福岡地区水道企業団は10月6日、海水と淡水の塩分濃度差により生じる浸透圧を利用した「浸透圧発電」を国内で初めて実用化すると発表した。
二酸化炭素(C02)を排出せず、天候や昼夜に左右されない次世代の再生可能エネルギーとアピール。
海水淡水化施設に発電プラントを建て、2025年に稼働を始める。
浸透は、濃度が違う液体が合わさると同じ濃度になろうとする現象。
漬物を作る際にダイコンなどに塩を振ると水がしみ出るのと同じ原理。
海水から真水を取り出した後の濃縮海水と下水処理施設の処理水を水以外の不純物を通さない浸透膜で隔てると、浸透圧が発生。
濃度が低い下水処理水が海水側に移動して生まれるエネルギーを使ってタービンを回す。
年間発電量は88万キロワット時を想定し、電力は淡水化施設で使う。
建設費は約7億円。
建設と運転は協和機電工業が担う。
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