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熊の右手

 合理的であろうと無かろうとルールを作ると人はそれを守ろうとする。合理的でないほどより守ろうとする傾向がある。もともと合理性がないので検証不可能であるからである。これをすると幸せになります、などというのが一番いい。規則に従っていれば何も考えなくて良いから楽だということ。

 今年は一の酉が休日。久しぶりに昼間からおとりさま、浅草の鷲神社へ行ってきた。賽銭箱にたどり着くまでに1時間かかったのは最近では新記録である。帰りに杉田でとんかつを食べて帰ってきたが、そこの親父さんが言うには、昔は田原町から鷲神社までずーっと人並みが途絶えなかったそうだ。

 減ったとはいえ、まだこれだけの集客能力があるのは驚異である。熊手は神様からいただくことになる。神様が右手で渡すので、左肩に担ぐのがお作法らしい。東洋の神秘主義が珍しいのか、何とかファイナンスの外国人が熊手を買っていく。一寸立ち話をする。「これは貴社に富をもたらすや?」「ウーム、我に幸福をもたらす」優等生でした。

 去年の熊手をお返しして、今年も700円の熊手を買ってきた。肩に担ぐ大きさは無い。ご利益を信じているか、ですか?「うーん、お祭りが好きなので」劣等生の答えである。ひときわ目立つ場所に石原慎太郎以下ファミリーのお買い上げ熊手が飾ってある。濡れ手の粟を熊手でかき集めることはやめてくださいね。

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コメント
 
 
 
お元気そうですね (happy few)
2006-11-07 08:56:35
よし田のおばあちゃん、お元気そうですね。去年は元気が無かったので心配してたんですが。
 
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