
状況共有化のため、小出裕章先生の発言をまとめてくれた21日の記事からまるまる引用させて頂く。
(一部センテンスなどは加筆修正あり)
●危惧される最悪のシナリオは、水蒸気爆発により放射性物質が大量に飛散すること。
その場合はチェルノブイリと同レベルの「地球被曝」となる。
●1号機については、注水続行中の今も圧力容器内の温度が下がっていないこと、及び、クロル38が検出されたという発表から、再臨界が起っている可能性があると考える。
クロル38の検出が事実なら、制御棒がうまく機能せず臨界が起こっているということ。
●2号機は汚染水漏洩が続いているが、高濃度汚染水がそれを止める作業を難しくしている。
●3号機はプルトニウムを使用するMOX燃料が使われており、これが漏れると大変なことになる。
●4号機は使用済み燃料プールが損傷している可能性があり、そうであると水を入れても漏れてしまう。
監視が必要。
●燃料棒についてはペレットの全部ではなく一部が溶融していると考えるが、もし燃料棒が一気に落ちると圧力容器の底の水が急激に熱せられて水蒸気爆発が起こる。
そうなると格納容器さえ破壊される可能性もある。
●1号機は稼働中の疑いがあり、これが爆発すると放出される放射性物質の量は他よりもとても多くなる。
●放射性物質の飛散範囲は風次第だが地球規模になる。
東京でも高濃度汚染が起こる危険がある。
爆発すれば、プルトニウムやストロンチウムなどの不揮発性の放射性物質もそれなりの距離まで飛ぶ。
ストロンチウムは半減期が長く、また骨に蓄積されやすく長期的に有害。
●もし1~3号機のいずれかでこれが起こると作業員全員退避となり、他の号機の冷却が不可能となり、連鎖的なメルトダウンにつながる恐れがある。
【完全なる制御不能】
その場合は超多量の放射性物質が漏れることになる。