草若葉

シニアの俳句日記
 ~日々の俳句あり俳句談義あり、そして
折々の句会も

新若葉(水無月句会) コメントをお願い致します。

2023-06-11 | Weblog
 今回、小生(ゆらぎ)の不手際で、水無月句会のデータが消失してしまいました。まことに申し訳ありません。ご容赦ください!

皆々様のご協力を得て、改めてここに再現させていただきます。
す。フォントは、必要に応じ後ほど調整いたします。

コメントも含めて、完全に元の記事を再現することができました。これもひとえに皆様のご協力のおかげです。感謝感激雨あられです。ありがとうございました!!!


九分九厘

 梅雨寒や宿痾の槍に神経痛
       梅雨寒に諸々の長年身に付いてきている病が痛み出す。どこか江戸前の俳諧の匂いが漂っているように感じます。(龍峰)

  梅雨時の冷えに持病のような神経痛は痛むのですね?槍でつつたような痛さは、急な冷えや湿度によっても痛くな り、天気予報代わりにも?(かつらたろう)

 鬼百合の赤のどぎつさ雨光る

 好物の辣韮漬けしも妻嫌ふ
  らっきょうは、小生も大好きです。それを奥様は、好きではないと言う。
  とはいえ、愛妻とのやり取りはなんとも微笑ましいですね。(ゆらぎ)

       永年生活を共にしていても、聖地はあるものですね。(葉有露)

 五月晴れ洗濯済んでオーソレミオ
  声高く洗濯完了、五月の爽やかな日差しを感じました。(紘子)

  九分九厘さんは、昔から「オー・ソレ・ミオ」がお好きでしたね。
  洗濯をすませ、声高らかの「オー・ソレ・ミオ」を歌う九分九厘さんの
  姿が浮かんできます。(ゆらぎ)

 久々の歌唱のうたげ夏スーツ
  まだ合唱を続けて居られるのですね?普段の日常生活では滅多に着る事のない
夏のスーツをピシッと決めて、宴に?緊張で引き締まる思いをすれば、心もちが
若返りますね!!(かつらたろう


龍峰

 六甲に分厚き雲や梅雨に入る
  六甲山麓に住んでおられる作者ならでの実感の句と思います。(九分九厘)

 荒梅雨やついに手放す工学書
  「ついに」という言葉に長い年月を感じました。(紘子)

  長年愛読した「工学書」には、いい知れぬ思い出があったでしょう。
  本は違えど、その思いには同感を覚えます。(ゆらぎ)

  「ついに」の表現に、深い思いを感じます。(葉有露)

  断捨離でしょうか?或いは終活の意味でしょうか?わが心の拠り何処としていた工学書も思い切って手放すことに?3年見る機会が無ければ断捨離の対象としても「心の中の思い」は何時までも残りますね?(かつらたろう)

 梅雨降るやひねもすぶらり子規の街
  根岸二丁目にある子規の住まい。小生もしばしば訪ね、子規のことを忍びました。龍峰さんの句に共感を覚えます(ゆらぎ)
 
 巴里の露地に光る青赤梅雨の宿
  パリの想い出の中の一景でしょうか?パリを漢字で「巴里」と表記すれば、そこより一瞬にして妖艶なムーランリュージュやシャンソン、などが想われます。「巴里の路地」との措辞が効いています。(かつらたろう)

 道後の湯けむりも香も梅雨の中(うち)
  小生は、松山の道後温泉の前にあった家で生まれました。今となっては、懐かしい思い出があります。お詠みいただき、ありがとうございました(ゆらぎ)


たろう

 薫風や京都みやげに阿闍梨餅
  阿闍梨餅は夫婦ともに大好物。爽やかな味と「薫風」が響き合っています。(九分九厘)
  
  京都に出たときにはいつも阿闍梨餅を買う。甘さも程よく飾り気のないのがよい。薫風の爽やかさとさりげなくマッチしているように感じます。(龍峰)

 あづさゐの早も咲き初むうすみどり
  六月に最もふさわしい花の色に引かれました。(紘子)

 かたつぶり片目つぶりてゆくところ
  面白い一句ですね。片目をつぶろうと、つぶるまいと行き先は変わらない
  でしょうが・・・。なんともユーモラスな句です!(ゆらぎ)

  両目ながら、小生先々の行方が見えません。(葉有露)

 花南天小つぶなれども雨誘ふ
  中七が洒落ていて、南天と雨の自然の姿を上手く繋いだ句と思います。 
好きな句です。(九分九厘)

 好きな子に殊更つよく草矢打つ


紘子

 五月晴れ夫誘ひて野に出で
  夫(つま)在りし日の思い出!しみじみとしたペーソスを感じます。(ゆらぎ)

 葛切りの夜食老人ホウムにて

 青嵐人も木立も風に染む
  人も木立も初夏の嵐に、若々しく敢然と立ち向かっている、と同時にその風の荒荒らしさを取り込んでいるようだ。「風に染む」に感性の豊かさを感じます。(龍峰)

  ここ数日間は青嵐が良く吹きました!!。大風に木々の枝は揺れても、明るい緑色なのです。人も木立も心の中まで緑にそまるようです。(たろう)
 
 梅雨空へ夫への思ひ飛ばしけり
   「飛ばしけり」という言葉は、作者が元気で生きているという証左だと読みました。(九分九厘)

  九分九厘さんのコメントとは違い、忘れられない夫の思い出を空の彼方へ、振り切ってしまおうとする詠み手の思い感じます。(ゆらぎ)

  梅雨空とは言え、明るい空の色です。「夫が元気で居た頃には梅雨 の今の時季ともなれば、花卉や野菜作りに一緒に精をだしたものである。」とのご主人との邂逅の
一句ですね?(かつらたろう)
 
 梅雨晴れ間まったり生きる一日づつ
  この句は、私の日常をそのまま表現して頂いています。(九分九厘)

   「まったり」にはまりました。(葉有露)


葉有露
 
 五月晴れ胸の内にも広がりて

 五月晴れバタバタと時去りゆきて
  暖かくなって、急に忙しく庭仕事や諸々の仕事等などに熱中してしまう。気が付けばアッと言う間に時が過ぎている。作者は時の流れの速さにため息をついておられるようだ。(龍峰)
  
 さくらんぼどんな時でも二人して
  どんな時も一緒の二人の長い長い夫婦生活、仲の良さはサクランボのようである。ご馳走さまでした。(九分九厘)

  九分九厘さんのコメントの通り、甘いお二人の日常生活を思います。(ゆらぎ)

  六月ともなれば、さくらんぼの出回る時季ですね?アメリカンチェリーから山形の高級品佐藤錦など、ピンからキリですが誰しも山桜桃や夏茱萸などの想い出もあり、食後のデザートに良さそうです。いつも一緒に奥様と二人で賞味です。(かつらたろう)

 さくらんぼ口に含みて別れかな 

 ガーベラは一人一人でたたずみて
  ガーベラの花の強い生命力を感じました。(紘子)

  現代ではガーベラの花は色々な色合いの花があり、驚くばかりですね?鉢植えのこの花を愛でる時には一人でしゃがんで眺めます。(かつらたろう)


ゆらぎ

 雨降れば雨を楽しむ柿の花 
  何かつつましい感じの柿の花への自然の恵みを感じました。(紘子)

  葉の色と同じでつつましく下向きに咲いている柿の花。雨が降ると小さな傘を背負っているような景を読ませてもらいました。(九分九厘)

  華美とは縁遠い、控えめな柿の花。雨にしっとり濡れている様はまるで雨を楽しんでいるような穏やかさが漂っている。情緒豊かですね。(龍峰)
 
 雨の音が聞こえてくる七変化  
  変化の中には紫陽花が入っているでしょうが、それ以上は想像です。(葉有露)

 曽爾原は蛍の名所漫雨(そぞろあめ) 
  嘗て長山あや先生の心の名所曾爾原の芒は、今の時季であれば蛍の名所でもあったのですね?降るとも降らぬとも想われる曾爾原に雨が降り、蛍の妖しく明滅している夜景が想われます。(かつらたろう)
  
 端座して独り書を読む初蛍
  古のように書見台に本を置き、正座の上読書を行って居ります。気が付け ば夕刻となり初蛍が飛び交い始めました。(かつらたろう)

 藤井荘藤井七冠五月晴れ


コメント
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