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銀座、松坂屋閉店

 小学校に入学したのは名古屋にテレビ塔ができたころだ。

 住んでいたのは守山町だったが、今は出世して守山区になっている。そんな昔の話になるが、瀬戸電に乗って松坂屋に出かけるのは、今の子供たちがディズニーランドに出かけるより何倍も興奮するイベントだった。

 松坂屋、正しい発音は「まっちゃかや」だが、は子供心にデパートの王様と刷り込まれていた。つぶれるはずはないと思っていたら、つぶれた。

 2008年に地元だった横浜松坂屋が閉店した。



 そして、この6月末で銀座松坂屋が閉店したのだ。



 閉店セールは大混雑。レジは長蛇の列で、何時もこんなに客がいればつぶれることもなかったのに、などとぼやきたくもなる。



 懐かしいデパートの食堂もいっぱいの人。



 ただ残念なのは、これらの混雑は本来のデパートの顧客が帰ってきたからではないことだ。閉店セールの松坂屋はもはや百貨店ではなく、ワゴンセールのディスカウントショップの様相を呈していたのである。

 量産品、工業製品を販売する小売業はもはや成立せず、メーカーから直接消費者への販売ルートが確立され、売れ残りがアウトレットやディスカウントショップで売られるという時代がすぐそこにまで来ているのかもしれない。

 松坂屋の閉店は小売業の未来を暗示しているのだろう。さっさと百貨店と言う業態に見切りをつけた松坂屋の英断に拍手を送るべきなのかもしれない。



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