ツポレフTu-128 “フィドラー”。
50代以降の飛行機ファンの方々にとって
この名称は一種独特な感慨をもって
受け入れられるのではないでしょうか。
ミグやスホーイの戦闘機、そして
同じツポレフでも“ベア”や“バジャー”など
西側の目に触れる機会の多かった
これらの機材に比べると、本機は
ほとんどメディアで紹介されることもなく、
たまにソ連国営通信が配信する写真は
粒子が粗くボケボケで、それがいっそう
ミステリアス度に拍車をかけていました。
そのくせ、そこに写っている機体は
鋭く尖った機首に深い後退角をもつ主翼、
ショックコーンを備えるエアインテイクに
エリアルールを用いたと思しき流麗な胴体と、
高性能な匂いをプンプンと放っており、
本機への興味はかき立てられるばかりだったのです。
そしてソ連崩壊からほぼ四半世紀のときを経て、
ついに『世界の傑作機』シリーズにTu-128が加わります。
本書のページをめくるたび、その昔航空雑誌の
「ソ連軍用機」特集を夢中で読んだころの
懐旧の念がきっと思い起こされることでしょう。
一方、50代以前の若い方々にとっても
当時のソ連防空戦闘機の用兵思想を知るうえで
新たな発見があること間違いなし。
全国老若男女の読者の皆さん、この機会に
ソ連の隠れた名機フィドラーを特集した本号を
ぜひご購読くださいますようお願いいたします。
↓ 毎号恒例となりました佐竹先生のボツカバーイラスト特集です
おなじみのドローイング公開ですが、墨版の効果を考えると自分はB案がいいと思います。
プラモのボックスアート集はありますが、表紙の画集というのは今の所見たことがないので是非ご検討を。
いつも弊誌のご購読ありがとうございます。
たしかに「B案」も迫力があっていいですね。Tu-128の胴体形状がよくわかるアングルだと思います。
画集単体での商品化は現在考えておりませんが、機会をみて当blogなどでご紹介してければと考えております。
『航空ファン』誌も購読していて、先日会った際に「連載の“写真を磨く”を1冊の単体に編纂してほしい」、「原画との比較がしやすいように、原画サイズも大きくしてほしい」と言っていました。
わたくしも同記事は好内容だと思います。また実際に活用させて頂いております。今後はNikonの新世代画像処理ソフトCaptureNX-Dの活用法をご解説頂きたく思っております。
以上、編集部と読者諸先生にご意見を伺いたいところです。
さて今週土曜日(9日)のロシアの軍事パレード、陸上兵器は注目の新型兵器がお披露目ですが、航空関係はこちらも大いに楽しみです。何やら1980年代の「熱いトキメキ」(?)が甦りつつありますね。兎に角ロシアからは目が離せませんね。