今や高齢者もスマホ(スマートフォン)を気軽に持ち歩く世の中になりましたが、筆者がパソコン(パーソナルコンピューター)に興味を持ったのはいつ頃だったのだろうか?
筆者が1965年頃に新卒者として入社した頃は、まだ職場にパソコンは存在していませんでした。
日本経済が高度成長期に向かっていた頃だったせいでしょうか、仕事の内容も多岐にわたり、やたらと忙しく毎日遅くまで残業するのが常識のような時代でした。
すべての書類や文書は手書きで作成する時代でしたし、計算業務もまだソロバンを使っていました。
計算機も確かにありましたが、機械式で手作業の入力を行い、グルグルとレバーを回してチンと鳴って計算結果が標示される、確かタイガー計算機という品名の手動計算機だったと思います。
しかし掛け算はそろばんより早く楽に計算出来て、職場に数台しか置いてない計算機を取り合って計算作業をしていた記憶があります。
1970年頃でしょうか、初めて職場に卓上式電子計算機が導入されました。卓上式といっても堂々とした、かなりの大きさでデスクの上で半分近い大きさを占める、まさに大きな卓上式でした。
しかし機械式に比べ瞬時に計算結果が標示される使い易さで、これもごく少ない台数のため、職場内では経理課に恭しく置かれていました。 おそらく価格も何十万円もしていたと思います。
そのうちに事務用の電子計算機もだんだん小型化が急速に進み、各人が使えるような電卓になっていきました。
確か初期の大型電子計算機は、キャノンやシャープの製品だったと記憶しています。
そのうちに小型の事務用計算機の新製品競争が激しくなり、キャノン、シャープに、カシオなどが参入し低価格と小型が急速に進みました。
今では、100円ショップでも売られるくらいに、安価にハンディーな電卓が普及しているのですから時代の変化を感じます。
そのころから職場に登場した次の電子機器は、ワードプロセッサー(ワープロ)でした。 (つづく。)
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