7月は 夏休みを控え 孫育て年齢の会員は 忙しくなる~~ってんで 早めの開催
5日 かきつばた会
兼題は 「西瓜」「鈴虫」「マツムシ」
季語を入れるため 毎年同じ季節 同じようなものに 同じくらいの心が動く。だいたい 人間の思考回路は、そうそう変わるものではなく ましてや 単純回路の私は 同じ路線をぐるグル回り 路線地獄に陥って 抜け出せなくなってくる・・・
7月は 父の忌 夏椿 西瓜・・・
昨年の記録を見ると まさに この路線
深山裾楚々としたるや夏椿
父の忌や故郷の路合歓の花
縁側に並び西瓜の種飛ばし・・・・・と この3句
兼題の西瓜は 一年たっても 種飛ばし以外 一向に考えが 思いつかない状態~一年たっても 全く 進歩ないなあ~
仕方ない お付き合いください!
① 父の忌に咲きいる沙羅の陽の優し・・・父の忌と夏椿を一句に纏めるという志向!7月になって 野山の花を見ると どうしても父のことを思う。生前の父が そんなに大好きだったとは 思えないのだけど なぜだろう~? 謎です。
② 夕暮れて主亡き山家蛼跳ぶ(ゆうぐれて ぬしなきさんが いとどとぶ)・・・歳時記の虫の項を見ていると 「いとど」という虫がいた。別名「えびこほろぎ」「えんのしたこほろぎ」「かまどむし」など。「キリギリス科の昆虫であるが 羽がないので鳴く音を出さない」とある。
突然 子どもの頃 暗い納屋とか小屋で 羽のない裸の虫を見たことを思い出した。この歳になって 初めて知った「いとど」という名。暗がりで ぴょ~んと足元に跳ぶものだから、びっくりしたり、怖かったり・・・という思い出がある。
③ ワンワンもニャンニャンも好きパナマ帽・・・孫写真俳句から一句。1歳のパナマ帽子を被った孫が ウサギの置物を見ている写真「ワンワンと言っています」のコメントが添えられていた。2枚目の写真はヤギの置物「にゃんにゃんと言ってます」
想像力・発想力・日本語力 などが大事な俳句だと思うのだけど、新鮮な発想や 美しい日本語が浮かんでこない。会が迫ると 焦って 歳時記をぺらぺらめくり なんかいい言葉はないかなあ~~
こんな 安易な考えで 作っていくものだから 自分で作った俳句の読み方を 忘れてしまう始末!!! 笑うに笑えない 嘘のようなホントの話!
さてと・・・
① 父の忌と沙羅は相性良し。(釈迦ブッダが亡くなったときその傍に4本の沙羅の木ががあったという。仏教の聖木となっている) 陽の優し という表現は どうなのか??
② 主という字を あるじ・ぬし・しゅ この中からどう読むのか? 山家は さんが・やまが??
③ 近頃は 犬も猫も ずいぶんと お洒落してもらっているが パナマ帽まで 被せてもらっているのか・・・私の思ってたのと 全く違った解釈でしたが、それはそれ 読み手の解釈でいいのです!!!
というわけで 手直し句は 以下の通りとなりました!
① 父の忌に咲きゐる沙羅の陽の淡し
② 夕暮れて主なき家蛼跳ぶ
③ ワンワンもニャンニャンも好きパナマ帽
はい 今月も 終わりました! ふ~~~ やれやれです~~