8月16日にイタリアで行われたU23のレース、グラン・プレミオ・カポダルコ(Gran Premio Capodarco)。
優勝はイギリスの19歳、ピーター・ケノー。2位は今年のTOJ南信州ステージを制したオーストラリアのサイモン・クラーク。
スタート前のセレモニーとポディウムに、ファビオ・カザルテッリの忘れ形見、マルコ君が登場した。現在。彼は13歳。ケノーにトロフィーを渡すプレゼンターを務めた。1991年にファビオ・カザルテッリが勝利したこのレースは、彼の死後、ファビオのメモリアルレースとなった。
ciclonews.it: 37° Gran Premio Capodarco (Elite-U23)(←注!すぐ開きます)
マルコ君はビデオの序盤のセレモニー(お母さんの肩を抱いている)と、最後のポディウムに登場する。Nacoさんの3年前の記事(
Mas Ciclismo News: 2005.08.16 (Tue) 近年のツール, 一番の惨劇)の時に比べると、当然だが随分とおにいちゃんになっている。おまけにケノーが小柄・童顔なので、どっちが中学生なんだか分からない(苦笑)。彼はどんな気持ちで、自転車選手に囲まれているのだろうか。
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GBディベロップメント(ジュニア)からGBチームのアカデミーに今季より昇格したピーター・ケノーは、最初はレースのスピードについていけず苦労したが、じわじわと成長。今年のU23英国チャンピオンの座も手に入れ、名実共にイギリスの若手ホープだ。
ケノーは27人の逃げに入り、その中からケノー、クラーク、ロシア人が抜け出す。
GBのエリングワース監督は、サイモン・クラークが昨年のこのレースの8位、今年が最後のU23なので「ピート(ケノー)!! クラーキー(クラーク)をマークしろ。奴は死ぬほど勝ちたいはずだ」と無線に向かって叫んだ。するとケノーは「わかったよ!! でも僕はもっと勝ちたい!!」とやり返す。
ケノーは三味線を弾き、クラークを油断させる。そして20%の登りでアタックし優勝。
英国チームの北京オリンピックでの活躍も、イタリアで走るU23の連中を奮い立たせた。監督は、スティーヴン・バーク(アカデミーの選手)が個人追い抜きで銅メダルを獲ったとレース中に奥さんから電話連絡を受け、無線でそのことを皆に伝えた。
祝勝会はピザレストランで。シャンパンファイトの特大シャンパン瓶を持ち込んだ。
「こんな大きいシャンパンボトル初めて見たよ。ポディウムで沢山撒いたのに、750mlが2本分+500mlが1本分ぐらい残ってたんだから」と、ケノー。
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ウェズリー・サルツバーガーも出場していたが、ビデオで見つけることができなかった(淋)。アンディ・テナントはスタートリストに名があったが、手首を怪我していたので出欠不明。
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ショートバージョンのビデオも。こちらはBGM入り。何故かメアリー・J・ブライジ & U2の『ONE』。なんか物悲しい。ケノーがイギリス人だからU2の曲(U2はアイルランドだけどイタリア人にしたら似たようなもんかなー)にしたのかと思ったけど、サルツバーガーの時はマドンナだったりするから意味はないかも。しばしば、イタリア人のポップスやロックのセンスが分からない。そう思うとJスポのセンスは素晴らしい。
ciclonews.it: 37° Gran Premio Capodarco (U23) in onda sulla puntata n°34 dell'ORA DEL CICLISMO(←注!すぐ開きます) ※ BGM入り短縮版
更に、別のところが撮ったビデオ。ケノーのアタックの瞬間や、ゴール前の背中側からの撮影が面白い。
Ciclismo Giovanile: Capodarco straniero: 1° Kennaugh, 2° Clarke, 3° Sokolov(←注!すぐ開きます)
【参考】
Gran Premio Capodarco 公式サイト
スタートリスト
Cycling Weekly: PETE KENNAUGH CELEBRATES BIG ITALIAN WIN
Cycling Weekly: OLYMPIC SUCCESS INSPIRES KENNAUGH TO HUGE WIN IN ITALY
Isle of Man Today: Peter Kennaugh claims massive win in Italy
CN: 37th Gran Premio Capodarco
(photo: L→R: クラーク、ケノー、マルコ・カザルテッリ、ロシアのソコロフ@ビデオ)