切り絵

浮世絵を切り絵に

広重 富士三十六景 相模七里ケ浜

2015年02月17日 | Weblog

相模七里ケ浜」 (神奈川県鎌倉市)

 七里ケ浜は鎌倉から江の島を結ぶ道として使用され、沿道には茶屋が出てにぎわい、浮世絵にもしばしば描かれた。右手の茶屋では揃いの着物の女性二人がくつろいでいて連れ立っての江の島詣と思われる。茶屋の軒下には広重のトレードマークである「ヒロ」印をあらわした提灯や、版元である「蔦吉」などの文字の入った旗が下がっていて、浜では二人の地元の子供が後ろ姿の旅人に銭をねだっており、旅人は右手で銭を与えている。浜はゆるやかにカーブして奥に続いてゆき、その先には江の島と富士山が姿を見せている。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 広重 名所江戸百景 千束の池... | トップ | 広重 江戸近郊八景 芝浦晴嵐 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事