30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

2020丹沢・塔ノ岳北斜面のシロヤシオ―今年は外れ

2020-05-29 | 登山

2020年のシロヤシオはハズレ(わたくしの標本木)

参考)大当たりの2016年の同標本木。左上に富士が見える構図となる


山行日 2020年5月28日(木)日帰り
天気 くもり
山域 丹沢
メンバー 単独
コース&タイム
我孫子駅4:43=5:13日暮里5:27=5:49新宿駅・小田急線5:55=6:33相模大野6:34=7:07渋沢駅7:18(渋沢駅北口)=7:35大倉7:40-8:31見晴小屋-9:03駒止茶屋-9:27堀山の家-10:16花立山荘10:22ー10:50塔ノ岳11:00-(シロヤシオ観賞・撮影のためコースタイムは参考になりません)-12:11丹沢山12:40-13:45塔ノ岳13:55-14:19花立山荘-14:53堀山の家ー15:12駒止茶屋-15:45見晴小屋ー16:35大倉16:38=16:50渋沢駅17:04(代々木上原乗換)=19:36我孫子駅


わたくしの好きな山登り

毎年この時期は、丹沢の塔ノ岳と丹沢山を歩く。目的はただ一つ、シロヤシオに会うためだ。そのシロヤシオの群生地は塔ノ岳の北斜面にある。

ことしのシロヤシオは外れだった。斜面全体が白い花で彩られるのだが、花がほとんど見られない状態だった。まともに咲いている木がない。やっと2本ほどが咲いているのを見つけた。それほど咲いている木が見当たらない。散ってしまったのか、それとも花つきが悪いのか、いずれにしてもことしは“不作”だ。毎年のように見ているがこれほど花つきが悪い年ははじめてだった。

この時期になるとシロヤシオの咲き具合と見ごろが気になってしょうがない。ことしはコロナ禍のなか、その情報がネットで見当たらない。見ごろには10日前後の幅がある。見ごろはいつなのか、そして肝心の花つきはどうなか。まったく事前情報なしで出かけた。昨年はこの時期に阿蘇山を歩いていたので2年ぶりの再会となる。

団塊の世代のわたくしは、健康寿命が終わりこれから不健康への期間に移る年齢に達した。いつあの世に行ってもおかしくない。それなのに、すっかりシロヤシオに魅了されてしまい、心弾ませて毎年大倉尾根を登る。塔ノ岳山頂につくと休む間もなくシロヤシオの群生地の北斜面に足を向ける。まるで恋人、愛人に年一回の逢瀬の心持ちで、胸の高鳴りさえ覚えるほどだからかなりの惚れようである。
北斜面の群生地のなかにわたくしにとって標本木がある。見事な枝ぶりである。真っ先にこの木に会いに行き見入るのを常とする。

なんと、この標本木が数少ない咲いている木の一本だった。かわいそうなほどに花つきが悪かった(冒頭の写真)。

シロヤシオは当たりの年もあれば、外れの年もある。以下はここ3年の記録であるが、外れの年でもそこそこ観賞できたのだから、今年がいかに悪いかがわかる。

・2018年当たり
・2017年外れ
・2016年大当たり


天気予報は見事に外れた。快晴の予報だったが終日くもり、たまに薄日が差す程度。富士山の姿を見ることができなかった。下山を始めるころには山中はガスで包まれた。

登山口となる終点の大倉で降りた登山者は5、6人。やはり少ない。例年なら車中は満員になる。このバスの前便は席がほとんど埋まったらしい。

毎年同じコースをあきもせずにアップしている。今回気が付いたのはいたるところで木道が新しく取り換えられていたこと。

・見晴小屋を過ぎるとすぐにこのコース最初の急坂。見上げると楓の森。いつもここはとても気持ちがいい。


・堀山の家と花立山荘の間は急登が続く。ほっと一息つけるのが萱場平。ここの木道も新しくなっている。

・花立山頂直下の急坂。私にとってコース中でいちばんばてるところ。あえぎながら登る。今回もそうだった。



・花立山荘を過ぎるとまもなく正面に塔ノ岳の姿が見えてくる。

・ここから塔ノ岳山頂まではミツバツツジが目立つようになる。ことしも鮮やかな姿を見せてくれた。

・塔ノ岳山頂。快晴の予報がハズレ、この天気。



・いよいよ塔ノ岳の北斜面のシロヤシオの群生地。わずかに咲いているだけで寂しい風景であった。やっと咲いている木を見つけて撮った。咲いている木は2本ほど。それだって花つきは極めて悪い。


・丹沢山の山頂。ここからは来た道を戻る。帰り道に必ず足がつる。その覚悟でいるのだが今回はまったくなかった。ありがたいことに必携の「芍薬甘草湯」の出番はなかった。



昨年1月に脚を痛めた。かなりの激痛だった。もうこれで山は歩けない? いまでも足の運びはぎこちなく、痛みもたまに再発する。それ以降、低山を少しは歩いてきたが、今回のような大倉から丹沢山の往復という本格登山はそれ以来となる。はたして歩けるのか、それがいちばんの心配事で、無謀かなと行くのをためらったほど。ところが思いのほか快調に歩けた。不思議だった。

大倉のバス停から塔ノ岳山頂までの標高差1200メートルを3時間で歩くのを目標にしている。ジジイになるとそうはいかない。いつもオーバーしている。ところが、この日は、この体調なのにもうひと頑張りすると3時間で行けたというコースタイムであった。この日はくもりで湿度が低いという気象条件が幸いしたのだと思う。ただ下山半ばで左ひだに痛みを感じた。それからはペースダウインせざるを得なかった。それでも、まだ歩ける、この調子なら夏のアルプスにだって行けるかなという自信につながった。


      
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