こんな時間ですが、明日11月28日に関する話を2つほど。
まずは今週11月24日、アメリカの感謝祭(サンクスギビングデー)ホリデーのさなかに
横須賀を出港したUSSジョージ・ワシントン(GW)の話題。同艦と搭載される
CVW-5(第5空母航空団)は、明日から12月1日にかけて、黄海周辺で実施される
米韓合同演習に参加するとの発表が米海軍から正式にありました。
この出港と演習参加について、日本のメディアはこぞって11月23日に発生した
北朝鮮と韓国の砲撃戦を受けて急きょ踏み切ったような報道をしていますが、実際には
この演習自体は今年夏ごろから計画されていたもの。それはリンクの報道発表を見ても
分かります。もちろんこの演習に北朝鮮に対するメッセージ性は多分にあるとは思いますが、
こうした動きはいろいろな動きを冷静に観察する必要があると思います。
ちなみにこの後、GWは12月6日から実施される自衛隊との日米共同統合演習にも
参加する予定となっており、こちらも防衛省から演習に関する報道資料が発表になっています。
この報道資料からも、GWの出港は以前から計画されていたものだということが分かります。
日本のマスコミは民衆の目を引こうと必要以上にセンセーショナルに事件や物事を
盛り上げようとする傾向があり、そのためにあまり確度の高くない情報や、大げさに
飾り立てた情報も流そうとする傾向にある気がしてなりません。日本テレビは
数日前のニュースで佐世保を補給艦とミサイル追跡船オブザベーションアイランドが
出港したことを報道、「これらは韓国との演習に参加する模様」と伝えましたが、
オブザベーションアイランドが演習に参加するなどという可能性は考えられません。
砲撃戦とともに北朝鮮のミサイル実験についての緊張が高まっていることは確かですが、
これと演習はまったく別物と考えなくてはいけません。
ということで、こうした朝鮮半島情勢については、次号の『航空ファン』2月号でも
少し詳しく解説したいと思っています。また、これに関連する話題としては、
日本や周辺地域のこうした軍事情勢とは切り離すことのできない、周辺の偵察機に関する
情報もお伝えする予定です。
下の写真は昨年の海演に参加した海自の護衛艦ひゅうがとGW(とその他の艦艇)です。
今年も同様の演習が実施されますが、今回は統演として空自、海自も連携して実施されますので、
規模は大きなものになりそうです。
[Photos : U.S.NAVY]
ついでにもうひとつ。こちらはずいぶんとローカルな情報で恐縮ですが、
明日からTVK(テレビ神奈川)でレッドブル・エアレース2010ワールドチャンピオンシップの
番組が数回に分けて放送されます(14時30分からシーズンプレビュー、20時55分から
第1戦アブダビ)。ローカルUHF局とはいえ地上波でレッドブル・エアレースが放送されるのは
うれしいこと。
残念ながら来年2011年シーズンの休止は発表になっているとはいうものの、
まずは今シーズンのおさらいで、室屋義秀選手の活躍や、迫力あるタイムトライアルレースの
模様を楽しむことにしましょう。また、もし他地域の放送予定などがお分かりになる方が
いらっしゃったら、ぜひコメント欄でほかの皆さんにも教えていただければ幸いです。
『航空ファン』、『世界の傑作機』など、
文林堂の本の情報はコチラから!
まずは今週11月24日、アメリカの感謝祭(サンクスギビングデー)ホリデーのさなかに
横須賀を出港したUSSジョージ・ワシントン(GW)の話題。同艦と搭載される
CVW-5(第5空母航空団)は、明日から12月1日にかけて、黄海周辺で実施される
米韓合同演習に参加するとの発表が米海軍から正式にありました。
この出港と演習参加について、日本のメディアはこぞって11月23日に発生した
北朝鮮と韓国の砲撃戦を受けて急きょ踏み切ったような報道をしていますが、実際には
この演習自体は今年夏ごろから計画されていたもの。それはリンクの報道発表を見ても
分かります。もちろんこの演習に北朝鮮に対するメッセージ性は多分にあるとは思いますが、
こうした動きはいろいろな動きを冷静に観察する必要があると思います。
ちなみにこの後、GWは12月6日から実施される自衛隊との日米共同統合演習にも
参加する予定となっており、こちらも防衛省から演習に関する報道資料が発表になっています。
この報道資料からも、GWの出港は以前から計画されていたものだということが分かります。
日本のマスコミは民衆の目を引こうと必要以上にセンセーショナルに事件や物事を
盛り上げようとする傾向があり、そのためにあまり確度の高くない情報や、大げさに
飾り立てた情報も流そうとする傾向にある気がしてなりません。日本テレビは
数日前のニュースで佐世保を補給艦とミサイル追跡船オブザベーションアイランドが
出港したことを報道、「これらは韓国との演習に参加する模様」と伝えましたが、
オブザベーションアイランドが演習に参加するなどという可能性は考えられません。
砲撃戦とともに北朝鮮のミサイル実験についての緊張が高まっていることは確かですが、
これと演習はまったく別物と考えなくてはいけません。
ということで、こうした朝鮮半島情勢については、次号の『航空ファン』2月号でも
少し詳しく解説したいと思っています。また、これに関連する話題としては、
日本や周辺地域のこうした軍事情勢とは切り離すことのできない、周辺の偵察機に関する
情報もお伝えする予定です。
下の写真は昨年の海演に参加した海自の護衛艦ひゅうがとGW(とその他の艦艇)です。
今年も同様の演習が実施されますが、今回は統演として空自、海自も連携して実施されますので、
規模は大きなものになりそうです。
[Photos : U.S.NAVY]
ついでにもうひとつ。こちらはずいぶんとローカルな情報で恐縮ですが、
明日からTVK(テレビ神奈川)でレッドブル・エアレース2010ワールドチャンピオンシップの
番組が数回に分けて放送されます(14時30分からシーズンプレビュー、20時55分から
第1戦アブダビ)。ローカルUHF局とはいえ地上波でレッドブル・エアレースが放送されるのは
うれしいこと。
残念ながら来年2011年シーズンの休止は発表になっているとはいうものの、
まずは今シーズンのおさらいで、室屋義秀選手の活躍や、迫力あるタイムトライアルレースの
模様を楽しむことにしましょう。また、もし他地域の放送予定などがお分かりになる方が
いらっしゃったら、ぜひコメント欄でほかの皆さんにも教えていただければ幸いです。
『航空ファン』、『世界の傑作機』など、
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小生には「ことさらに北に焦点を当てた報道をすることによって、硬化した対中・対露世論を和らげる」情報操作が行われているように思えてならないのですが、考えすぎでしょうか?
かつひこさま
「爆弾」は小生も気になってました。
湾岸戦争あたりから増えた「空爆」にも違和感があります。「空襲」または「爆撃」でよいと思うのですが、なにかの配慮かしらん?
「空爆」という言葉には違和感がありますね。
兵士が小銃を持っていただけで「完全武装」というマスコミが多いので困ります。
「軍艦」と「戦艦」の区別はつけて欲しいと思います。
「自走砲」を「戦車」という程度ならば許してもいいのですが・・・。
warshipを「軍艦」、battleshipを「戦艦」と訳した時、混同の種がまかれたのだと思います。
(海自が駆逐艦に加えて巡洋艦相当のイージス艦まで「護衛艦」と呼ぶのは、わざとでしょうね)
最近ではコルベット「天安」を「哨戒艦」と呼んでいるのが気になります。
「完全武装」は気付いておりませんでした。