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ルーヴル美術館展 ―地中海 四千年のものがたり

 東京都美術館でやっているルーブル美術館展を見てきた。

 地中海の周辺諸国の4000年の歴史を展示するというこの企画、平日の昼間に出かけたのに、お盆期間だったということもあり観客で溢れかえっていた。

 展示会は6章に分かれていて、序章;地中海世界、第一章;地中海の始まり、第二章;統合された地中海、第三章;中世の地中海、第四章;地中海の近代、第五章;地中海紀行からなっている。

 展示されていた地中海周辺の国家の盛衰がひと目で分かる地図を見ると、国家とは侵略するものであり、この事実は4000年前から現在まで変わらず延々と続いているのがよく分かる。

 そして国家の盛衰には文化が混合されていくという面もあり、また栄えている国家には巨万の富が集積し、その支配者らのために芸術や工芸が発達しているという図式も見て取れる。

 さて、人混みの中をかき分けながら見たこの展示会、私にとっては第2で章までの紀元前の展示と、5章の一部の紀元前の遺物に大いに興味をひかれた。

 中でも多数展示されていたテラコッタ製の壺は、今までにも見ているが、何度みてもすばらしい。3000年も前の作者がこの壺に向き合い、筆を動かしていく様が感じ取れるような気がするのだ。



 この展示会、4000年の前にこんなものを作ってのかという驚きもあったが、国家とは移ろいゆくものだなあと感慨ひとしおな展覧会でもあった。

 ルーヴル美術館展 ―地中海 四千年のものがたりは上野にある東京都美術館で9月23日まで。



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