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航空専門誌の文林堂『航空ファン』&『世界の傑作機』公式ブログ

オランダのカメラマン来訪

2013-06-18 23:37:02 | 編集部日記
ヨーロッパにはアメリカにも負けない数の航空マニアがいますが、なかでもオランダには
航空エンスージアストがたくさんいます。
そんな国から、『航空ファン』にも2012年11月号のドイツ空軍CH-53の記事などを
寄稿してくれているAnno Gravemaker氏が来日、編集部にコンタクトしてきてくれたので
会ってきました。



今回はさまざまなミーティングなど、撮影とは関係ない仕事での来日だそうですが、
昨年秋にはオランダの航空カメラマンとグループを結成し、日本の航空祭を含めた
15日間の撮影旅行にも来日したGravemaker氏。
今年はノルウェーで開催されるNATOタイガーミートに、来日のために参加できないことを
悔しがっていましたが、それでも日本での仕事も有益だったようです。

日本では残念ながら自衛隊や米軍に比べると、ヨーロッパやラテンアメリカの軍用機の人気は
あまり高いとはいえませんが、機種はここ数年で激減したとはいえ、それでも
ユーロファイターやラファール、グリペン、ミラージュ2000にMiG-29やSu-27など
旧東側系の航空機など、日本では見ることのできない機体がたくさんあるヨーロッパ。
つい先日も、オランダのフォルケルで同空軍100周年を祝う大規模なエアショーが開催され、
ヨーロッパ中からたくさんの航空機が集まりました。
日本ではあまり馴染みがないせいかヨーロッパ機の人気はいまひとつなんだと説明すると、
「非常に不思議な現象だね。ヨーロッパの雑誌では自地域の軍隊を特集するより、日本や
アジア、中南米の機体を特集すると『こんなの見たことない!』って反響が大きい
そうだけど」と話してくれました。昨年の来日でも自衛隊しか使っていない機体の撮影で
興奮したそうですが、US-2の離着水が見たかったなぁ、と残念がっていました。

いずれにせよ、彼らヨーロッパの契約カメラマンが送ってくれる情報はわれわれにとっても
非常に貴重で、オランダ人やイギリス人、ドイツ人など多くのカメラマンが
『航空ファン』に協力してくれていますので、ぜひ彼らの名前と作品にも
注目してみてください。
なお、前述のフォルケルのエアショーについては、ヨーロッパのカメラマンではありませんが
中野耕志カメラマンが取材をしてくれているので、次号ではこちらも掲載します。
お楽しみに! (神野)
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『航空ファン』8月号、A-10 & F/A-18特集にアクロチーム情報も満載

2013-06-16 16:28:21 | BLOG×記事


月刊誌を編集する仕事をしていると、本当に時の流れはあっという間です。
そんなわけで『航空ファン』8月号も無事校了(編集作業を終了し印刷工程へ
進むこと)、今週末21日全国の書店に並びます(一部発売の遅れる地域もあります)。

今月は、もう皆さんには“ちょっとクラシック機の類?”と思われているかもしれない
A-10サンダーボルトIIと、F/A-18でもライノではないレガシーホーネットを特集。
米軍では現在、最強ステルス戦闘機F-22と、航空自衛隊も購入予定のF-35の2本立てとなる
ステルス航空戦闘能力を確立しようとしていますが、F-35の配備にはまだ時間が必要で、
さらに開発費の高騰なども問題になっており、すべての機体がF-35に置き換わるわけではない
状況となっています。そうした状況のなか、冷戦の時代に開発され、
いまも現役にあるA-10と従来型のF/A-18は、米空軍と海兵隊にとって、
対テロ作戦におけるCAS(近接航空支援)の要的存在。
冷戦構造の終結によってその運用思想は大きく変わりましたが、
そのなかでも今後も第一線での任務が継続される予定です。カラーでは両機種の
最新のフォトリポートを掲載するほか、A-10に関しては冷戦の最前線であった
ヨーロッパからの撤退が決まる一方で今後も30年にわたって運用が続けられる
同機の最新情報をお伝えします。
多くの戦闘機が5,000~6,000飛行時間程度で耐用命数を迎えるなか両機のなかには
8,000時間に達する機体が出始めており、A-10などは24,000時間の運用も目指すといいますから
今後は戦術戦闘機の在り方も変わってくるのかもしれません。

そのほか、フォトリポートのなかで気になるのはアクロチーム関連。
安倍首相の松島視察、飛行班長交替、東北六魂祭でのフライトなど、松島帰還後の
ブルーインパルスの最新情報や仏空軍アクロチーム“パトルイユ・ド・フランス”60周年、
ブライトリング・ジェットチーム・ジャパンツアーのインサイドリポートに加え、
室屋義秀氏率いる“Team Yoshi Muroya”の今シーズンの動向なども紹介。

さらにMV-22Bオスプレイが国内一般初公開となった米海兵隊普天間基地の
フライトラインフェスティバルなどを掲載。美保、静浜、防府北、大村、木更津、
霞ヶ浦、北宇都宮といった初夏の自衛隊航空祭もリポート、そのほかにも
ようやく運行再開に漕ぎ着けたボーイング787や退役となる英空母HMSアークロイヤル、
JAXA D-SEND#2超音速試験機公開のニュースなど、国内外、軍民さまざまな
航空関連情報を今月もお届けします。
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アジア・アトランティック・エアラインズ

2013-06-14 10:22:56 | BLOG×記事
6月12日に都内で、新しい航空会社の社名・ユニフォーム・サービス発表会がありました。
社名は「Asia Atlantic Airlines」、タイを本拠地とする国際チャーター専門の会社です。
社名にアトランティックの文字を入れて「大西洋を越えていけ!」という意欲を示し、
それによって頭文字が「AAA」(トリプルエー:最高評価)になることを狙ったのだそうです。
機材はボーイング767-300ER 2機、5年後には20機態勢を目指したいとのことでした。

日本で発表会が行なわれたのは筆頭株主(49%)が日本の旅行代理店H.I.S.であること、
最初の就航路線がバンコク―成田(7/19~)、2番目もバンコク―関空(7/27~)と、
スタートから約2ヵ月間は日本路線をデイリーで飛ぶことが決まったからです。
両便はH.I.S.の買い切りですが、今後は各国の旅行代理店との交渉を拡大、
利用者に有益な商品(路線・価格)をどんどん提供していきたいということでした。
この日、H.I.S.が発表した就航記念価格は成田・関空―バンコク片道がなんと1万円、
ビジネスクラス+スイートルーム利用の「バンコク4日間」がさらに驚きの49,800円でした。

フルサービスでもLCCでもない、新しいかたちのエアラインの登場は、
航空・旅行業界にどんな風を吹き込んでくれるのでしょうか?


成田・関空―バンコク片道1万円を発表するAAAのハック社長。


ゲストは話題の東進ハイスクール講師の林 修先生(左)。


驚きのツアー料金を“商売道具”の黒板に書く林先生。


タイへ行くなら? 「今でしょ!」とお得意のポーズを決めてくれました。

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ANAの767、30周年

2013-06-13 12:52:00 | BLOG×記事


ANAは6月11日、同社のボーイング767導入30周年を記念して、
FOC (運航本部)B767部による社内向けイベントを羽田空港第2ターミナルに隣接する
羽田エクセルホテル東急で開催しました。イベントではグレートキャプテンやベテラン機長が
「767導入当初の苦労話から、現在に至るまでの歴史を振り返る」をテーマにスピーチ、
集まった若手パイロットらが先輩たちの昔(苦労)話に耳を傾けました。
「信頼しても、決して依存はしない。これが安全運航の鉄則です」
先輩機長のこの言葉を、多くの若手が胸に刻み気持ちを新たにしたことでしょう。
なお、ANAは767-200を1983年6月から、-300を1987年7月から就航させ、そのほか
長距離型の-300ER、貨物専用型の-300F/-300BCFを運航、現在約60機が在籍しています。
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6月10日、航空自衛隊パーティー

2013-06-11 14:09:37 | 編集長日記
航空自衛隊の幹部組織、航空自衛隊連合幹部会の主催するパーティーに出席しました。
招かれたのは、同会の機関誌『翼』に寄稿したりインタビューを受けたことのある人たちで、
多くは作家や評論家、芸能人、スポーツ関係者、ジャーナリストといった面々。
日頃の自衛隊に対する協力に感謝し、さらに親交を深めましょうというのが趣旨で
ついでに航空専門誌の人間も、日頃の『翼』との関係からお声かけいただいたのです。
ホストは航空幕僚長の片岡晴彦空将。招待者を接待するのもすべて空自幹部という
普段はあまりしてもらえないサービス(?)を、楽しみにしている同業者もいたようです。


片岡空幕長の開会のあいさつ。

そしてもう1つの楽しみが、芸能人やスポーツ選手を間近に見れること。
今年のメーンゲストは大相撲から横綱の白鵬関と前頭の旭天鵬関で、
お二人とも多くの出席者から記念写真をせがまれたり声援を受けたりと大人気、
トークコーナーでもユーモアたっぷりの話に、皆聞き入っていました。
また時節柄『空飛ぶ広報室』の話題も多く、原作者の有川 浩さんが登壇したり、
プロモーションビデオが流されるなどで大いに盛り上がりました。
本当は、“ガッキーに会える”と思っていた人が多かったみたい、ですが…。


有川さん(左)と、『空飛ぶ広報室』を書くきっかけを作った当
時の空幕広報室長・荒木空将補(現・1空団司令)。
コメント (1)
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