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切り絵

浮世絵を切り絵に

富嶽三十六景 山下白雨

2024年09月10日 | Weblog

「山下白雨」

「山下白雨」は「神奈川沖浪裏」及び「凱風快晴」とともに富嶽の「三役」と呼ばれ、北斎版画の中でもっとも人気の高い作品である。題名の「山下白雨」とは、富士山の裾のほうで白雨が降っている様子を表している、白雨とは明るい空から降るにわか雨のことだが、北斎はその雨の様子を稲妻で表現している。


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2024年09月09日 | Weblog
 
六十余州名所図会 越中
「越中」 富山船橋富山湾に続く神通川は、川幅が広く流れが急である。対岸に橋を渡すのが困難であったが、北陸街道の発展により橋の需要が高まり、船橋が架けられた。船橋は、数十隻......
 

 


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2024年09月04日 | Weblog
 
六十余州名所図会 能登
「能登」瀧ノ浦能登半島は富山湾と日本海に挟まれた突端の半島で、富山湾側を内浦、日本海側を外浦と呼び、対称的な風景が見られる。本図は、日本海側の景色で、荒々しく浸食された奇......
 

 


富嶽三十六景 凱風快晴

2024年09月01日 | Weblog

凱風快晴

凱風快晴は「赤富士」とも呼ばれるが、それは赤く染まった富士を描いていることから来る。富士が赤く染まるのは、実際に起る現象で、夏の早朝に起りやすいという。それも甲州側(山梨県)から見られるそうだ。甲州側からだと、朝日を逆光に浴びた富士が赤く染まって見えるのだという。北斎はそんな言い伝えを意識しながら、赤富士の美しさを表現したと思われる。


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2024年08月26日 | Weblog
 
六十余州名所図会 加賀
「加賀」金沢八勝之内 蓮湖之漁火蓮湖は、金沢市と河北郡にまたがる河北潟のことで、広域で生息していた鬼蓮から蓮湖と呼ばれた。海水が浸入する気水湖であり、魚の種類が豊富で漁業......
 

 


富嶽三十六景 神奈川沖浪裏

2024年08月21日 | Weblog

神奈川沖浪裏

欧米では、北斎と言えばまずこの絵が言及されるほど有名な絵だ。北斎の絵が初めてヨーロッパに渡った時から、北斎の代表作として受け取られた。クロード・モネはこれをアトリエの壁に架けて常に楽しんでいたと言うし、音楽家のドビュッシーは、交響曲「海」の楽譜の表紙に採用した。北斎の、この絵は大胆な構図と力強い線だと思う。逆巻く波を前景いっぱいに配置し、それとの対比で静かな富士の姿を遠景に配している。動と静、自然と人間のダイナミックな対比が大胆な画面構成のなかで強調し表現されている。


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2024年08月16日 | Weblog
 
六十余州名所図会 越前
「越前」 気比ノ松原敦賀は、敦賀湾を擁し天然の良港が造られた。古代から朝鮮半島や中国大陸との交流が盛んで、使節を迎える為の「松原客館」が置かれるなど、海陸交通の要地であっ......
 

 


六十余州名所図会 対馬

2024年08月11日 | Weblog

「対馬」 海岸夕晴

対馬は、南北82km、東西18kmと細長いリアス式海岸で形成されており、風光明媚な景色が魅力的であった。又、晴れた日には目視できるほど朝鮮半島と近く、大陸との交流で重要な役割を果たしていた。本図では、対馬の入り組んだ海岸に無数の船が描かれており、海路が賑わっていたことが分かる。「六十余州名所図会」最終に相応し、虹を天空高くかけた快晴の対馬を描いている。

次回より「富嶽三十六景」の投稿予定


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2024年08月06日 | Weblog
 
六十余州名所図会 若狭
「若狭」 鰈網若狭の小浜は日本海側では有数の漁港として栄え、若狭湾を中心に漁業が盛んな地域であった。古くから京都と陸路で結ばれていたため若狭街道は「鯖街道」と呼ばれ、京都......
 

 


六十余州名所図会 壱岐

2024年08月01日 | Weblog

「壱岐」 志作

長崎県壱岐市は、玄界灘およそ20kmの沖に位置する。朝鮮半島との要路にあたるため、古くから知られ、「いき」または「ゆき」と呼ばれていた。壱岐という字が定着するまでは一支、伊伎、伊吉、伊岐、等の表記が中国の史書などに記録されている。このあたりは暖流の対馬海流が流れているため、比較的暖かく、図のように雪が積もることはめったにない。古名の「ゆき」に関係しているのかも知れません。壱岐に行ったはずのない広重が「ゆき」という言葉もふまえ、雪景の壱岐を描いた様です。副題に「志作」という言葉が包まれているが壱岐には志作という地名も字名もないとのことです。


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2024年07月28日 | Weblog
 
六十余州名所図会 出羽
「出羽」 最上川 月山遠望「五月雨を あつめて早し 最上川」と芭蕉が句を詠んだことで有名だが、句でもあるように日本三大急流に数えられる。本図では山形城下に近い場所から西北......
 

 


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2024年07月22日 | Weblog
 
六十余州名所図会 陸奥
 「陸奥」 松島松島は、松島湾に浮かぶ260の島々からなり、海から突き出した様々な島が見せる風景は日本三景の一つに数えられる。奥州とも呼ばれた陸奥の国は六十余州の最北東端......
 

 


六十余州名所図会 薩摩

2024年07月21日 | Weblog

「薩摩坊の浦」 双剣石

鹿児島県の西南端に位置する坊津は、東シナ海に面し、古くから中国との交易の拠点として栄えた。江戸時代は貿易が長崎のみに制限されたが、ひっそりと貿易が続けられていたが徐々に衰退していった。本図では、海に山々が迫るリアス式海岸の風景が描かれている。名物の「双剣石」は、画面のように小舟で遊覧して見て回る人がいたようだ。


六十余州名所図会  大隈

2024年07月11日 | Weblog

「大隈」 さくらしま

桜島は大正3年の大噴火による溶岩流によって大隅半島と陸続に成ったが、それまではまさしく「島」であった。これは桜島がまだ島だった頃の図です。桜島を画面左端で切ることによってその大きさを強調したのでしょうが、後世の我々からすると、四方を海で囲まれた桜島を見たかったところです。常に噴煙を上げ猛々しい桜島なのですが、この作品では煙もなく、閑かな春のたたずまいの桜島が描かれている。


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2024年07月10日 | Weblog
 
六十余州名所図会 下野 
「下野」 日光山 裏見の滝裏見の滝は、栃木県日光市安良沢にある荒沢滝。落差は45m、幅2mの小さな滝であるが、滝を裏側より見れる事から「裏見の滝」と呼ばれるようになった。......