パリ北駅に着いた。大伽藍の中を行き来する、多国籍、無数の人達。
夕刻8時。外に出ると 19世紀からの石造りの建物に、明るい光が降り注ぐ。
秋のドイツから約4時間。 バリはまだ夏の名残を惜しむかのようである。
正面出口からすぐのブラッセリーでまずはビールを一杯。ああ美味しい。
それからホテルに着いて、窓を開けると風景は初秋の蒼い空になっていた。
ビオの自然派ワインと個性的な料理で長く親しんできた17区のビストロ、
「ル・ビストラル」で食事。オーナーのアレックスさんは相変わらずの
笑顔で迎えてくれたが、シェフのティエリーさんが故郷のボルドーに帰り、
料理はすっかり変わってしまっていた。
変わっていなかったのは、フランスのオーガニックの本物「自然派ワイン」
の豊富な取り揃え。最初に飲んだのは数年前、その骨太な造り、独特の
香りや味わいに最初はびっくりしたが、今はちょっと愛好家になっている。
日本酒で言えば、有機無農薬、生もとか山廃づくりの熟成純米酒、その上
自家酵母のような感じだろうか。
ティエリーさんの現代フランス料理談義や、真夜中の日仏料理セッション
を懐かしく思い出す。自分の英語は棚上げにして、
僕にいつもフランス語を習え、習えと笑いながら言っていた。
本当に良い人だった。まさに、料理は人なりと思う。
なんとか時間をつくって、彼の大好きな本物の醤油、干し椎茸、
ワカメを持って、故郷のボルドーに会いに行こう 。
オーナーでソムリエのアレックスさん。
前回、南アフリカから南仏に移って来た幼年時代、
少年時代の苦労話を聞いた。今、新しいシェフと再スタート。
うまくいってほしい。
「ル・ビストラル」のベテランスタッフ、ジェラールさん。
スイスやフランスの一流レストランで、
働いていたこともある。「今の方がずっと楽しいし
やりがいもある。」とのこと。
アレックスさんと同じく、フランスの自然派ワインに
とても詳しい。どれだけの本数を飲んできたのだろうか。
ティエリーさんの頃からいる、パリ娘のレッチさん。
少しマッチョ系の、男性ばかりのスタッフの中で
紅一点。物静かでいつでもニコニコしている。
前菜、サラダ、スープ、デザート等が彼女の担当。
いつもバンダナを巻いている。
客が引けたのは、夜の12時過ぎ。料理人仲間が
集まってくる。仕事が終わっても、話題は料理と
ワインのことが多そうだ。僕にはほとんど分からない。
何を話しているのだろう。
夕刻8時。外に出ると 19世紀からの石造りの建物に、明るい光が降り注ぐ。
秋のドイツから約4時間。 バリはまだ夏の名残を惜しむかのようである。
正面出口からすぐのブラッセリーでまずはビールを一杯。ああ美味しい。
それからホテルに着いて、窓を開けると風景は初秋の蒼い空になっていた。
ビオの自然派ワインと個性的な料理で長く親しんできた17区のビストロ、
「ル・ビストラル」で食事。オーナーのアレックスさんは相変わらずの
笑顔で迎えてくれたが、シェフのティエリーさんが故郷のボルドーに帰り、
料理はすっかり変わってしまっていた。
変わっていなかったのは、フランスのオーガニックの本物「自然派ワイン」
の豊富な取り揃え。最初に飲んだのは数年前、その骨太な造り、独特の
香りや味わいに最初はびっくりしたが、今はちょっと愛好家になっている。
日本酒で言えば、有機無農薬、生もとか山廃づくりの熟成純米酒、その上
自家酵母のような感じだろうか。
ティエリーさんの現代フランス料理談義や、真夜中の日仏料理セッション
を懐かしく思い出す。自分の英語は棚上げにして、
僕にいつもフランス語を習え、習えと笑いながら言っていた。
本当に良い人だった。まさに、料理は人なりと思う。
なんとか時間をつくって、彼の大好きな本物の醤油、干し椎茸、
ワカメを持って、故郷のボルドーに会いに行こう 。
オーナーでソムリエのアレックスさん。
前回、南アフリカから南仏に移って来た幼年時代、
少年時代の苦労話を聞いた。今、新しいシェフと再スタート。
うまくいってほしい。
「ル・ビストラル」のベテランスタッフ、ジェラールさん。
スイスやフランスの一流レストランで、
働いていたこともある。「今の方がずっと楽しいし
やりがいもある。」とのこと。
アレックスさんと同じく、フランスの自然派ワインに
とても詳しい。どれだけの本数を飲んできたのだろうか。
ティエリーさんの頃からいる、パリ娘のレッチさん。
少しマッチョ系の、男性ばかりのスタッフの中で
紅一点。物静かでいつでもニコニコしている。
前菜、サラダ、スープ、デザート等が彼女の担当。
いつもバンダナを巻いている。
客が引けたのは、夜の12時過ぎ。料理人仲間が
集まってくる。仕事が終わっても、話題は料理と
ワインのことが多そうだ。僕にはほとんど分からない。
何を話しているのだろう。