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航空専門誌の文林堂『航空ファン』&『世界の傑作機』公式ブログ

『航空ファン』2月号、F-Xついに決着!?

2011-12-17 20:02:42 | 告知&ニュース


早いもので、2011年最後の『航空ファン』となる2012年2月号(ややこしいですね)が
12月21日に全国の書店で発売となります(一部発売の遅れる地域があります)。
そしてその表紙は、F-35Aです。

F-22の導入断念からずっと議論されてきたもののなかなか進展がなく、現有のF-4EJ改の
残飛行時間数も待ったなしの状態が迫りつつあった航空自衛隊次期戦闘機F-Xの機種選定。
しかし来年度予算の策定時期が迫り、ようやくF-35AライトニングⅡを導入する方針で
決着することになったようです。「なったよう」というのも歯切れの悪い言い回しですが、
それは閣議了承による正式決定が校了(編集作業の終了)に間に合わず、
発売直前となるため。今月号ではギリギリまでねばって、同機がF-Xに選定されることが
ほぼ決定となるまでの経緯を速報しています(なお、誌面では安全保障会議を経ての
閣議決定が16日になる予定と紹介しましたが、それもさらにずれ込んで
現時点では20日になりそうな状況です)。
あわせて2月号では、アメリカン航空の連邦破産法11条申請のニュースと、
防衛省がスキャンイーグル無人偵察機の導入を決定したニュースを
緊急航空関連トピックスとして紹介しています。

そして特集はRF-86F偵察機をもって1961年に編成された偵察航空隊の50周年。
現在RF-4E/EJを運用する航空自衛隊唯一の航空偵察部隊、偵察航空隊第501飛行隊は、
本来任務の戦術偵察のほかに、地震や水害、火山噴火など自然災害にともなう
災害派遣の一環としての偵察飛行を全国で実施しているのはご存じのとおり。
東日本大震災でも東北各地の状況偵察や、福島第一原子力発電所の写真撮影を行ないました。
2月号ではその偵察航空隊が百里基地で行なった創隊50周年記念式典の模様と、
RF-4E記念塗装機をカラーページで紹介、さらに記事ページでは偵察航空隊と
第501飛行隊の歴史や組織、運用と将来について紹介します。

このほかにもUAEアクロチームがデビューしたドバイエアショー2011、
創隊10周年を迎えた陸自第12ヘリコプター隊、F-15Eストライクイーグル航空団4FW、
米空軍空対空戦闘演習“コンバットアーチャー”、アメリカで復元の進む「彗星」艦爆、
懐かしのオールドジェット戦闘機センチュリーシリーズF-100Fの空撮など、
今月も軍民、新旧さまざまな航空の話題が満載です。




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旅客機業界関連イベント

2011-12-15 20:21:33 | BLOG×記事
昨日はボーイングとユナイテッド航空が都内でイベントを行なったので、出かけました。

ボーイングが実施したのは、バイオ燃料に関するブリーフィング。
ボーイングの燃料システム担当キンダー氏(写真)と環境戦略担当レイクマン氏に加え
日本の航空会社関係者を代表してANA総研の加納氏がパネラーとして参加しました。



ブリーフィングは年1回ボーイングが開いているもので、バイオ燃料や代替燃料、
CO2削減問題などについて、航空機メーカーや世界の航空会社がどのような対応を
しているのかを説明するもの。
バイオジェット燃料の開発と承認の過程や、今後の導入計画、それぞれの取り組みが
紹介されましたが、そのなかでもボーイングが具体的に掲げる目標値、
「2015年までにジェット燃料の1%をバイオ燃料にする」というのは、なかなか
興味深いコメントでした。まだようやく商業運航を一部で始める航空会社が
現われ始めたばかりという段階のバイオ燃料は、価格的にも従来燃料とは
比べられないものですが、逆に普及率を上げていかないとそのコストも
下がらないというのがボーイングの考え。「たかが1%」と思うかもしれませんが、
そこに向けての取り組みは、現時点では大きな一歩です。ブリーフィングでは
航空会社に限らず、米軍などの取り組みにも触れていましたが、安定供給の意味からも
バイオ燃料に対する期待は大きいようです。
しかし国内を見ていくと、やはりまだコストの問題があり各航空会社がバイオ燃料での
商業運航を行なえるような地盤は固まっていないようで、今後とくにバイオ燃料導入に
積極的なヨーロッパとの差が出てくるかもしれません。とはいうものの、
JAL、ANAともにバイオ燃料に関しては非常に大きな関心を示しており、現在も、
将来的にも研究が継続的に行なわれていくようです。


もうひとつのイベントは、ユナイテッド航空の記者懇親会。



これも年に一度の恒例イベントですが、同社が対等合併したコンチネンタル航空が
以前から就航しているアルゼンチン、ブエノスアイレスの観光キャンペーンも兼ねたもので、
当日はアジア・太平洋地区副社長ジェームズ・ミュラー氏ほか在日アルゼンチン大使館からも
ゲストが出席、ラウンジではアルゼンチンワインがふるまわれ、アルゼンチンタンゴの
ダンス実演も行なわれました。



アメリカン航空がチャプター11を発動するなか、コンチネンタルとの合併で北米最大の
航空会社として順調に“飛行中”のユナイテッド。来年にはアメリカの航空会社として
初めてB.787も受領予定ですが、日本から見ると地球の裏側であるアルゼンチンに関しても、
ぜひ日本からも多くの観光客にアルゼンチンの魅力を感じてほしいと考えているようでした。


写真は会場に登場したユナイテッドのB.777がデコレーションされたケーキ。
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茨城県内で“世界の戦闘機フェア”開催中

2011-12-12 15:56:47 | 販売部から
全国の書店には『世界の傑作機』のバックナンバーをそろえていただいている常設店が
多数あり、また弊社の出版物や航空関連出版物をテーマとしたブックフェアを
実施してくださる書店もたくさんあります。ということで、販売部では今後、
そうしたフェアのご案内を、本ブログを借りて発信していきたいと思います。



今回ご紹介するのは、茨城県の阿見町にあるオークスブックセンター阿見店。
同店舗の近くには陸上自衛隊霞ヶ浦駐屯地や予科練平和記念館などがあり、
また霞ヶ浦を隔てた北東には航空自衛隊百里基地も所在しているため、日ごろから
ミリタリー関係、大戦もの書籍などの品揃えが豊富な書店です。
このオークスブックセンター阿見店では、“世界の戦闘機フェア”と称して
『世界の傑作機』全巻、『航空ファン』のバックナンバー、
『グラフィックアクション』シリーズの全巻などを取り揃え、さらに
航空ファンカレンダー(航空自衛隊&ブルーインパルス)やモノショップで取り扱う
ブルーインパルスグッズ(部隊識別帽、「絆」日の丸ステッカーセットや
ブルーインパルスの2011シーズン“がんばろう日本”パッチなど)、ミリメシ、
航空DVDといった各種航空・ミリタリーグッズも販売しています。
また東日本大震災と自衛隊をテーマとした出版物のフェアも同時開催していますので、
お近くの方はもちろん、周辺にお出かけ予定のある方は、ぜひお立ち寄りください。




オークスブックセンター阿見店
〒300-0337 茨城県稲敷郡阿見町中郷2-7-24 カスミフードスクエア2F
TEL 029-891-2322
営業時間1000-2100(土日・祝日は0930開店)
※国道125号バイパス沿い



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米海軍厚木基地司令交替式

2011-12-09 20:53:34 | BLOG×記事
本日12月9日、神奈川県の米海軍厚木航空施設で基地司令の交替式がありました。



これまで3年間にわたり厚木基地司令を務めてきたエリック・ガードナー大佐に替わり、
新司令となったのはスティーブン・ウィーマン大佐。
奇しくも両名ともE-2C出身のエビエーターで、ガードナー大佐、ウィーマン大佐とも
NFOです。ふたりの経歴に敬意を表して、会場となった格納庫の外には
基地のUC-12Fとともに、VAW-115のE-2Cも展示されました。



先日「アメリカに対する日本人の親近感が上昇した」といったニュースが流れていましたが、
その大きな理由が3月に発生した東日本大震災の際の、米軍による
“オペレーション・トモダチ”。厚木基地からもHSL-51やHS-14、VRC-30 Det.5といった
所属航空機が支援飛行を実施、また遠方からの支援航空機を受け入れるなど、多くの
活動を行ないました。その影響も大きいのでしょう、今回の交替式には
いつにも増して、周辺自治体はもちろん、さまざまな自治体関係者や政治家、
軍との関係の深い日本人ゲストが多数出席していた印象を受けました。
ガードナー大佐やゲストスピーカーで在日米海軍司令官のクロイド少将も
スピーチの中で作戦を支援してくれた地元協力者の方々への謝辞と、基地隊員への
労いの言葉を忘れませんでした。

日米は安全保障上重要な協力関係にはありますが、厚木基地は騒音や
基地問題そのものを含め、さまざまな難しい問題も抱えています。そんななか
地域との協力関係を大事に3年間勤務してきたガードナー大佐の離任を惜しんで
参加した出席者も多かったようですが、今後はウィーマン大佐がその意志を継いで
基地を指揮していくことになるのでしょう。


左が新司令ウィーマン大佐、右がガードナー大佐。
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偵察航空隊50周年

2011-12-05 20:47:06 | BLOG×記事
先週土曜日、12月3日に、茨城県の航空自衛隊百里基地で
偵察航空隊の創設50周年記念式典が実施されました。

記念塗装機は入間基地や岐阜基地の航空祭にも参加したため、ご覧になった
読者の方も多いはず。式典ではこの塗装機が地上展示され、会場の上空を
2機のRF-4が祝賀の航過飛行を行ないつつ、会場の写真を搭載カメラで
撮影するというプランでした。



が、当日はあいにくの大雨。
OB隊員などを対象とした装備品展示は行なわれたものの、当然会場は格納庫内、
そして式典は基地内の講堂で、航空機なしの実施となってしまいました。



しかし装備品展示の格納庫には記念塗装機やRF-4EJ、T-4のほか、活動記録パネルや
各種偵察カメラなどの装備品も展示され、OBの皆さんも熱心に見学されていました。

次号の『航空ファン』2月号では、偵空の歴史とともにこの式典を紹介する予定です。


しかし残念だったのは、装備品展示の取材が終わるころに、それまで土砂降りだった
雨がやみ、そして講堂で式典が始まったころには、薄日がさしてきたこと。
とはいえ準備もありますし、すぐには計画変更ができないのは承知しています。
なにより準備してきた隊員の皆さんがいちばん残念だったのは、間違いないはずです。



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