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エスクァイアから朝日ジャーナルまで

 最近雑誌の休刊が続いているが、とうとうエスクァイア日本版も5月23日発売の7月号で休刊となった。22年の歴史を閉じたことになる。

エスクァイア日本版最終号

 エスクァイアというのはいわゆる男性誌である。と言ってもピンアップは無いし、ファッション記事もないから、これも先日廃刊になってしまった月刊プレーボーイとは少し違う。カルチャーに重心を置いた誌面作りは、洗練されたライフスタイルを提案するとしていた。

 この「ライフスタイルの提案」という概念はこの雑誌が創刊されたバブル直前の1988年ではなかなか新鮮であった。しかし残念ながら22年経った現在では「ライフスタイルの提案」などと言われると、手垢のついた言葉としか響かないし、大きなお世話としか思わない。こんなことも廃刊を必然にしたのではないかと思う。

 この最終号だが内容はなかなか充実している。普通は最終号というと記事にも力が入らないし、広告も悲惨な状態になるから買うことも無いのだがこれは大丈夫、早速購入してきた。外見からはこれが最終号とは判らないデザインになっている。

 もう一冊。広告批評も2009年4月号で廃刊になった。いつものカラフルな表紙がシンプルなメッセージだけの表紙になっている。静かに消え行くという風情だが、内容はこれも充実している。私は広告業界とは無関係であるが、それでも楽しめる雑誌だ。本屋にまだあるようだったら立ち読みしてみることをお勧めする。

広告批評最終号


 雑誌の廃刊が続いているが、復刊された雑誌もある。週刊朝日の臨時増刊として発売された朝日ジャーナル。1992年に廃刊になっているのでこれは創刊50周年の記念号ということらしい。週刊朝日のスタッフが片手間に作ったものらしいが、巻頭にある見田宗介の「現代社会はどこに向かうか」は面白い。

創刊50周年朝日ジャーナル

 4月30日号だから今でも購入できるだろうか。見つけたらすぐに購入することをお勧めする。「右手にマガジン、左手にジャーナル」を再体験できる最後のチャンスに違いないから。





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コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (nihao)
2009-05-29 17:24:20
「右手にマガジン、左手にジャーナル」
なんとも懐かしい時代、これが当時の学生のステータスを表していましたね。
他には吉本隆明の著書とか、つげ義春の漫画とか......これみよがしの資本論とか。
でも私は無理をしないでマガジンしか読みませんでしたが。
当時はジョージ秋山に夢中でした。
朝日ジャーナル、見つけたら買います。
筑紫哲也さんも亡くなられたし、どんどん遠くなる昭和です。
 
 
 
やはりマガジン (kumasan114)
2009-05-30 00:37:17
nihao様

私はハリスの旋風のちばてつやかもしれません。優しい線が気に入っていたのだと思います。ジョージ秋山、アシュラや銭ゲバなどインパクトのある絵でしたね。

それにしてもジャーナルの内容は殆ど覚えていないのに、マガジンならいくらでも語れる自分を情けなく思っています。知的虚栄心旺盛のはずだったのですけれど、、、、

 
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