30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

季節は巡りて冷やから燗酒へ

2010-10-08 | 

燗酒のうまい季節になったから、いつもの[酒の話]。 

9月中旬から腰痛に悩まされ、ここにきてようやく痛みが消えてきた。いつもなら横に伏せていれば痛みはないのだが、今回は寝ていても痛いのだから始末が悪い。腰が痛いと不快感が続いて、なにもやる気がしなくなり、心まで萎えてくるのがよくわかる。自分の意志のとおりに体が思うように動かないと苛立ってくる。これから年をとると、いつもそんな気分になるのだろうなとわかるような気がする。

腰が痛いのだからしばらく安静にしていればいいものを、山歩きは当分の間あきらめるとしても、畑のほうがちょうど秋野菜の植えつけやらタネまきにぶつかったてしまったので、痛いからといってさぼるわけにもいかず、「腰痛ベルト」をしっかりと締めて、痛みをこらえながら行った。

酒も腰痛には悪いと重々知りながらも、晩酌は止められず、そればかりか、熱燗の季節になったのでボロ自転車に乗って、腰痛をこらえながら遠く酒を買いに走った。

酒屋のおやじが言うには、この夏は焼酎も清酒もほとんど動かず、売れ行きは最悪だったという。猛暑ではわかるような気がするのだが、清酒がますます売れないという話をを聞くのはなんとも困るのである。というのも、酒店はますます扱う銘柄を絞るから、銘柄を選ぶ楽しみがなくなってしまうからだ。

猛暑が去り気温が下がってくると、不思議なもので燗酒が恋しくなる。徳利と盃を食器棚から取りだすのも久しぶりのことだ。

燗酒にする酒は、3本とも「生もと造り」になった。意図したものではなく、「これがいいかな」と買ったもので、偶然に自分でも驚いている。この数年は、燗酒には濃醇な酒を好む。それも熱く燗して飲む。それだけの熱さにも負けずにうまい酒となると、おのずと選ぶ酒の種類は決まる。

上の写真の2本は、
1、龍力 特別純米 生もと仕込み 兵庫県特A地区産 山田錦
2、香住鶴 生もと 純米
両方ともに兵庫の酒だが、前者は姫路、後者は日本海側だ。香住鶴は山廃仕込みのものがうまかったという記憶がある。

下の写真は、
3、香取 純米80
これは地元千葉の酒。この酒も再登場だ。

1は私には過分な酒となる。2と3は2100円ぐらいで買えるから毎晩の酒としてはこれくらいが分相応だ。

ずっと冷やでやってきただけに、燗酒はこたえられない。なにがいいかって、酒がゆっくりと体の隅々までしみて、そのうまさを体全体で感じられることだ。それだけに、ふだん飲みの酒でも、しみじみとうまいなあと思える酒に出会えると、飲んべえはなによりもうれしいのである。


 

  


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする