30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

越冬する野菜ーすっかり根づいたタマネギ

2012-12-11 | タマネギ

この一カ月、週一の大学病院通いが続いた。きょうは検査が出る日だ。気が重い。どんな結果なのかと医者の言葉を待つ。「特に問題ないようです」。ほっとする。なぜ大学病院の循環器内科に行くことになったのか。毎年近くの医院で定期健康診断を受けている。心電図を見ながら医者が尋常でない厳しい顔してこういった。「これはペースメーカーをつけなければならない事態になるかもしれませんね。紹介状を書きますからすぐに」ということになった。気が小さいから驚き、あわててそうした。大学病院に足を運ぶなんて何十年ぶりのことだ。大学病院のひと多さに圧倒されてきょろきょろと落ち着かない。そんなに悪いのかという心配もある。診察の前にまずは血圧をといわれ、備え付けの血圧計で測ると160を越えた。いつもは120から130なのに、どうなっているんだ。きっと心も高ぶっていたのだろう。やっぱり気が小さい。大学病院ではホルター心電図、心臓超音波などの検査がいくつも続いた。いくたびに長時間待つ。内科は特に混むらしい。「心拍数が少ないから再検ということになったのでしょうね。スポーツをやっている人によく見られることです。心配ありません。心拍数が少ないひとのほうかえって長生きできますよ」。これでひと安心だ。長生きできますよ、という医者の言葉はかみさんに伝えないことにしよう。愕然として話が違うと悲嘆にくれることだろうから。

閑話休題。
冬を越す野菜の話だ。ネギ、キャベツ、ブロッコリーに続いて今回はタマネギにする。タマネギも冬を越す。秋に苗を植えて来年6月に収穫となる。ことしは10月30日に自家苗を植えつけた。いまはすっかり根を伸ばして根づいている。これなら霜柱で根が浮き上がることもない。このまま来年6月の収穫までなんの世話もいらない。それで育ち立派なタマネギができる。植えつけたらまったくといっていいほど手間がかからない。手間がかからないのはいいようなものだが、これが面白くない。

そうなるとタマネギ栽培のどこが面白いかというと、苗を作ることにある。これはなんども書いてきた。毎年おなじことを書いている。ネタ切れだ。

タネをまいて育てた苗のいいところは、根が元気で長いことだ。すぐに根づいてくれる。種苗店で売っている苗は当たり外れがある。しっかりと根を見て買わないといけない。根が短いものは葉が生き生きして見た目がよくても絶対買っはいけない。むしろ見た目が少々悪くても、根が長く白いものがいい。育ててみればすぐわかる。はじめての人はどうしても見た目で買ってしまう。こんな苗を植えつけると、いまでも十分に根づかずに霜柱で根が浮き上がってしまい、手こずり、始末に負えなくなる。

いまのタマネギはなんとも精彩がない。元気がなくて生きているのかそれとも枯れてしまったのか、これで大丈夫かと思うくらいに見える。それが2月を過ぎるとにわかに青味が増してくる。タマネギの葉を観察していると、微妙な色の変化が春の到来を感じさせてくれる。


          


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