ニセコ高原風だより

ニセコ高原のアコーディオン弾きがお送りする季節のおしらせ。

Small Sky(小さな空)Toru Takemitsu Accordeon Solo Tatsuo Kubo

2012-08-31 18:23:32 | Weblog


晴れた、
ここにきて,朝晩はなんとか凌ぎ易くなって来た、
藻岩山から、優しい風が吹き抜けるようになって来た、
それでも,10:00時くらいになると2階の練習室の気温は,一気に上がるので、
アコーディオンの胸当てパットが汗でぐっしょりになる、乾くと匂いがして来るの繰り返し、
洗って干さなければならない、

ずっと以前から,気になっていた楽曲は、武満徹先生の「小さな空」だった、
ラジオで何方か女性の方が,細い繊細な声で歌われるのを何度か聞いていた、武満先生の楽曲だとは知らなかった、
ソプラノの歌手の方も,コーラスでも、他の楽器でも、沢山取り上げられている、
「・・・いたずらが過ぎて・・叱られて・・泣いた・・・・」という歌詞があって、そのくだりが,切なく
なんとも表現しがたく、苦労した。

アコーディオンにアレンジして、練習して,録画するまで,「私にしては・・・」時間が必要だった、
これで、OKという訳では、全然ないけど、アコーディオンで演奏してみた、

Small Sky(小さな空)Toru Takemitsu Accordeon Solo Tatsuo Kubo

http://www.youtube.com/watch?v=5_sQN-DjtT0

夏の疲れを少し癒せればと・・・

以前にこのブログでも紹介したことがあるけれど・・・
武満先生の「系図・・」のアコーディオン・パートを札幌シンフォニエッタさんとご一緒させて頂いた、
私が,お手本にした音源は、小編成版の岩城宏之先生指揮、アコーディオンは山岡秀明先生が演奏されたものだった、
限られた日数の中で,ニセコからキタラのリハーサル室に通って、なんとかオーケストラの皆さんに迷惑をかけないようにと
必死でついて行ったことを、昨日のことのように思い出す、武満先生の書かれた書物も沢山読んだ(もうすっかりわすれてしまったけれど・・)
驚いたのは,アコーディオン・パートの楽譜に、フレーズごとに,全てリードが指定されてあったことだ、
私達アコーディオンを専門としている人は、どのリードの組み合わせで、このフレーズを表現するのか・・・?は、とても大切なことだけど、
武満先生は、それらアコーディオンの構造も「組み合わせ音色」もすべてリサーチされて、オーケストラとの音の対比、その他融合を
考えた上で、リードの指定をされたのだと、思い至った、

アコーディオンは、同じ形をしていても、リードのグレード,リードボックスの構造、調律の仕方によって、かなり異なる音色を発声する、
恐らく,ホーナー社のGORAというアコーディオンを基準に考えられたのでは・・と思う所もあった。
私の参考にした音源には、アコーディオン奏者は記されていなかった,最初、江森先生の演奏か・・・?と思ったけど、
昨年の秋,札幌に山岡先生をお迎えし,その謎が解けた、山岡先生とも、
その「リード指定のこと、そして、クライマックスでアコーディオンがアカペラ・ソロで歌って行く所」のお話に熱が入った。

武満先生の楽曲は,メロディーラインがとても繊細で、和声が複雑で、とてもアコーディオン1台ではしんどいけど、
もう,後半はコードで流させて頂いたけど、好きな曲を久しぶりに,自分のために書いた。

今日は,朝から半日、ビデオカメラとにらめっこしていた、胸と背中は汗だくだった、
涼しい顔をして演奏してるけど・・・・
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