冬野菜を片付けて春・夏野菜の準備のため畑を耕さなければいけない。だが天気が悪い。春の一番の作業はジャガイモの植え付けと決めている。すでに種イモは買ってある。堆肥も用意できている。横着な私にしてはめずらしく準備万端なのだが、こんなときに限って天気が悪いとうのだからなんとも恨めしい。
かみさんがしばらく留守にする。自分で夕飯を作らねばならない。前回と前々回でも取り上げたが、この時期は冬野菜を無駄にしないように残りを食べつくさなければならない。ちょうどいい。掘り出したばかりの「ヤツガシラ」と、できたばかりの「切り干し大根」がある。
これで酒の肴2品を作る。いずれも煮物にする。得意といいたいのだが、ほかに考えつかないので煮物が多くなる。おかず作りをするときにいつも思うことは、継続してやらないとメニューもレシピも身につかない。材料は豊富なのだが、たまに作ろうとするとさて何をと困ってしまう。そこで毎度のことなのだがネットで調べ、その通りに作る。
できました。パソコンと台所の間を行ったり来たり。「ヤツガシラの煮っ転がし」と「切り干し大根の煮物」。手際よく作れた。「おひとりさま」覚悟で作れば、いまごろはきっとかみさんに頼らずにできるのだろうけれど、いればやはり台所には立つことはないからいつまでたっても上達できない。
味付けはうまくなった。もう目分量でだいたいの味付けはできる。今回はヤツガシラの煮っ転がしが絶品だ。そういいたいのだが、これは味つけよりもヤツガシラそのものがうまいせいだろう。サトイモのなかでもヤツガシラはうまい。
切り干し大根は40グラム使った。酒の肴にするなら一人10グラムから15グラムあればいい。40グラムは「おひとりさま」なら3、4日分となる。どうでもいいようなことだけど、こんな分量でいいんだと、と自分でうなずくことが多くなる。