ニセコ高原風だより

ニセコ高原のアコーディオン弾きがお送りする季節のおしらせ。

「鳥の餌台・バードフィーダー」

2013-01-14 08:35:11 | Weblog



朝の気温は低かった、街が暗闇で「キ~~~ン」と言ってるようだった、

朝から、「アルゼンチンタンゴ・伝説のマエストロたち」という音楽ドキュメンタリー映画を見た、
1940~50年代、活躍したおじいさま、おばあさまたちが一堂に会して(ブエノスアイレス・コロン劇場)
一夜限りのコンサートを開催するという、その過程、当時の想い出話、タンゴに対する想い、音楽に対する想い
がドキュメンタリタッチで描かれて行く、アルゼンチンタンゴの本道がそこにあり、脈々と伝え続けられて来た
文化・芸術としての民族の誇りがそこにあった。巨匠たちの歌,演奏はまったく錆び付くこと無く,優雅で
柔らかく、美しく奏でられた、(恥ずかしくて)アコーディオンでタンゴを弾く気を萎えさせるメロディーが
流れ続けた、あるバンドネオンの巨匠は「バンドネオンはとても単純なんだ,
蛇腹で風を当てれば、金属のリードが震えて鳴る、それだけさ、でも弾く奴によって音色はぜんぜん変わる・・・」
と語った・・・・・そう・・・・・弾く奴によって・・・音色が変わる・・・そこに蛇腹楽器の奥深さがある、

あの年で、といえば失礼だけど、あんなに素敵な音楽を奏でられるのはやはり奇跡というか、
そこに音楽が「ある」「タンゴがある」としか言いようの無い素晴らしい内容のドキュメンタリーだった。

今日は2連戦の2日目、午後からエルム教室に出かける、
凝りもせず、アコーディオンに風「は」送り続ける。

殺風景な庭に赤い「鳥の餌台・バードフィーダー」が吊るされた、
枯れかかったナナカマドの枝に小鳥たちが押し寄せて来た、まだ、様子を伺っている。
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