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航空専門誌の文林堂『航空ファン』&『世界の傑作機』公式ブログ

787初号機、セントレアに到着

2015-06-22 20:32:58 | BLOG×記事




2009年12月15日に初飛行したボーイング787の初号機(ZA001/N787BA)が本日午後、
久しぶりの長旅を終えて無事、セントレアに到着しました。
空港では川上 博・中部国際空港株式会社社長をはじめ多くの関係者が
ボーイング社からの“大きなプレゼント”を出迎えました。





空港内も至る所に「Welcome ZA001」の垂れ幕が掲げられたり
パイロットのトークショーにも大勢の観客が詰めかけたりと
空港のみならず、地域をあげての歓迎ぶりが印象的でした。

今回のフェリーフライトで操縦を担当したのは、同機の初飛行時と同じコンビの
ランディ・ネビル機長(機長席)とマイク・キャリカー機長(コパイ席)で、
さらに初飛行時にチェイス機を操縦していたクレイグ・ボンベン機長が
2人目のコパイロットとして彼らを補佐するという豪華なメンバーでした。


右からネビル、キャリカー、ボンベン各機長


大いに盛り上がったフェリーパイロットのトークショー


駐機場所の28番スポットはスカイデッキからでもこのように見え、
また柵外からも遠望できるようです



ところで取材中、空港に駆け付けた熱狂的ボーイングファンを見つけました。
星条旗を手に、787とクルーらに一生懸命サインを送っているようです。



種を明かせば、彼らはZA001最後のタキシングを誘導するという栄誉を担った
ボーイング社のジョディ・ラスコム氏(上から2番目の写真中央)のファミリー。
甥っ子のめい君はTシャツにクルー全員からサインをもらい
報道陣や787ファンの熱い視線を集めていました。チョーうらやましい~!



ラスコム氏はZA001に先駆けて日本人の奥様と来日し到着に備えていたそうで、
こうしたことからも今回の寄贈がボーイング社にとっても、
特別な意味を持つ一大イベントだったことが分かります。

なお、7月7日には1500時から同機の贈呈記念式典が予定されており
契約書へのサインや鍵の贈呈などが27および28番スポットで行なわれます。

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DVD『米空軍三沢基地 極東のワイルドウィーゼル』7月8日発売

2015-06-20 14:27:37 | BLOG×記事


ニコニコ生放送で『航空ファン』とコラボレーションしてくれている『翼TV』を展開する
有限会社トライスターが、米空軍三沢基地にスポットを当てたドキュメンタリーDVDを
7月8日にリリースします。

『米空軍三沢基地 極東のワイルドウィーゼル』と題されたこの作品、
三沢のホストユニットである35FW(第35戦闘航空団)のF-16の訓練に密着、
航空団・基地司令サンドバル大佐のインタビューのほか、
女性パイロットのフライトやインタビュー、R-130ドロウンレンジでの空対地射爆撃、
夜間訓練、PACAF F-16デモチームなどを細かく取材しています。

また、昨年夏に初めてグアムから三沢に展開して期間限定のミッションを実施した
9RW(第9偵察航空団)のRQ-4Bグローバルホークについても国内で初の映像取材。
高高度無人偵察機の運用に関するパイロットインタビューや、
機体を誘導するピックアップに同乗してのミッションに向けての離陸の撮影など、
貴重な映像が満載です。

一部航空グッズショップや大手オンラインショップのほか、弊社姉妹会社の
mono shopでも取り扱います。

なお、ニコニコチャンネル『翼TV』では、本作品のオープニング映像を見ることができます。
(オープニングのリンクはこちらから)。

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LOTポーランド航空、成田線就航

2015-06-19 19:06:19 | BLOG×記事


ポーランドのフラッグキャリア、LOTポーランド航空は本日(19日)午後、
来年1月14日からワルシャワ-東京(成田)線の運航を開始すると発表しました。

当面は週3便で、成田発が月、木、土曜日のLO080便(1105時発)、
ワルシャワ発が日、水、金曜日のLO079便(1500時発)のスケジュール。
同便は、日本と中央並びに東ヨーロッパを結ぶ初の直行便だそうです。

上写真は新しいユニフォームのCAとセバスティアン・ミコシュ同社CEO。



なお記者会見では、ポーランドと日本の航空分野での結びつきについて、
ミコシュCEOから次のような歴史の紹介がありました。

それは1926年(大正15年)、ポーランド軍のボレスワレ・オルリンスキ大佐と
整備担当のレオナルド・クビャク軍曹によって行なわれた
ポーランド史上初のワルシャワ-東京間の飛行のことです。
オルリンスキ大佐は8月27日から9月5日にかけて1万300kmを飛び切り
日本で大歓迎を受けたと、ポーランドでは伝えられているそうです。
この偉業に対し、日本からは勲六等旭日章が贈られました。



CEOはポーランドと日本との絆を身振り手振りを交えて力説。
「大佐が10日間かかって成し遂げた1万キロの飛行ですが、
われわれのボーイング787なら10時間しかかかりません」と
ユーモアたっぷりのコメントで記者会見を締め括りました。
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『航空ファン』8月号の翼TVニコ生トーク番組は6月23日

2015-06-19 01:10:16 | 告知&ニュース
今月もニコニコチャンネル『翼TV』とのコラボレーション生放送、
『航空ファン8月号最新情報トーク』を、6月23日(火)に
ニコニコ生放送でお届けします。スタートはいつもどおりの20時です。

翼TVチャンネルの有料会員とニコニコチャンネルのプレミアム会員は
放送後1週間は自由な時間に再生可能ですが、それ以外の方も上のURLのページにある
「タイムシフト予約」をクリックしておけば、同様の視聴が可能とのこと。
また同チャンネルには会員限定の航空祭リポートなどの有料コンテンツのほか、
たくさんの航空関連無料コンテンツもアップされていますので、ぜひそれらもご覧下さい。

今月は特集のアメリカ海軍航空以外にもレッドブル・エアレース、
ソーラーインパルスなどなど話題の情報が満載。
またいつにも増して動画もたくさんご用意し、残念ながら雑誌ではどうしても表現できない
動く航空機の迫力もニコ生ならではの企画としてお見せします。
もちろん取材&編集裏話などをお伝えする予定です。

編集部の都合からいつもより放送日が遅くなってしまいますが、
そのぶん地方にお住まいの方でも放送までに8月号を入手できるはず。
ぜひお手元に用意して、まったりトークと映像をお楽しみください。

翼TVチャンネルのメインページは上記リンクから、
生放送のご案内はこちらからどうぞ。
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海自厚木航空基地に火星エンジンの要具箱寄贈

2015-06-18 02:10:10 | BLOG×記事
6月16日、神奈川県の海上自衛隊厚木航空基地で、第二次世界大戦中の航空機用エンジン、
火星の「内部要具箱」を近隣の住民が基地に寄贈されました。



火星は雷電や一式陸攻が搭載したエンジンで、両機種とも厚木に配備されていましたが、
戦後ずっと今回寄贈された柴田利幸さんのご自宅にあったという経緯、地理的状況などから
雷電を運用していた第302海軍航空隊に関連するものではないかとの推測も出ています。


要具箱と寄贈された柴田氏。

箱は幅63cm、高さ42cmというかなり大きなもので、鉄製のため錆びは浮いているものの、
外側は濃緑色もしくはオリーブグリーンで塗装され、上蓋と前扉の内側は
日本軍機の機内色、青竹色で塗装されています。

また前面(前扉)には「火星内部要具」のプレート、上蓋側面には「火星」のロゴが。





柴田さんのお宅は、戦中基地の近くで農業に従事しており、
厚木基地の隊員も頻繁に休憩に立ち寄るなど海軍人との親交が深かったそうです。
戦後ずっと土蔵の中にあり、しばらくは種モミなどを入れて実用されていたそうですが、
入手の経緯は残念ながら定かではないものの、戦中もしくは戦後、
親交のあった軍人から譲られたものではないかということでした。

柴田さんの知る限り、中身はすでになかったそうですが、どうも火星エンジン用の
特殊工具、もしくは補用部品などが収納される箱のようで、本来は2個セットで
存在しているもののようです(内部にはトレイが2段収納される形式の模様)。

最近になって海自の隊員と話しているときにこの要具箱の話題になり、
戦後70年の今年、寄贈の運びとなったわけですが、柴田さんいわく
「機体の一部というわけでもなく、歴史的価値がどれほどあるか分かりませんが、
一個人宅にひっそりと置かれているよりは、縁のある厚木航空基地で保管していただければ」
とのこと。
基地としても後世に第二次世界大戦について若い隊員にも伝えていくため、
資料室で展示を予定しているとのことです。
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