寒さはこれからが本番だとは知りながらも、冬至をすぎるとなにかしらほっとするところがある。季節の折り返し地点を過ぎたといった感じである。
ダイコンはいまが甘さが増してうまい時期だ。まだ残りは30本以上ある。うまい時期に食べるにこしたことはないのだが、これからも食べ続けるには防寒をしてやらなければならない。
防寒をしないまま放置していると、地上に出ている天辺から腐ってくる。本格的な寒さがやってくる年末にはいつものように寒さから守ってやらなければならない。防寒対策といってもきわめて簡単なものである。あっという間に住む作業だ。
長靴をはいて畑に行く。土は凍てついている。午後になるとぬかってくるから午前中の方が作業がやりやすい。さあやるか。すべてを引き抜いて、葉を切り落とす。それから穴を深く掘る。そこにダイコンを入れて埋め戻す。こんどは頭の先まで土の中に埋めてやる。それだけである。
必要なときに取り出すのだが、こうしておくと2月まで食べられる。春先になって気温が上昇するともうだめだ。それまで大事に食べてもらえるのだからダイコンだって本望だろう。