早いもので、2011年最後の『航空ファン』となる2012年2月号(ややこしいですね)が
12月21日に全国の書店で発売となります(一部発売の遅れる地域があります)。
そしてその表紙は、F-35Aです。
F-22の導入断念からずっと議論されてきたもののなかなか進展がなく、現有のF-4EJ改の
残飛行時間数も待ったなしの状態が迫りつつあった航空自衛隊次期戦闘機F-Xの機種選定。
しかし来年度予算の策定時期が迫り、ようやくF-35AライトニングⅡを導入する方針で
決着することになったようです。「なったよう」というのも歯切れの悪い言い回しですが、
それは閣議了承による正式決定が校了(編集作業の終了)に間に合わず、
発売直前となるため。今月号ではギリギリまでねばって、同機がF-Xに選定されることが
ほぼ決定となるまでの経緯を速報しています(なお、誌面では安全保障会議を経ての
閣議決定が16日になる予定と紹介しましたが、それもさらにずれ込んで
現時点では20日になりそうな状況です)。
あわせて2月号では、アメリカン航空の連邦破産法11条申請のニュースと、
防衛省がスキャンイーグル無人偵察機の導入を決定したニュースを
緊急航空関連トピックスとして紹介しています。
そして特集はRF-86F偵察機をもって1961年に編成された偵察航空隊の50周年。
現在RF-4E/EJを運用する航空自衛隊唯一の航空偵察部隊、偵察航空隊第501飛行隊は、
本来任務の戦術偵察のほかに、地震や水害、火山噴火など自然災害にともなう
災害派遣の一環としての偵察飛行を全国で実施しているのはご存じのとおり。
東日本大震災でも東北各地の状況偵察や、福島第一原子力発電所の写真撮影を行ないました。
2月号ではその偵察航空隊が百里基地で行なった創隊50周年記念式典の模様と、
RF-4E記念塗装機をカラーページで紹介、さらに記事ページでは偵察航空隊と
第501飛行隊の歴史や組織、運用と将来について紹介します。
このほかにもUAEアクロチームがデビューしたドバイエアショー2011、
創隊10周年を迎えた陸自第12ヘリコプター隊、F-15Eストライクイーグル航空団4FW、
米空軍空対空戦闘演習“コンバットアーチャー”、アメリカで復元の進む「彗星」艦爆、
懐かしのオールドジェット戦闘機センチュリーシリーズF-100Fの空撮など、
今月も軍民、新旧さまざまな航空の話題が満載です。
『航空ファン』、『世界の傑作機』など、
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