AKB48に所属するアイドルが、自身が起こしたスキャンダル騒ぎを謝罪する、という意味で坊主頭にし、それを動画サイトにアップした、という。その映像を見て、さすがにやりすぎだろ、という街でのインタビューや、中には最近問題になっている体罰問題と結びつける意見まででている。9時のニュースでまさかそれを報じるとは思ってもいなかった。
仲間内や有名人からも様々な意見がネットで上がっているが、そんな賛否両論ある中で、ぼくは一応、彼女を評価したいと思う。頭を丸めたことではもちろんない。
それは、アイドル活動中は恋愛禁止、というグループ内のルール(?)に違反をした、ということに対して、自分で自分にペナルティを課した、とぼくは思う。本人はそれが最善で、ほかに選択肢がなかったと考えたのだろう。ただその方法が行き当たりばったりで、見る人にとっては、言葉は悪いが前時代的で野蛮な印象を持たれてしまったのが惜しいところ。
彼女が、女性の命ともいえる髪を切って坊主頭になることしか、騒ぎを収束できない、そう思うのは、まだ若くて考えも実は未成熟だとアピールしているだけのようにも見え、痛々しさを感じた。ただ体罰やいじめ自殺の問題と同列に論じるのは少しいかがなものかと思っている。
体罰、いや体罰ではなくパワハラに近い暴力問題は、他人が外から身体的、精神的苦痛をいやというほど与え、判断能力を失わせ、逃げ道を封じ込める、あるいは自分が取るべき選択肢を自分で閉ざしてしまうようになり、結果、最悪な選択肢しかできなくなって悲劇な結末を迎える。今回の彼女の行為とは、似て非なるものと考える。
しかし、日本のエンターテイメントのみならず、ニュースメディアまでが、ここまでAKBや一連のアイドルグループに依存しているとは・・・と改めて思ったね。この状態、あと何年続くんだ?