4月11日(水)朝、4月度暁月講座「中国古典に学ぶ会」に出席しました。
開講に当たっての岡本先生のお話は「〇〇草」と書く、」花や木の別名から。 ①春告草(梅の別名) 梅には木乃花(このはな・・・木に直接花が付くから)という別名もある。 ②夢見草(桜)サクラ:「サ」は山の神を表す。山の神がおりてきた姿。 ③朝見草(松) ④池見草(蓮) ⑤色見草(紅葉) ⑥霜見草(菊) ⑦松見草(藤)・・・立ち雛の衣装は松に藤。松は男性、藤は女性の象徴。「寂光院の池のそばの松に絡まる藤の花が一番」と平安時代から言われている。
続いて関西の古歌の「梅は岡本、桜は吉野、蜜柑紀ノ國、栗丹波」から梅の話がどんどん出てきます。 ① 白梅、紅梅は花色ではなく軸の色で言う。だから白い紅梅、赤い白梅もある。 ②今は左近の桜、右近の橘だが桜になる前は梅だった。 祇園祭の保昌山(ほうしょうやま)は 「花盗人山(はなぬすびとやま)」とも称される。文武ともに才能があった平井保昌が、恋する和泉式部に紫宸殿前の梅を手折ってほしいと頼まれ、一枝手折ったことで発見され矢を放たれて逃げ帰る様子を表している。 ③和泉式部という16弁の真っ赤な八重桜の話 ④紀貫之の娘の「鶯宿梅」の逸話等々。
それから派生して鶯、鶴の話へ。はたまた鰻の話、中国人向けラーメンツアー、パリのオペラ座の話まで。先生の博識には参ってしまいます。
酔古堂剣掃は巻七「韻」の116番から120番まで読み進みました。
今日の一文:梅と同じく痩せ、竹と同じく清く、柳と同じく眠り、桃李と同じく笑へば、居然たる花裡の神僊なり。鶯と同じく声し、燕と同じく語り、鶴と同じく唳(な)き、鸚鵡と同じく言う、かくのごとくすれば、話中の知己なり。
会場の都ホテルニューアルカイックのそばの桜です。枝垂れ桜は咲き始めでした。
きれいに手入れされている花壇
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