ウラジオストクでの、安倍首相・プーチン大統領の会談で何が期待できる？

　安倍首相はロシア　ウラジオストクに出向き、プーチン大統領と会談する予定だという。

　かって93年10月に訪日したエリツィン大統領訪日時に合意され、その後に続く日露平和条約交渉で、北方4島の返還は合意されたはずであるが，いまだに実行されていないうえ、せめて歯舞・色丹二島の返還も期待されていたが、ロシア側は最近この二島にもロシアが特区制度を実施し、ロシアが有利に開発を進めるという、

　安倍首相の得意とした、加計学園の誘致を国家戦略特区制度を利用して、お友達に優先して有利にとり図ろうとしたように、ロシア側も特区制度をこの二島に実施し、まず日本への返還が困難になるような状態になってしまったようだ。

　筆者は特区と聞いただけで、体に虫唾が走るよ。

　7日の会談内容でどういう結果を発表できるのか、大手メディアの事前の予測もあまり読めず、時事通信の「北方四島での共同経済活動の具体的な事業内容について合意したい考え」という程度の記事しかない。

　まあ、はっきり言って、安倍・プーチン会談は期待できないという事なのだろう。

　北朝鮮の脅威に対して、日本側からロシア側に、金正恩元帥への説得を期待する話程度しかできないのではないだろうか？

　しかし、これについても中国と同じく、ロシア側からは日米の軍事同盟強化に対し、懸念したうえで釘を刺されるのが落ちであろう。


（時事コムより貼り付け）

安倍首相、６日からロシア極東訪問＝共同活動協議、日韓会談も
2017．09.05

　安倍晋三首相は６日から２日間の日程で、ロシア極東ウラジオストクを訪問する。菅義偉官房長官が５日午前の記者会見で発表した。

　首相は７日にプーチン大統領との首脳会談に臨み、ロシア政府主催の「東方経済フォーラム」にも出席する。

　同フォーラムに参加する韓国の文在寅大統領とも会談する。

　首相はプーチン氏との会談で、北方四島での共同経済活動の具体的な事業内容について合意したい考え。

　北朝鮮が６回目の核実験を強行したことを踏まえ、国連安全保障理事会での新たな制裁強化決議採択に向けて連携を働き掛ける。

　文氏とは、北朝鮮対応のほか徴用工問題など歴史認識が議題となる可能性もある。

（貼り付け終わり）