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かっぱ橋道具まつり

 毎年秋に東京の下町、浅草近くの合羽橋商店街で「かっぱ橋道具まつり」が開かれる。10月9日前後に開かれるのは、道具祭りだからと言う駄洒落らしいが、覚えやすくてなかなか良い。

 合羽橋商店街は、浅草通りの菊屋橋交差点から言問通りまでのおよそ1キロの間に調理や厨房に関する道具を扱う問屋が200店以上並んでいる。

かっぱ橋道具まつり


 基本的にプロ相手だが、素人にも売ってもらえるし、食品サンプル店には外国人観光客が群れをなして入っていく。これらの店が、道具祭り期間は休日でも営業するし、セールも行う。

かっぱ橋道具まつり


 この道具祭りに通い始めて何年にもなるが、最初の頃は安い小物、コーヒーのフィルターとか業務用のサランラップだとかを買っていた。それからだんだん様子が分かってくると、今年は大きな鍋を買うぞとか、今年は砥石だとか目標を決め出かけるようになった。

 何軒も回り品物と値段を比較し、「ねえちゃん、まけてんか」と急に関西系オヤジに成り下がったりする。江戸っ子のねえちゃんは気持ちだけだが、気持ちよくまけてくれることが多い。

かっぱ橋道具まつり


 ところで、この値切るという行為だが、商品の価値を知っていることが必須である。価値を知っているからこそ、たとえ値切るにせよ適正な値段で購入、店にも適正な利益を上げてもらうことになる。

 もし、商品の良し悪しも判らないのに、ただ安ければよいという姿勢で値切ったりすると、店としては品質の悪いものを安く売ったほうが利益ははるかに大きいから、まともな商品を置かなくなる。品質の良い商品を適正な価格で購入した場合より、粗悪な商品を安く購入したほうが、満足度ははるかに大きいと言うのは事実であるが、残念なことである。

 値切ると言えば、昔の秋葉原がそうであった。プロを相手にした電子部品の問屋街では値切るのが当たり前であった。手の内を知り尽くした者同士のゲームのようなものである。ところがその秋葉原も最近は全く面白くない。PCショップに多く見られるのだが、安物を安く売るという店ばかりなのである。

 女性にとっての合羽橋は、男性にとっての秋葉原かもしれない。年に一度合羽橋に付き合っておけば、こちらも何回か秋葉原に行くことができるという読みだったのだが、最近は秋葉原より合羽橋の方が楽しい。これからさき、合羽橋が秋葉原のように劣化しないことを祈るばかりである、、、、、



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