こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

ピロリの秋 '83-② Eurythmics 「Love Is A Stranger」

2010-10-30 11:31:08 | 音楽帳
ユーリズミックスの初めての強い印象は「スゥイート・ドリーム」のMTVであった。

MTVを伴いイギリスの優れたNEWWAVEアートストたちが「ブリティッシュ・インベンション」という名の元、落ちてゆく80年代アメリカン・チャートを席巻・侵略するきっかけの1曲でもあった。

短髪で金色に染めブルーの目をしてスーツを着こなすアニー・レノックスが、まるでアンドロイドのようで、微笑みに悪意と毒と恐ろしさを感じたのを覚えている。

エレクトロニクス全般を担当するマーク・スチュワートの方といえば、表情1つ変えずに、丸い黒サングラスにヒゲを生やした、これまた毒のある姿で居た事が、恐ろしさのイメージに加わっていた。

その毒に「また、すごいデュオがイギリスから出てきたな」と只者では無い気配を感じた。
当然、すぐアルバムを聞き込んだが、多様なエレクトロニクス・ポップスの曲に混じって「シティの夜」というイギリスの深い夜の闇世界を思わせる曲も入り、ゾクゾクした。



彼らは、ヨーロッパの深い闇と繋がっていた。
1982年6月頃始まったFM東京の深夜3時の「スタジオテクノポリス27」(DJ:ピーター・バラカン&矢野顕子)で、初めて聴いた彼らのファースト・アルバムに納められた「ベリンダ」というシングルは、まだギターがかき鳴らされ、多少のロック&ポップスの味があったが、この2枚目の「スゥイート・ドリーム」というアルバムで大きな化学変化を起こした。

ファースト・アルバム「イン・ザ・ガーデン」は、コニー・プランクがプロデュースで関わっていた割には、毒を感じなかった。
むしろ2枚目の方に、ポップス、ロックを拒否する、ヨーロッパらしい主体性があったのは不思議な事だった。

***

胃潰瘍で入院した1983年の秋~冬には、「Love Is A Stranger」をよく聴いた記憶がある。
「幸宏のオールナイトニッポン」で、11月23日に流されたテープがある。



また、芝居仕立てのヴィデオ集が発売され、TVで放映されたのを録画して見た。
アニー・レノックスは、元々整った顔の美形の男性的な人だったが、ヴォデオでブロンド長髪の売女やら・・・さまざまな姿で現れるのには、その後現れたアーチスト、シンディ・シャーマンを先取りしていた。



「Love Is A Stranger」も「スゥイート・ドリーム」に負けず、好きな名曲です。

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好きな詩、セリフ : U2 「Running To Stand Still」'87

2010-10-30 10:22:48 | 詩、セリフ・・・そして、コトバ


そして彼女は目ざめた 死んだように横たわっていたところから
「これから行くところで ちょっとすることがあるの」そう言って汽車に乗り込む
どしゃぶりの雨の中へと踏み出す、夜の闇から逃げ出すためなのかもしれない・・・・・・
ハラララデディ ハラララデディと歌いながら・・・・・・

その罪は甘く、話すにはにがい想い出
ここはセブンタワー、逃げ出す方法はただ1つ
なみだを流さずに泣き コトバに出さずに語り 声に出さずに叫ぶことが出来れば

そうさ、闇の世界で仕方なく毒を手にした
そして、ここから遠ざかった・・・・・・
ハラララデディ ハラララデディと歌いながら・・・・・・

彼女は真っ赤な目をして街を走り回る 真っ黒に突き出した雲から降りそそぐ雨の中
そして戸口でばったり出会った僕に
「白金と真珠を持ってくる」と「海から盗んできたの」と言う
彼女は暴れる、荒れ狂う・・・・・・
嵐が彼女の目に吹き荒れるようだ

彼女は注射針を手放せない
その生活から抜け出さずに、彼女はそこに居続ける

***

ドラッグ漬けの彼女と僕
アメリカの暗黒面を想起する

クスリ漬けで肝臓をやられた自分が、この曲に「安息」を覚えた
その歌詞がこのようなものだった事は、偶然ではなかったようである
外はどしゃぶりの雨 台風が近づいてくる

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日本人が『反日洗脳催眠』から目覚める「X-Day」に向けて

2010-10-29 00:05:38 | 雑記帳
日本と取り巻くアジアの中での位置付けが、全く先が見えない状況になってゆく。
戦後、他国からも驚異的復興を「奇跡」と言わしめた先輩たちの苦労、尊敬の念をアジア各国から抱かれた日本は既に無い。
貯金を使い果たして、自己破産手前。
平和をアメリカに「よろしく」と頼んだ気で図に乗る内に、能動性を失い自国領土の危険「有事」にも「ぽかん」と口を開け「何とかなる」と他人事で居る総理大臣。
まさに、このままでは、領土は淡路島だけになるというのも笑い事ではない。
私はよく「右翼」と呼ばれるが、当たり前の事(日本への愛国、事実に基づく常識的意見)を言っただけで、今この国では「右翼」と言われる実態。
それは日教組の骨抜き教育と朝日新聞&マスゴミの嘘八百反日活動が、浮遊する大衆の扇動に成功した結果と考える。
…しかし、この膜貼った状況・反日分子たち=個人&団体の特定と彼らへの徹底的「No!」は、IT主導社会への自動的移行ダイナミズムを伴い、膨脹は間もなく臨界点を超えると私は信じる。
朝日新聞・NHK等真なる戦犯・反日亡国者達の死滅がうねりとなる日が来ると信じる。
そう遠く無いその日が、ピンチからの脱出チャンスなのだ。

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U2&BrianEno 「Running To Stand Still」'87

2010-10-27 23:55:44 | 音楽帳


この夏の異常気象/猛暑と好天気が勢いになり自動的『特需』売上発生。
それが激減させた材料調整の後押し・下期の予算上方修正に伴う経費予算の全国配分展開を金曜晩までに仕上げ、データーをシステムに突っ込むべく「肝機能障害」とは言え、時は『待った』を許してはくれない。

今朝もだるいカラダを引きずり、ビタミンドリンクの勢いを借りて仕事。
…だが、肩の力を抜き・深呼吸し、無理なデッド・ゾーン/深みにはまらぬ手前で、そぉっと…のろい亀のように進む。
エクセルのマス・係数の中を比較的落ち着きながら将棋の如く操作し、新入社員の半年目研修の講師で1時間だけ付き合い、外部の協力業者さんと2時間程打合せ…
気が付くと21:57の電車。
電車は、車両点検の為の遅れ。怒った所で事態は変わらぬから時に委ねる。

***

家に帰ると刺身か焼魚をつつき・缶ハイボール1本だけやり、ENO&U2の"ヨシュア・トゥリー"を聴き直す日々。
神々しいA面3曲には無い深い安息を、この自然体の曲に見い出す。
ハラララデディ……

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病魔とのつきあい(≠戦わず)④

2010-10-26 23:38:52 | 雑記帳
エコー検査を終え、三度目の診察。
先生は、肝臓の投影を全部見せて、わかりやすく説明してくれる。
「まず肝臓そのものですが異常は無いです。中の枝分かれた部分も問題なし。胆嚢も問題なし。十二指腸に行く部分の詰まりも無いです。ガン等の疑いも無い。
総合所見とすると、今服用している睡眠薬・安定剤・抗鬱剤による薬品性肝機能障害が一番疑わしいですね。」
***

「肝臓の値は2回で安心出来ないので、来週また8本血を抜き、メンタルクリニック科の先生と連携してクスリの中身を精査検討しましょう。
いきなりクスリを絶つとその反動が別の形で出るので、この1週間は普通に服用してください。」

見た目は、穏やかで柔和な印象の先生だが、そのしなやかな対応力に感服した。

とりあえず、道が開けた気がした。(続く)
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病魔とのつきあい(≠戦わず)③

2010-10-26 23:31:33 | 雑記帳
やっと先生から呼ばれ、中で二度目の診察。
先生は驚いた顔して「数値が一気に下がってますよ。この1週間何か今までと違う事ありましたか?」
自分「あるとすれば、お袋さんに助けもらって、実家の一室に間借りして、食事含めて時間サイクルが変わった事でしょう。
起きられない辛い朝も背中叩いて起こしてもらっています。
いい歳して情けないですが……」
30代の医療熱心な若い医師は
「その手は、こういう事態にはアリですよ、全然アリ。
但し、数値が下がりはしましたが、原因探る為にエコー検査しましょう。
とは言え…外来で予定パンパンなんだよなぁ……」と独り言言いながら、先生は、広い病院内のリストを長い事見て「ここにするか」と電話。
「エコーお願いしたいんですけど。
はい、はい…
最短で11月18日!?
……そういうレベルじゃないんですよぉ。
……今週末?
……ぶっちゃけガンマが500近くて緊急で今日明日を争う話しなんですよ!」
結果、若き医師の押しが勝ち、「即5分後に向かいます。」
とねじこんでくれた。
若き熱意ある先生に感謝感謝。
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病魔とのつきあい(≠戦わず)②

2010-10-26 23:24:31 | 雑記帳
採血で先週より1本多い8本の血を抜き、結果待ちまで外出を許され、御茶ノ水の喫茶店でタバコをくゆらせ・アイスコーヒーを飲みながら、呆然と窓の外の白い空を眺めていた。
どうあがいても何も変わらない事から、性根が座った。
シロップを2つ入れ、カラカラと氷と混ぜ合わせたアイスコーヒーの甘さが、口の中に優しく流れ込む。
「どう結果が出ようと、それが自分の肉体的現実だ。」
逃げる気を捨て、現実に対峙する覚悟が出来ると、飛べもしないのに空を見てしまう。

ふと頭の中で、加藤登紀子の唄の一節が流れた。
『…あぁ、人はむかしむかし、鳥だったのかもしれないで
こんなにもこんなにも、空が恋しい…』

***

1時間半程の外出から戻り、病人の一列に並ぶ診察室の廊下の一角に座る。
呼ばれるのをじりじりと沈黙の時間が流れる。
まるで罪人が宣告を待つがごとし。
しかし「既に結果は有り(私は創価学会員ではないので)その事実は祈りなどで変わらない」事を知っているので、早く宣告して欲しいと待つ。
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病魔とのつきあい(≠戦わず)①

2010-10-26 23:19:06 | 雑記帳
余りにもひどい正体不明の「疲労倦怠感」から、精神ではなく肉体的問題に疑いの目を向けたのは、結果的に正解だった。

月曜の朝は、順天堂病院は7時からやっているので、無理矢理6時半に起きて、老齢のお袋さんの有難い朝ご飯に手を合わせ合掌して食べ、早々に御茶ノ水に向かった。

***

頭がふらふらするが、まずは先週抜いた7本の血、レントゲン、少水の診断結果から。

先生「ガンマGTPが458で既に危険値です。上限値75ですから、再度8本多めに抜いて値が上回っていたら即日入院して下さい。」
と言われた。

更に「ウイルスの可能性もあるので、エイズ・B型&C型肝炎のウイルスチェックも同時にしたいので、同意書にサインを。」と言われて、冷や汗が出てきたが
「病気は逃げても現実は変わらない」
と邪念を振り払い、即サインした。
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ピロリの秋 '83-① Eyeless In Gaza 「New Risen」

2010-10-24 18:52:43 | 音楽帳
「ピロリの秋」とは、なんじゃい?
と思われるだろうが。

当時、高校2年生の僕は、1983年秋~年末に向けて、2回に分けて、精神性の胃潰瘍でぶっ倒れて入院した。
たまたま総合病院が歩いて1分のところに有ったので助かったが、痛みの限界まで親に言う事も出来ず、最後どうにもならなくなっての緊急入院。

痛み止めの注射をぶっさされ、うなされながら、そのまま入院生活が始まってしまった。
その1983年の秋~冬はとても寒い年であった。
YMOが年末に向けて、散会を発表し、毎週「幸宏のオールナイトニッポン」を聴きながら過ごした、忘れえぬ1983年。

「ピロリ」とは胃潰瘍の人がよく胃に飼っているという「ピロリ菌」の事だ。
数十年ぶりにこないだ、胃カメラを飲んだら「ピロリ菌居ますね。洗浄治療しますか?」と言われたが、怖くて断った。

この忘れえぬ1983年秋に聴いていた音楽を特集したい。
まあ、たんまりあるのだが、今日は、11月15日の「幸宏のオールナイトニッポン」でもかかったアイレス・イン・ギャザの「ニュー・ライズン」。



このヴィデオは、当時VHSで発売されたチェリー・レッド・レーベルのミュージシャンを集めたLP「ピローズ&プレイヤーズ」のヴィデオ盤からのものである。



当時、無名のまま、アングラ音楽にしか目がいかない自分らには有名だったが、消えていったアイレス・イン・ギャザ。
そういうミュージシャンの曲にしか、自分は「音楽的音楽」を見出せない自分の1983年秋。

この秋は、自分には一生「痛み」と共に残る秋だった。

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過ぎ去りし夏

2010-10-23 14:00:52 | 写真日和
なんとか、今週もへたばりながらも、ごまかし・ごまかし1週間の仕事を終えた。

昨夜は、チューハイを飲みながら、そのまま仮死状態に入ってしまい・・・・
気が付いたら5:00.
灯かりを消し、再度寝る。

昼、たばこを買いに近くまで歩く。

空は、スジ雲の嵐。

秋・秋・秋の涼やかな、幸福でささやかな、ぼくたちのWEEKEND・・・・。
一時的なシェルター生活のはじまり・・・・。















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