4月に入って新年度となり、新たな生活が始まった皆さんも多いかもしれませんが、
年度末の2021年3月には、ついに航空自衛隊のF-4ファントムⅡが全機退役しました。
4月21日発売の『航空ファン』6月号(一部発売の遅れる地域があります)の特集は
「航空自衛隊F-4ファントム完全退役」と題して、
最後まで同機を飛ばし続けた岐阜基地飛行開発実験団を表紙と巻頭で紹介します。
戦闘機型F-4EJ/EJ改(および改造型RF-4EJ)と偵察機型RF-4E
あわせて154機が運用されたなかで、空自に最後まで残ったのは5機。
そのうちのオリジナルのF-4EJ 4機全機による編隊飛行訓練を空撮で紹介するほか、
司令や飛行隊長、整備員に話を聞き、そしてラストフライトの模様もお届けします。
また赤塚 聡カメラマンによるF-4EJフォーエバー記念塗装機の
空撮両面折り込みポスターを封入するほか、
飛実団のF-4フォーエバー記念パッチとTシャツの誌上販売も実施します。
さらに関連記事として日本を含む海外で改修を続けながら飛び続けてきたF-4の状況も解説、
元井英貴氏によるシリーズ「198X年の空」はRAFファントム at Air Tattooをテーマとします。
また、3月に退役したもう1機種、YS-11FCと運用部隊の飛行点検隊についても、
5月号の空撮に続いて詳細にリポートします。
ほかにも今月は自衛隊関連記事が満載で、
東日本大震災から10年を迎えた航空救難団松島救難隊の現在を取材するほか、
航空自衛隊のパイロット候補生、第75期航空学生の卒業式と、
彼らを育てる防府北基地第12飛行教育団についても紹介します
(不定期連載「F-2後継機を考える」では
〔F-5は双発機なのになぜ選ばれなかったのか〕に言及)。
このほか、究極のスポーツアクロ機GB-1“GameBird”や
退役に向け記念塗装を施したドイツ空軍のトランザールのカラーリポート、
読み物としてはボーイングNMAについての考察や、
個人としての航空戦史「多機種操縦と生存への運」(前編)なども掲載します。