ウクライナ機の墜落は、イラン軍の誤射だったとイランが認める。

　イランのテヘラン空港で、ウクライナ国際航空のボーイング７３７が離陸直後に火災炎上して墜落、１８０人全員が死亡した事故が発生していたが、欧米諸国からイランのミサイル攻撃のせいだと報じられていた。
　当初はイラン軍は否定していたが、今日正式にイラン軍による誤射で墜落したと発表した。

　米軍によるイランのソレイマニ司令官の殺害に対する、報復攻撃をイランが行って、数時間後に飛び立ったウクライナ国際航空のボーイング７３７を、反撃に来た米軍機と誤判断し攻撃したようだ。

　戦争状態に入るかもしれない緊張状態下では、発生してもおかしくない結果だといえるだろう。

　乗員、乗客には哀悼の辞を述べるしかないが、今回の米・イランの緊張状態が生み出した悲劇による犠牲者だ。

　今のところ、米・イランの戦争状態に、ただちに突入する危険性は取り敢えず避けられているようだが、まだまだ予断が許せるような状態ではない。

　中東に真の平和をもたらすのは、非常に困難な案件が多すぎる。　イスラエル、パレスチナの不可能に近いような問題は解決できそうにもなく、しかもエネルギーが自然エネルギーに転換する時代になりつつあるといっても、石油産出量が多い中東諸国は、経済的にも豊かな国も多い。

　今回の米国とイランの対立は、経済的にも強い国家同士であるだけに、中東の平和安定が遠のくことになりそうだ。

　ところで今日、安倍首相が中東に旅立ったという。サウジアラビア、ＵＡＥ，オマーン３国を歴訪するらしい。　

　一度は延期しようとしていたのに、トランプ大統領に背中を押されたのだろうか？　米・イランの仲介ができれば拍手喝采だがなあ。　　ただこの時期に訪問するからには、何らかの実績をもたらして欲しいよ。　結構世界のメディアも注視しているから、笑い者にならないように願うばかりだ。

　日本国の首相だからね。

（共同通信より貼り付け）

イランうんんはが撃墜認める、主張撤回 ウクライナ機「人的ミス」
共同通信社
2020/01/11 13:10

　【テヘラン共同】国営イラン放送によると、イラン軍は11日、首都テヘランで墜落したウクライナ機について、軍が誤って撃墜したとの声明を発表した。撃墜ではないとしていた主張を撤回した。
　イラン軍は声明で、墜落は人的ミスによる撃墜として、イラン国民や犠牲者の遺族に謝罪の意を表明した。
　声明によると、イランの防衛システムが同機を敵と誤認した。対米報復攻撃の後で、軍は厳戒態勢を敷いていたとした。

（貼り付け終わり）