30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

春色満載の菜の花丼

2011-03-17 | ハクサイ

ふるさと茨城の海岸線の被災は思った以上にひどいようだ。かみさんも茨城なので親戚知人が多い。水道の復旧は今月いっぱい無理だという。床上にまで海水が入り、家は住める状態ではないので、一時親戚に身を寄せている人が多い。

私の住む我孫子市では3月22日まで「計画停電」が中止になった。計画停電が発表されてからというもの、節電のため各家の門や玄関に明かりがともることはなく街は暗い。それ以上に余震がいまも続いていてなんとも不気味である。

寒さがぶり返し、いっそう心がふさぐ。菜の花が咲いてきたから丼でもつくって一時の明るい日差しを入れよう。

「菜の花丼」をつくる季節がやってきた。アブラナ科の花を総じて菜の花というが、菜の花丼に使うのはハクサイの菜の花を使う。菜の花のなかで一番うまいからである。

2007年に菜の花丼を知った。それ以来毎春この丼を作る。このブログには、菜の花が咲くと必ず出てくるおなじみのネタである。しつこいようだが今年も登場だ。

この丼をつくるころになると、やっとこさ本格的な春がそこまで来たんだなと実感させてくれる。その喜びを表し、味わうにはふさわしい一品だからどうしても取り上げざるを得ない。材料もハクサイの菜の花だけという、まさに清貧な私にぴったりである。

ハクサイの菜の花を摘むためには、ハクサイをすべて収穫しないで、数株残しておかなければならない。いまごろトウが立ってくる。これを摘むのである。立派なハクサイを菜の花のために取っておくのはなんとももったいないのだがいたしかたない。

ほかの畑を見ると、タネまきが遅れて、とうとう葉を巻かないでいるハクサイを見かける。残すならこんな失敗作のできの悪いハクサイがいい。最後は、お詫びにと菜の花を提供してくれるからだ。

この菜の花丼は4月の初めまで味わうことができる。食べるのは春が来たという喜びである。舌よりは心で味わうべきものなのかもしれない。


  

       

 

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