KCF的徒然草

KouChan's Factory管理人の心の叫びor反省文

秘密保護法案に思うこと

2013-12-08 12:15:38 | 日記・エッセイ・コラム

 「特定秘密の保護に関する法案」が国会で可決成立した。

 

 ご承知のとおり、前代未聞ともいうべき反対運動の嵐が全国で巻き起こり、有名人・著名人らによる反対表明や、国会周辺及び全国各都市での反対デモをずっとTVで放送し続けていた。

 

 これが成立したからといって、直ちににあすから施行、ということはない。法案を法律にしていくのに足りない部分は、今後協議の上修正していくし、その下に置かれる政令もこれから作っていくことになる。 

 しかし、反対する人もそうでない人も、この法案は読んで、あるいは目を通しているのだろうか?

 今は非常に便利な時代で、検索かければすぐ見つかるし、そんなに長いものでもないから、一応、自分はスマホで会社帰りにたわむれに目を通してみた。10分もあれば読める分量だった。もしくは新聞に法案の全文が載っているだろうから、それを見ればよい(A新聞では1ページ分の紙面で紹介していた)。

 

 一読したところで、悪くはないと思うが、修正は必要だと思う。

 例えば、どんな情報を特定秘密に指定するかとか、情報は適正に管理されているのか、その機関(第三者機関)はどうなのか、についてまだ不十分のように思うので、法案修正やこれから決める政令できちっとさせなければならない。

 また、秘密情報を扱う人については、「行政機関の長」が適性評価をした上で決めていくという。最近だと国務大臣とかでも、リップサービスで記者に喋ってしまう事例が多いように思うが、法案では彼らは適正評価を免除されているので、そこは見直さなければいけないと思う。

 とはいえ、例えば防衛省に勤めるお父さんが戦闘機に関する情報を持っているから見せてあげる、と言うだけで法律に触れて厳罰に処するとか、一般の人が海外で撮った写真にたまたま軍事機密が写っていたというだけで逮捕、ということはまずありえないだろう(その場合は、適性検査を経て秘密情報を扱う責務を負った公務員、あるいは事業者の従業員が罰則を受けることになる)。

 

 以上は、この法案を自分で読んだ上で思うことだから、誰がどう思おうが自由だと思う。また全部を理解してたわけでもないから、間違った解釈をしている部分もあるかもしれない。ただ全文読めなくても、少なくとも、この法案の22条は読んでおくべきと思う。この部分を読んだ上で賛成、反対は自分の思想とも照らし合わせて考えればいいと思うが、今のところ、この条文に関する説明が、TVや新聞にはちょっと見当たらない。

 

 国会での土壇場での騒動で、法案に対する悪印象を強めてしまう結果になったのは、残念でならない。今まで景気回復のための施策を打ち立ててたのが一転して今回の騒動になり、裏切られた、アメとムチだ、という評価しか残らなかったのは、議会を拙速に進め、強行採決に踏み切らざるを得なかった国会の反省点だと思う。

 ちなみに、そのときの参議院の議場は、インターネット中継で見た限り、非常に静かな印象を受けた。ある傍聴人が抗議の意味で議場に靴を投げつけたハプニングがあったが、ああいうことがもっと起きるのかな?と、思っていた。例えば、傍聴人100人が一斉に靴を投げつけるとか・・・。そういえば、某参院議員が、国会に議員を入れないよう呼びかけたことがあったが、結局実行はされなかったみたい。あれ、じつはちょっと期待してたんだけどね。

 

 法案が可決したとしてもなお、反対するならば、方法はある。次の国政選挙で反対していた政党を勝たせてを与党にさせ、その与党がこの法律を無効にする法案を提出し、国会で可決させればよい。これはぼくの意見でなく、TVの時○公論で言ってたことだけど。

コメント
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