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正直、ドーフィネよりスプリンター感っちゅうの?あと年寄り感(酷)がスイスは強くて、小さく不満に思っていた。グリーンエッジ生え抜きの豪州人GC選手を育てる気はあるのかー?と。その気がないならリッチー・ポートでも連れてくれば!みたいな(来ないけどね~)。

でも、この1週間のスイスを観て、年寄り、もとい、ベテランが本当にマイヤー兄の世話をしてくれたんだなぁと感慨深い。それは風除けとか水運びっていうんじゃなくて、ステージレースの戦い方とでも言いましょうか。

マイヤー兄はいつも表面上は穏やかで、リラックスしているんだけど、流石に今回はツール出場がかかっているのでテンパっているようにも見えた。そんな中、ベテランのアシストは心強かったのではないだろうか。実際、本人も「勉強になりました」とコメントしている。

と、ベテランの皆様に感謝する中、ゴスとクックは最終日のTTはDNS。お帰りになりました。いいやね。スプリンターは気楽で。もっともゴスはベテランじゃないけど。ああ見えても、マイヤー兄の1個上。

これで「じゃっ、次のステージレースはツール・ド・ポローニュ(←かぶってないけど実質上TdF裏レース)ね」って言い渡されたら泣くけどー。


ツール・ド・スイス Stage. 7 (photo: ORICA-GreenEDGE公式サイトより)


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TdSと同時期に開催されていたテューリンゲン一周に出場していたジェイコAIS・ワールドツアー・アカデミーのダミアン・ハウソン。どうやらプロツアーチーム入りが決まったようだ。テューリンゲンはプロローグ優勝、第3ステージまでリーダージャージ着用。2012ロード世界選U23TTの銅メダリスト。2013豪州ロードナショナル選U23TT1位、U23RR2位。

さて2014から彼はどこで走るのか? 普通に考えればグリーンエッジ? それとも…。