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映画、ペントハウス

 オーシャンズ11の脚本家が書いた映画、ペントハウス。ベン・スティラーとエディー・マーフィー出演のクライムコメディと聞けばさらに期待は高まる。

 しかしこの映画、エディー・マーフィーを使った黒人版のオーシャンズというコンセプトでプロジェクトがスタートしたらしいが、途中でベン・スティラーがキャスティングされ、いろいろ脚本の書き直しがあったらしい。

 そんなわけでエディー・マーフィーの役柄に魅力が無く、ほんの脇役。別にエディー・マーフィーでなくてもと思うくらいだからちょっと残念。

 話は、タワーマンションのペントハウスに住む大金持ちの投資家に騙され、全財産をなくしてしまったタワーマンションの従業員たちが、ペントハウスの中にあるに違いない金を何とか探し出して取り戻そうと、不可能なミッションに挑むというもの。

 当然トムクルーズばりのアクションもあるが、コメディとわかっているから、ぜんぜんひやひやどきどきしないで笑っていられるから心臓には良い。

 ところでこの大金持ちの投資家を演じているのがアラン・アルダ。30年以上も前の映画、カリフォルニア・スイートでの彼はかっこいいなあという印象が強かったのだが、現在75歳。昔の面影は残ってはいるが、さすがに年をとったなあと、これもちょっと残念。


 
 この映画のテーマは、エディー・マーフィーが言ったように、「泥棒に財布を渡すんじゃない」ということだろうか。欲につられてファンドマネーシャーに財産を預けるなんて、泥棒に財布を渡すようなものだという点については、実に実感できることではある。



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