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中国工場に負けぬ、米国工場の不衛生作業の告発に、こりゃだめだ。

2014年08月04日 12時51分08秒 | 日記
 上海福喜食品による期限切れ肉や、床に落ちた肉類を平気で製造ラインに戻す等の隠しカメラによる盗撮が公開され、親会社の米国イリノイ州の食材卸大手OSIグループのCEOが、「許されない行為で、謝罪する」と声明発表している。

 しかし最新号のニューズウイーク紙が、米国のOSIの工場の実態も、暴露している。

 なんと中国工場とほとんど同じような作業実態が、米国本土の工場でも行われていたと言う告発がなされている。

 どうも中国当局も、その辺りのOSIの米国本土での製造状況を、事前調査で調べが付いていたために、中国側にとっても大変不利になる上海福喜食品の実態を、あえて公表したのではないかと推測できる。

 中国本土内でも、米国系のマクドナルドやケンタッキー・フライドチキン等のチェーン店が急増しており、中国市民への牽制球としては非常に大きな効果があったと思う。

 食の安心安全は、日本では特に敏感であるが、中国でも食品の生産現場の実態解明が急務であるのは当然の事だ。

 環境問題も空気や水の浄化が喫緊の課題であり、中国人も汚れた空気や水には当然拒否反応は強い筈である。

 中国の富裕層は、あえて日本からの輸入食品を求めていると言うTVニュースが話題になるが、どこの国民であろうと家族や子供たちの健康を考えると当然の話だ。

 米系のファストフードは、最近日本でも売り上げの低迷を招いているが、やはり利益第一主義が見え見えで運営される経営に、NOを突きつけていると思う。

 特に食品の大手企業であればあるほど、信頼や信用が最重要であると、企業方針の第一に叩き込み、信頼を失う行為に対しての、厳しい教育や指導が欲しいものだ。

 日本企業でも、これに類したことは時々発生しているのであり、数年前の雪印牛乳の期限切れ食材が転用されたことがバレて、結果として雪印ブランドが消えると言う大事件まであったのだ。

 他山の石としたい。

(ニューズウイーク誌 電子版より貼り付け)

食の安全:「毒食肉」の源はアメリカ?
OSI Workers Allege Widespread Violations at Company's US Plant

中国子会社の不潔を詫びる米国親会社OSIグループの恐るべき実態
2014年7月30日(水)13時47分
コナー・シーツ

中国と日本、アメリカのファストフードチェーンに使用期限切れの鶏肉と牛肉を販売し、多くの取引先と消費者を激怒させた上海の上海福喜食品。ケンタッキー・フライドチキンやピザハットを傘下に持つ米ヤム・ブランズなど大口顧客を次々と失うなかで先週、同社幹部ら5人が刑事拘束された。

 これを受け、上海福喜食品の親会社である米イリノイ州の食材卸大手OSIグループは声明を発表。「心からおわびする。再発防止に全力を挙げる」と謝罪した。シェルダン・ラビンCEOは一連の問題について、「絶対に許されないことで、衝撃を受けている」と強調した。

 しかし、OSIの問題は上海福喜に限ったことではなさそうだ。先週まで6年間、ウェストシカゴにあるOSIの巨大な食肉加工工場で働いていたローザ・マリア・ラミレスは「床に落ちた肉を拾って生産ラインに戻すのは日常茶飯事」だった、と言う。

 それどころか「肉に唾を吐いたり、顔の汗が垂れるままにしたり、かんでいたガムをうっかり落としても見つからなければそのままにした。生産エリアに入る従業員は全員手を洗うことになっているが、ほとんど誰も洗わない」と言う。

 ラミレスの話は、匿名を条件に取材に応じた元従業員の話とも一致する。生産ラインのチームリーダーをしていた元従業員も、食品安全や労働法上の違反は「毎日のように」行われていた、と語る。「誰かが床に落ちた肉をラインに戻したらすべての肉を捨てる規則だが、上司に言っても相手にされなかった」

 牛の毛の処理も問題だったと、元従業員は言う。牛を処分するとき、どうしても肉に毛が入り込んでしまう。生産ラインで毛を見つけたら肉ごと捨てる決まりだが、実際には毛だけ取り除いてそのまま流してしまうこともある。こうした異物を取り除く作業の前後にも、手袋を替えることはほとんどないと言う。

 また労働規則も無視されていたと2人は口をそろえる。OSIは、在職期間の長い従業員にはイリノイ州の最低時給8.25ドルを上回る10ドルを払っていたが、ラミレスによると労働環境は最低で、「ラバのように働かされた」と言う。

 米マクドナルドは、上海で問題が発覚した時点ではOSIとの関係は維持するとしていた。まだ気は変わらないだろうか?

[2014年8月 5日号掲載] (貼り付け終わり)