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新文章作法、起床転落

 文章の問題提起の部分。問題点を整理された抽象的な表現で表し、結論の記述も重要。梗概とも言え、この部分をしっかり読むことで、文全体の意図を間違えなく捉えられるようにする役目の段落である。

 文章の床になる部分。問題を具体的な例で示してある。この部分は創作ではなく実例であることが多い。「フクロウと大理石」では起床転落という構成になっているものが多く、「新文章作法、起床転落」も当然この構成になっている。

 場面を大きく転換したり、発展させる。この部分は大いに創作するところであり、荒唐無稽であればあるだけ良い。転は語源的に展が転化したもので、事実という狭い枠組みにとらわれず、創造を添加した段落である。

 落ちの部分であり、自虐落ちか駄洒落が主である。落ちを書きたいために文章全体を書くことが多い。どう落とすかしか考えていないので、落ち以外の段落は読者に考えるきっかけを与えるという目的以外何の目的も無いことが多い。普通の落ちとは大違いである。この「新文章作法、起床転落」は自己言及の面白い例と思うが、語るに落ちるというのはこのことである。

コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
再帰呼び出し (happy few)
2006-11-11 00:08:06
確かに自分で自分を定義する文章の例になってますね。面白い。
 
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