森友学園に検察庁がガサ入れしたのは、建築費の見積りが3種類あって、国の補助金申請用には一番高い見積書を利用されていた疑いであったようだ。
いろいろな補助金を利用して、こういう学校や大学の新設には、大幅に安価に建設できるメリットがあることを国民は知ることができた。
土地の大幅格安譲渡もしかり、建設費の大幅ディスカウントになる補助金交付もしかり、政治権力と結びついて甘い汁を吸うことができる。
今問題になっている加計学園の建築費の見積書が見つかり、余りにも高すぎるのではないかと、ネット上で見積書コピーなどが流出して問題提議されていた。
昨日の日刊ゲンダイが、この問題を記事にしている。 今治市が最大96億円の補助金を拠出する議案を可決している。今もどんどん工事が進行しているというのに、今治市は工事見積りのチェックも、まだされていないというずさんさだ。
ざっと、30~40%程度提出された見積価格は高いという。このまま議事が通ると少なくとも30~40億円余分に、加計学園は補助金を手に入れることができるのだ。
市民が知らないままに、政権のお友達が税金をふんだくることができるのだ。
なんというモラルハザードだ。
何が国家戦略特区だ。
実態は政治権力による国家や県の資産の私物化そのものなのだ。
(日刊ゲンダイDigitalより貼り付け)
加計学園に建設費“水増し”疑惑 96億円補助金の怪しい根拠
2017年6月28日
「総理のご意向」が働いた加計学園問題で、新たな動きだ。
21日、今治市議会に提出された獣医学部の建設費の見積書によると、獣医学部は「鉄骨造り」で建設費は約148億円。施設面積は約9840坪で、坪単価は約150万円。ネットメディアを中心に「高過ぎる」「水増しじゃないか」と大騒ぎになっているのだ。
一般的に「鉄筋コンクリート造り」のビルの坪単価は70万~80万円。「鉄骨造り」なら55万~65万円である。
「今治加計獣医学部問題を考える会」の黒川敦彦共同代表が、公共建築の査定を行う「建築営繕課」に聞いたところ、市内の小学校の建設費は坪単価90万円だったという。建築業界関係者によると、「鉄筋コンクリート造り」なら、一般的な理系大学は120万~130万円、高級ホテルは140万円程度だそうだ。
「鉄骨造り」なら坪単価は、「鉄筋コンクリート造り」より「2割程度安く済む」(建築業界関係者)という。つまり、一般的な理系大を「鉄骨造り」で建築した場合、坪単価は96万~104万円になる計算である。ところが、加計学園の獣医学部は150万円となっている。獣医学部は特殊な設備が必要となり、坪単価を押し上げた可能性もあるが、やはり高級ホテルを優に超えるのは、おかしいとの疑問の声が上がっているのだ。
■今治市は「算定根拠わからない」
問題なのは、加計学園が高額建設費を基に、今治市や愛媛県から、税金を原資とした補助金を得ようとしていることだ。
今年3月、市と県は最大96億円の補助金を加計学園に拠出する議案を可決している。補助金は国民の血税である。もし、本来、坪単価104万円程度のところを150万円に“水増し”し、過大な補助金を得ようとしたのならトンデモナイことだ。黒川氏はこう言う。
「26日に市企画課に坪単価150万円の算定根拠を問いただすと『わからない』『答えられない』との回答でした。一方、建築営繕課は『図面と見積書が手元に来たばかりで、今チェックしている』と驚きの回答。 とっくに建物は着工済みなのにです。 普通は発注前に見積もりをチェックするものではないかと問うと、『普通ではないんです』とポツリ。 根拠が不明確な建築費を基に補助金額を算定するなど、あり得ないでしょう。 しかも、補助金は96億円ですよ。 まさに『普通ではない』行政手続きが踏まれているのです」
加計学園に問い合わせたが、「設置審査の手続き中なので回答は差し控えさせていただきます」。疑惑は深まるばかり。96億円の補助金はまだ支払われていない。今治市は徹底調査すべきだ。
(貼り付け終わり)
いろいろな補助金を利用して、こういう学校や大学の新設には、大幅に安価に建設できるメリットがあることを国民は知ることができた。
土地の大幅格安譲渡もしかり、建設費の大幅ディスカウントになる補助金交付もしかり、政治権力と結びついて甘い汁を吸うことができる。
今問題になっている加計学園の建築費の見積書が見つかり、余りにも高すぎるのではないかと、ネット上で見積書コピーなどが流出して問題提議されていた。
昨日の日刊ゲンダイが、この問題を記事にしている。 今治市が最大96億円の補助金を拠出する議案を可決している。今もどんどん工事が進行しているというのに、今治市は工事見積りのチェックも、まだされていないというずさんさだ。
ざっと、30~40%程度提出された見積価格は高いという。このまま議事が通ると少なくとも30~40億円余分に、加計学園は補助金を手に入れることができるのだ。
市民が知らないままに、政権のお友達が税金をふんだくることができるのだ。
なんというモラルハザードだ。
何が国家戦略特区だ。
実態は政治権力による国家や県の資産の私物化そのものなのだ。
(日刊ゲンダイDigitalより貼り付け)
加計学園に建設費“水増し”疑惑 96億円補助金の怪しい根拠
2017年6月28日
「総理のご意向」が働いた加計学園問題で、新たな動きだ。
21日、今治市議会に提出された獣医学部の建設費の見積書によると、獣医学部は「鉄骨造り」で建設費は約148億円。施設面積は約9840坪で、坪単価は約150万円。ネットメディアを中心に「高過ぎる」「水増しじゃないか」と大騒ぎになっているのだ。
一般的に「鉄筋コンクリート造り」のビルの坪単価は70万~80万円。「鉄骨造り」なら55万~65万円である。
「今治加計獣医学部問題を考える会」の黒川敦彦共同代表が、公共建築の査定を行う「建築営繕課」に聞いたところ、市内の小学校の建設費は坪単価90万円だったという。建築業界関係者によると、「鉄筋コンクリート造り」なら、一般的な理系大学は120万~130万円、高級ホテルは140万円程度だそうだ。
「鉄骨造り」なら坪単価は、「鉄筋コンクリート造り」より「2割程度安く済む」(建築業界関係者)という。つまり、一般的な理系大を「鉄骨造り」で建築した場合、坪単価は96万~104万円になる計算である。ところが、加計学園の獣医学部は150万円となっている。獣医学部は特殊な設備が必要となり、坪単価を押し上げた可能性もあるが、やはり高級ホテルを優に超えるのは、おかしいとの疑問の声が上がっているのだ。
■今治市は「算定根拠わからない」
問題なのは、加計学園が高額建設費を基に、今治市や愛媛県から、税金を原資とした補助金を得ようとしていることだ。
今年3月、市と県は最大96億円の補助金を加計学園に拠出する議案を可決している。補助金は国民の血税である。もし、本来、坪単価104万円程度のところを150万円に“水増し”し、過大な補助金を得ようとしたのならトンデモナイことだ。黒川氏はこう言う。
「26日に市企画課に坪単価150万円の算定根拠を問いただすと『わからない』『答えられない』との回答でした。一方、建築営繕課は『図面と見積書が手元に来たばかりで、今チェックしている』と驚きの回答。 とっくに建物は着工済みなのにです。 普通は発注前に見積もりをチェックするものではないかと問うと、『普通ではないんです』とポツリ。 根拠が不明確な建築費を基に補助金額を算定するなど、あり得ないでしょう。 しかも、補助金は96億円ですよ。 まさに『普通ではない』行政手続きが踏まれているのです」
加計学園に問い合わせたが、「設置審査の手続き中なので回答は差し控えさせていただきます」。疑惑は深まるばかり。96億円の補助金はまだ支払われていない。今治市は徹底調査すべきだ。
(貼り付け終わり)