木曽道中 岩村田 2021年08月05日 | Weblog 「岩村田」 岩村田は現在の長野県佐久市に成る。シリーズ随一の異色作で盲人の喧嘩場を描き、英泉の体臭を最も発散させている作品である。七人の顔は百面相を見る様で、仁王のようなごつい顔もあれば、喧嘩を止める方にはやさし気な顔もある。座頭の官位が江戸時代にはあり、これらの官位の無い盲人も多くいて、三弦、箏、琵琶を弾く遊芸人の他には灸や按摩をする者が殆どであり、杖を頼りに笛を吹き客の求めに応じた。