こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

RC サクセション 「サマータイムブルース」 '88.8.15発売中止

2009-12-31 01:16:21 | 詩、セリフ・・・そして、コトバ
RCサクセション、というか、清志郎は元々、言いたい事を言いたいように生きてきた。
それが、次第に、政治・クソメディアとの衝突を生むことになる。

そのきっかけとも言えるのが、この「サマータイムブルース」。
そして、その言いたい事を言えない世界に、更に、インディーズで発売する事になる’89年の「タイマーズ」の活動に繋がっていく。

***

1989年という年は稀有な年で、ここで、東西冷戦が崩壊し、ベルリンの壁は壊れ、共産主義国家ではチャウシェスク等のように射殺されクーデターが起き、日本においては、昭和天皇が崩御し、世界が変わり目を迎えた年であった。

かたちんば=自分の皮膚感覚では、いや既に、’86年末段階で、ひたすら「今日より新しい明日」を目指したニュー・ウェイヴも、音楽世界も全て「終焉」し、停滞時期に入り、この後、何も新しいものが生まれなくなり、まったりした平坦な「終わりなき日常」(By宮台真司)が始まったと思っている。

そんな中で、たった1人で、もがくように叫んでいたのが清志郎だった。

渡辺美里が「変わりはじめたマイ・レボリューション♪」と、『大ウソツキの明日』を表層的に語った時には、もう、全てが終わっていた。

自分は『頑張れば~何とかなるから~』という、何一つココロに刺さって来ないクソ・ソングに嫌悪以外の何も覚えない。

すごく、この時期の清志郎は、周囲のムーブメントも無く、「孤立無援の闘い」をしていた記憶が強かった。

「サマータイムブルース」も、レコード会社ともめて発売中止になったが、チャボのギターがエイドリアン・ブリューばりにパオパオ吠えて、シンプルだけど、RCの中では好きな曲だ。

’82年の「いけないルージュマジック」で、個人的に大好きなセリフ・・・「人の目を気にして生きるなんて つまらないことさぁ~」という部分。

自分は、そのコトバに刺激を受けながらも、結局、未だに人の目を気にしながら生きていることだろうが、このコトバを「地」で生きて、そう言い切れたのが清志郎だったのだろう。

***



RCサクセション 「サマータイムブルース」

暑い夏がそこまで来てる
みんなが海へくり出していく
人気のない所で泳いだら
原子力発電所が建っていた
さっぱりわかんねえ!何のため?
狭い日本の『サマータイム・ブルース』

熱い炎が先っちょまで出てる
東海地震もそこまで来てる
だけどもまだまだ増えていく
原子力発電所が建っていく
さっぱりわかんねえ!何のため?
狭い日本の『サマータイム・ブルース』

寒い冬がそこまで来てる
あんたもこのごろ抜け毛が多い <悪かったな、何だよ!>
それでもテレビは言っている
「日本の原発は安全です」
さっぱりわかんねえ!根拠がねえ!
これが最後の『サマータイム・ブルース』

<原発という言い方も改めましょう。
何でも縮めるのは、日本人の悪い癖です。
正確に原子力発電所と呼ぼうではありませんか。
心配は要りません。>

あくせく稼いで税金取られ
たまのバカンス田舎へ行けば
37個も建っている
原子力発電所がまだ増える
知らねえ内に漏れていた
あきれたもんだな『サマータイム・ブルース』

電力は余ってる
要らねえ!もう要らねえ!

電力は余ってる
要らねえ!欲しくない!

原子力は要らねえ!
危ねえ!欲しくない!

要らねえ!要らねえ!欲しくねえ!
要らねえ!要らねえ!

電力は余っているよ
要らねえ!危ねえ!
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かたちんば徒然日記  ~2009年が暮れて行ってしまう~

2009-12-30 01:16:57 | 音楽帳
12月28日、最終営業日。
仕事場の打ち上げなどの誘いに乗るのはやめようと、自らに宣言しながらも、結局、酒を呑み出したら、収まらず・・・・。

気が付くと、会議室の床の上で生き果てた姿で、目を覚ます。

なぜ、いつもこうなるんだろうか・・・。
何とか立ち上がり、携帯の時刻を見ると、2:30.

始発電車を待つか否か迷ったが、メールの処理をして、3:00過ぎ、「それでも、やはり、自分の家に帰りたい」という気持ちが優先して、3500円のタクシー代をはたいて、高速を飛ばして帰った。

向かいのミケが、こんな深夜に関わらず夜遊びしている。
メスは、人間もネコも強くたくましく、悪気も無く、夜遊びをしても元気である。
仕方なく家に上げる。
自分は着替えをして、カップラーメンとパンを食べ、果汁ジュースをごくごくと飲んでいたが、また、向かいのミケは突然、機嫌悪くなって、顔にパンチされ、野外に出す。

明け方、睡眠薬をいつもより多く飲み、寝る。

***

12月29日、起きると既に午後13:00。
外は雲1つ無い青空だが、だるくて、布団の中にくるまって、TBSラジオをかけて、ひたすらゴロゴロする。

何とか、外に出ようと思うのだが、やはりダウナーな感じで、ひたすら横になり、ラジオにネットという引きこもり。

夜21:00、TBSラジオで「坂本龍一が語る忌野清志郎~君が僕を知っている~」という特番が偶然始まって、神妙に聴いた。
話し相手は金平茂紀さん。

地上波テレビはくだらなく・見続ける気力も無いので見ないが、やっぱりラジオは、人の呼吸のテンポで語るので、深いところに精神を行かせてくれる。

***

シングル「いけないルージュマジック」が出た’82年って、ソニーがCDを出した年との事。
自分は知らなかったが、CDの元はカラヤンのクラシックを、A・B面ひっくり返さないで、繋げて聴けるモノを作れという命令の下、創られたらしい。
それが74分のゆえんらしい。
そんな事を教授と金平茂紀さんが語り合い、「いけないルージュマジック」をかける。

自分は、このシングルのB面に入っている「明・る・い・よ」が好きだ。


【忌野清志郎+坂本龍一 「明・る・い・よ」'82】

当時の事を話しながらも、教授と清志郎を繋げる糸として、やはりアッコちゃんは避けられず、教授が「矢野さん」と語りずらそうに話しているのに、「んんー(-_-)」とうなづきつつ聴いていた。

「ヘンタイ良い子 秘密の集会」で清志郎が歌った、アッコちゃんの「ひとつだけ」。

今更だが、清志郎は、権力と一体化したメディアの馬鹿さ加減を徹底してあしらってきたのに、死んだ途端に(支援より妨害してきたくせして)゛ロックの神様゛なんてふざけろ、と思っている。
そうやって「レッテル」を貼って葬るというやり口が、馬鹿メディアは好きである。
教授も「ふざけるな」と言っていた。

***

清志郎・加藤和彦・まみちゃん・出雲のチョンチョのおじさん・・・・

さまざまな痛みの伴う死に合掌しながら、あまりにも多くの事が起きすぎた2009年が、暮れていく。

自分は、さまざまな死に出会いながら、来年という1年を生きて、乗り越えられる自信を無くしている。
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David Bowie 「ワルシャワの幻想」'77

2009-12-29 03:11:15 | 音楽帳


かたちんばが、デヴィッド・ボウイの音楽を聴く入り口は何だったのか?
といえば、発端は、ブライアン・イーノであり、1981年に兄弟から借りたブライアン・イーノとデヴィッド・ボウイのアルバム「ヒーローズ」「ロウ」だった。

それは、いわゆる「ベルリン3部作」と呼ばれる、デヴィッド・ボウイがブライアン・イーノに救いを求めて、アメリカでのドラッグ浸けの日々から脱するためにやってきたベルリンでの出会い、ブライアン・イーノによる「人間再生工場」だった。

ベルリンは、当時、冷戦下にあり、西ドイツと東ドイツに2分され、その境目に経っていた「ハンザ・スタジオ」であり、「バイ・ザ・ウォール」とも呼ばれていた。
外を見れば、その境界線には常に兵隊が立っている緊迫した光景。

余談だが、この「ハンザ・スタジオ」では、多くの名盤が出来ている。
加藤和彦の「うたかたのオペラ」、ウルトラヴォックス「エデンの嵐」など。

***

自分は、いわゆる「ロック」という概念そのものに疑念と反感を抱いていたので、ボウイのロック的側面には興味が無かったが、彼が救いを求めたイーノとの本来の共同作業である、インストゥルメンタルの曲には、多いに刺激された。

「ヒーローズ」「ロウ」共に、A面はロック的要素、B面はイーノとのインストゥルメンタルの曲が占めていた。
ボウイ自身は、「当時の」クラフトワークとかタンジェリン・ドリームを聴いていたという。



「ロウ」のB面で特に繰り返し、様々なところで述べられるのが、この曲「ワルシャワの幻想」である。

この曲に影響を受けたアーチストは多い。
そして、それを自分の中で具現化しようと試みたアーチストも多い。

●YMO「テクノデリック」に収録されている坂本龍一作曲「プロローグ」「エピローグ」
●ジャパンの名盤「孤独な影」に入っている「バーニング・ブリッジ」
●ヴィサージの2枚目の「The Anvil」の中に入っている「ウィスパーズ」
等々・・・・・。

***

ブライアン・イーノという人は、プロデュースにおいて、その自我の強さから、共同作業を終えた後に、もめるケースが多かった。
自分のクレジットを入れて「トーキングヘッズ&ブライアン・イーノ」にしろ!と言い出した「リメイン・イン・ライト」におけるトーキングヘッズ面々との対立、ディーヴォ、ウルトラヴォックス(第1期 ジョン・フォックス)におけるオーヴァー・プロデュース。
ロキシー・ミュージックの一員だったが、ブライアン・フェリーとの対立・フェリーより目立つ事に拠る脱退。

しかし、イーノを超える自我の強い人とはうまく行っているケースも多い。
このデヴィッド・ボウイしかり、好きで好きで仕方無く説得を受けて受諾したU2=ボノとの出会い。
そういったケースにおいては、まさに彼らの道先案内人として、まさに「人間再生工場」としての役割を発揮して、彼らの能力を引き伸ばす達人的能力を持つ。

***

「ヒーローズ」「ロウ」のB面の精神的深さには、クレジットはボウイでも、明らかにこれは「ボウイ&イーノ」と言った方が正しいだろう。

それが、多くの若きミュージシャン、そして僕らのような世代のリスナーにもたらした影響は多大だと思う。
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Buggles  「I Love You  (Miss Robot)」'79年

2009-12-26 01:07:31 | 想い出かたちんば
自分が、洋楽を聴こうと思ったのが中学1年生。
1979年4月のこと。
「いつまでも、国内に目を向けていてはいけない。兄(6つ上)みたいに、よくわからんが、オトナの領域に入っていかねば。」という単純な背伸びであった。

当時、まず手始めに始めたのが、当時、高かった「ラジカセ」を買ったところから始まった。
元々、自分の母親は1日中「FMラジオ」を掛けっぱなしにしていたから、70年代のヒット曲は、ミュージシャン名はわからないが、好きな曲はたくさんあったのだが・・・。

次には、わかりやすさから、土曜の午後にFM東京でやっていた「ポップス・ベスト10」を聴くことだった。
好きになった曲もあり・まだその良さが解からない曲もあり・・・・という状態だったが。

さらに、その次に行ったのが、FM雑誌を買ってFM番組をチェックすることだった。
初めておこづかいで買ったのが、レット・ツェッペリンの「インスルー・ジ・アウト・ドア」のジャケットが表紙に入った「FMfan」だった。



そんな中、’79年のヒット曲で大好きになったのが、バグルスの「ラジオ・スターの悲劇」というシングルだった。
これは、数年後の「MTV」の全盛をまるで予感した内容で、「VIDEOがラジオ・スターを殺す」というもので、聴覚のみに頼っていた音楽業界が、視覚的なものに移ろって行くのを先取りしていた。

そのバグルスの中心人物が、トレヴァー・ホーンだった。

***

その後、クロスオーバー・イレブンを聴くことになり、中学3年生の深夜(といっても23:00過ぎだが)、部屋で、高校に行くための勉強をしながら、エア・チェックしている中、かかったのが、この「I Love You  (Miss Robot)」という曲だった。
「ラジオ・スターの悲劇」で切れていたバグルスとの再会。
えらく気に入って、この曲をエア・チェックしたテープをよく聴いていた。


【Buggles  「I Love You  (Miss Robot)」】

エレクトロニクスの音、ヴォコーダーの声、女性のバック・コーラス・・・
とても冷徹で、ニュー・ウェイヴの音で、気に行っていた。

***

まさか、この後、トレヴァー・ホーンが、’83年12月にZTTレーベルを立ち上げ、「アート・オブ・ノイズ」「フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド」「プロパガンダ」を世に送り込み、音楽世界を席巻することになるとは思ってもいなかった。

トレヴァー・ホーンは、その裏方的な容姿から、表に顔を出すのを嫌っていたようだが、この「I Love You  (Miss Robot)」の入ったアルバム「The Age Of Plastic」のジャケットは、エフェクトされてはいるが、彼の顔がイラスト化されたものだった。
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アテにならない『小役人 警視庁』

2009-12-25 21:23:19 | 雑記帳

【↑ こいつみたいに、警視庁の面々は呑気に、人の血税で、しきたり仕事だけやって、17:15に「お疲れ~っ」と上がって、堂々とメシを喰ってやがる。】


こないだ、下記のようなメールが、自分のケータイに届いた。

『アドレス : tech.61@docomo.ne.jp
 会社名  : テックサポート
 電話番号 : 03-3409-1883

顧客担当の田島と申します
早速ですが、本題に入らせて頂きます。
現在お客様がご使用中の携帯電話端末より、認証ネットワーク事業者センターを介し以前にお客様がご登録されました
『着メロ』
『ニュース』
『天気予報』
『ゲーム』などの
『有料情報サイト』
『特典付きメルマガ』
『懸賞付きサイト』
等における無料期間内等で退会手続きが完了されていない為、ご登録料金及びご利用料金が発生しており現状で料金未払いとなった状態のまま長期間の放置が続いております。
当社はサイト運営会社より依頼を受けまして、
料金滞納者の個人調査、悪質滞納者の身辺調査などを主に行っております。本通知メール到着より翌営業日(営業時間内)までにご連絡を頂けない場合には、ご利用規約に伴い。①個人調査の開始(悪質な場合は身辺調査の開始)②各信用情報機関に対して個人信用情報の登録、③法的書類を準備作成の上、即刻法的手続(強制執行対象者等)の開始、
以上の手続きに入らせて頂きますので予めご了承下さい。
※退会手続の再開、お支払いのご相談等をご希望のお客様は、顧客担当の田島までお問い合わせ下さい。尚、本通知は最終通告となります。
営業時間、月曜~金曜
午前10時~午後7時迄土曜午前10時~午後6時迄、日曜日=休日』

***

ああ、また、架空請求だなあと思い、警察 110番に電話した。
教えてやろうと思って。

そうしたら、「警視庁ハイテク犯罪対策総合センター」とかいうところを案内された。
電話番号 03-3431-8109 の上に「ミヨミライ ハイテク」とかいうテキトーな呼び方が書いてある。

言われるがままに、そこに電話すると、「・・・・平日の午前8時30分から午後5時15分にお電話くださ~い・・・」とテープが回る。

馬鹿じゃねえの、と思い、再度110番に電話した。
「あんた、やってないじゃないか(`ε´)。」というと、
「すいません。地元の向島警察署を案内しますので、そちらに電話をお願いします。」
と今度は言われて、そこに電話する。

「あんたら、こういうハイテク犯罪とやらがうようよある中、警視庁のホームページに、悪徳業者名とかそういう情報くらい載せろよ(`ε´)。」
というと、向島警察署の出た警察官は、
「ほかに色んな、そういう架空請求を警告する悪徳業者名載せているホームページあるでしょ。」
と言われる。

「問題は、警視庁がそういう事を載せてないということを言ってんだよ(`ε´)。」
というが、警察官は、まごまごしながら、
「たぶん、ホームページに載せている部分もあるはずですよ。」
と言うので、更に激興して、
「”はず”ってなんだよ(`ε´)!お前は、自分のところのホームページも知らないのかよ(`ε´)!」
と言ってやる。
そうすると、
「いやあ、業者もころころ変わって行きますし、警察だって、駅前でビラを配って注意を喚起したり、そういう仕事をしているんです。」
と許しを乞うような態度に出始める。

「馬鹿言うんじゃないよ。だいたいが、メールボックスも無いホームページで、どうやって情報収集してるんだよ(`ε´)!文章を紙に書いて渡しに行くのかよ(`ε´)!」
【⇒「q」さんからの情報で、投稿フォームあること、後に知りました。すんません。ありがとうございます。】

しかし、警察官も、自分の許容範囲を超えたらしく、最後に言ったコトバが、大笑いである。
「そういう気持ちがあるなら、是非、警視庁の直通の番号に掛けて、ホームページのここが良くないって訴えてください。」とまるで、仕事放棄状態。

この馬鹿めが!
てめえで言えないから、市民から直接上に言ってくれだってさ。
情けないったら、ありゃしない。

「はいはい。大丈夫ですよ。誰も、しょせんは役人のあんたらに期待はしてないから。」と言って、電話を切った。
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Muslimgauze  「Wish of the Flayed」'96

2009-12-23 22:30:30 | 音楽帳


今日は、イスラム・テクノを聴いていた。
貪欲な音楽世界への願望は、こういう異端なところまで来てしまう。

Muslimgauzeとは、カタカナでは「ムスリムガーゼ」とでも言えばいいのだろうか?
「Wish of the Flayed」というアルバム【写真】を聴いていたが、余り長く聴いているとキチガイになりそうな音楽であるので、深入りは禁物である。

『子供や老人は聴くとキケン』と、YMOの「BGM」('81年)のレコードジャケットの帯に、細野さんが書いていたのを思い出すが、まさに、このムスリムガーゼは、非常に好奇心をそそられるようなグレードの高い稀有な音楽なのだが、うかつに聴くとキケンで調子を悪くする。

2曲目に「shadow of hope diminishing」という11分にも及ぶような曲があるのだが、同じリズムとフレーズのパターンを延々とくり返しながら、そのバックには、イスラムの女性のコーランのような声が流れる。

’80年代に、インダストリアル・ムーヴメントがあったが、あの音楽を聴いていた「つらさ」を思い出した。
アインシュツルツェンデ・ノイバウテン、SPK、レイバッハ、テスト・デパートメントなどがあったが、『良いものもあれば、悪いものもある』(スネークマンショーBy「増殖」)という状況で、「聴く」と行為が、いわば「地獄を覗く楽しみ・恐ろしさ」に近いマゾヒスティックな試練だったような気がする。

しかし、このムスリムガーゼすらもYOUTUBEは網羅していて驚く。
さすが、ワールド・ワイドな時代である。

この「Hafizz Maidan」という曲は、アルバム「Wish of the Flayed」の6曲目に入っているものである。



「地獄を覗く楽しみ・恐ろしさ」に耐えられる方にのみ、オススメするアルバムです。
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かたちんば徒然日記 ~「忘年会」なる悪習慣~土曜日の夢日記~

2009-12-20 17:38:58 | 雑記帳
 今週は、心身のアンバランスが極限に来て、寝たきり老人のような状態になってしまった。
朝、すごい心身の重さがあり金縛りのような状態。
そこを貞子のように這い蹲るが、脱出出来ず。
結果は、半休多き状態。

情けない・・・。

しかし、それでも「自分もみんなも待っているんだから、勤怠なんかどうでもいいから待っているよ。」と言ってくれる上司たちのコトバを胸にして、恥ずかしいながらも、仕事場には向かっている。

有難き仲間たち・・・。
その分の恩返しを仕事でしたいと、心には誓っている。

************************************

・・・しかし、金曜日は、忘年会だった。
既に予約されており、欠席する訳にも行かず、仕事を途中で投げて、会場に向かった。
気の合う仲間だけが、それだけで忘年会やればいいのだが、そうもいかず、呼ぶべき部署を集めていくうち、人数が膨れ上がってしまうことになる。



システム・エンジニアのMZ師は、クライアントから「慰労」と言って、「忘年会」に招待され続けているが、彼は「自由参加という名の強制労働」と言っていた。

自分は営業の前線から離れているからいいが、営業が招かれる忘年会というのも、辛いものだろう。



MZ師は「忘年会はいいから、カネをくれ。カネだよ、カネ。」と怒って(-_-#)いた。
くだらない催し物やビンゴ・ゲームなんかイイから、カネ、ゼニをくれよ!
というのが真実だろう。

***

もう、みんな不況で、年間給与も減り続ける一方なのだから、一致団結して「形式的忘年会」などやめればいいのだが、KYのお偉いさんのふところは全く痛まないので「いつやるんだい。」と、勝手にスケジュール帳を開いて、「この日以外でダンドリしてくれよ。」と言われ、「えっ(゜д゜)!やっぱり今年もやるんだ。」となってしまう。



「形式的忘年会」と言いながら、3500円コースになってしまう。
こんなご時世なんだから、やめてしまうか、もしくは、重役が自腹で慰労するのがスジ(=昔の家族的企業のあり方)と個人的には思うが、いつのまにか中身は無くなり「形」だけが残った時代にも、形式を重んじる日本人の悪い側面が、未だ日本を覆っているのだろう。

「日本の敵は日本人」という事になろうか・・・。

***

★「形式的忘年会」という場面で必要なのは、判断力である。

●出来るだけ被害度の少ない席を確保する。
●出来るだけ被害度の少ない人と会話し、盛り上がってくるグループを避けながら、トイレに行くフリを利用しつつ、安全席に移動しつつ、2時間を逃れ切る。
●自分のような貧乏人は、しきたり通り出てくる一式の物を飲食するのをやめて、出来るだけ元を取れるような、高い物・好きな物だけ飲食する。

*** 

という訳で、顔は笑ったフリをして、被害度の少ない末席をキープし、体制を整え、ケータイの時計の進度を見つつ、最初、生ビールをちょびちょび呑み、美味しいアンキモと刺身を食べていると・・・・

「最近、わたし、日本酒を飲み始めたんですよぉ~。
かたちんばさんもどうですか~?」



と、自分とは私的交際には永遠に無縁な20代の女性でも、つい甘く勧められると弱くて、まるで、キャバクラに来てしまったのような感覚で、

「じゃ、じゃあ・・・冷やでいいから、呑もうかなあ(´Д`)・・・。」
と、困りながら言ってしまう。


「女は強し⇔男はつらいよ」

・・・・無理の無い程度で、と心中は思いながら、冷酒を呑み出すと、水のようにすいすい呑めるので、「旨いなあ」とつぶやきながら・・・呑み続けてしまう。
その前にビールも呑みながら、気づくと冷酒をグラスで4杯も呑んでしまう。



もはや、自己制御するサーモスタットが切れかける。

ここで、普段ならば、2次会に突入してしまい「はっ( ̄O ̄!)」と気づくと、知らない場所で寝ているのがパターンであるが・・・。

***

かたちんばは、6つ上の兄しか居ない兄弟で育った者で、女性の扱いには慣れていない。
そんな背景化の自分ゆえに、いつの間にか、仕事場でも言うことには常に従わざるを得ない、「弟(というより下僕)の役割」になってしまった「ドSお姉さん」が居るのだが、その姉さんが、1次会の店を出たさぶい路上で、「こっち来なさい」と可愛い女性軍団を束ねて仕切り、手招きしている。



それは、まるで浦島太郎が、竜宮上に行くか否かを迷っている状況であった。
しかし、欲望と理性が戦った結果、心身不調による理性が上回って、「ドSお姉さん」の招きを断固として断って(;・`д・´) 帰る事にした。



***

電車に乗ったはいいが、今度は、寝てしまい・・。



乗り換える度に、色んな場所を行ったり来たり、Uターンをしつつ、結果、えらい空白時間をかけてやっと自宅そばの駅を降りる。



「もう、アカン。」という状態だが、帰るとお腹がまた空いてしまい、電子レンジでチャーハンを食べ、熱っぽいのでアイスを食べて、バタンキューする・・・。

************************************

・・・そうすると、また変な夢を見た。

~『かたちんば夢日記』~
 何かの応募で真っ赤のスーパーカーが当たったのは良いが、それで試しに近所を走ると、運転中の視界が曇って見えない。



怖くなって、いろいろなスイッチをいじったりもするのだが、よく操作がわからず、曇ったまま運転しているうち、高速に入ってしまう!



わからないまま、とにかく必死こいて、冷や汗をかきながら、出口まで走り降りる。
道端に止まって、操作をいろいろ試す。



どうやら、天井がゲッターロボみたいに折れ曲がる方式になっているが、折れ曲げると、なぜか柴咲コウの上半身の原寸大の型そのものの顔・体の模型が天井にオプションでくっついている。
「ゲッ」と驚く。



自分は、柴咲コウなどファンのかけらも無いのでだが、タダの貰い物なので「仕方が無いか・・」と思う。
試しに折れ曲げて見ると、外に柴崎コウの模型がムニューっと顔を出す。



そうすると、止めた路側の花屋さんの外を掃除していたおねえさんが、「ああっ」と驚いた顔をして、こちらを凝視している。

仕方が無いので、柴咲コウを元に戻して、しばらく、がさがさして、その車の中の構造を調べるために、解説書を探して出てきたが、これが英語版。



英語が読めない自分は「ダメだ」とあきらめて、しばらく、左のドアを開けたまま、呆然としたままいた。

路側をしばらく、ぼうっと眺めていると、子猫や犬が通り過ぎる。
ここまでは別段まあまあ、おかしくはないかなあ・・・
と思っていたが、服を着た、可愛い子ブタさんたちが通り過ぎる辺りから「変だなあ?」と思う。
そこから、次々おかしな動物が通り過ぎる。
最後は、究極。子象さんが、飾り付けをして通り過ぎる。



「おいおい、これはナンなのだ!」理解出来ない光景に出会う。

***

・・・・次に、しもた屋に入ると、中はとてつもなく汚い。
手前には、車の用品や、お菓子なども売っているが、その奥の整列したスチール棚、漢方薬のようにいろんなものが、変色したガラスのボトルに入っている。



その奥に勝手に入っていくと、なんとそこには、いびつな奇形児の動物や、子ネコが整列した透明のケースに入っていたり(みんな生きて可愛いクリクリした目をしている)、子ネコのおっぱいを子サルが吸っているケースがあったりして驚く。



一体、ここで何をこのしもた屋がやろうとしているのかは解からないが、自分は、動物全員みんなを解放してやりたいと思い、その策略を練る・・・・。

ここで夢から醒めてしまった・・・・。
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Virginia Astley 「Waiting to Fall」'85年11月

2009-12-19 19:52:53 | 音楽帳
ヴァージニア・アストレイは、80年代の最初の頃から、音楽も容姿も好きだった。

1983年、ニュー・ウェイヴがエレクトロニクスを用いた音楽に走る中の反動で生まれた「ニュー・アコースティック・ムーブメント」。
ザ・ジャムを終焉させて新たに創ったスタイル・カウンシルというユニット、トレイシー・ソーン、ベン・ワット、ペイル・ファウンテンズ・・・・・

そんなさなか、ひっそりとリリースされた「プロミス・ナッシング」。



一部のこういうコアでアンダーグラウンドな音楽に熱心な人たちには、その音楽の清純潔白さに癒された。
「癒し」というコトバがはやる前の、我々の癒しの音楽だった。

まさか、その後に、自分が愛するデヴィッド・シルヴィアン、坂本龍一とのコラボレーションに至るとは思わなかったが、このアルバムに注目し、2人の男も、その音楽はもとより、容姿・佇まいにも惹かれていたのだろう。



個人的には「過ぎ去りし夏」という曲を、当時、高校生だった自分は、よく聴いていた。

***


【Virginia Astley 「Waiting to Fall」~「I Will Miss This Holy Garden」】

素浪人時代の心身共にボロボロだった頃、この「Waiting to Fall」(「秋を待つ」と捉えている)という曲に出会った。
1985年11月、クロスオーバー・イレブンでかかった曲で、カセット・テープにエア・チェックして、大事に、この曲をくり返し聴いて安息したものである。
その静謐で美しい曲に、また、癒されていた。

★YOUTUBEでは「I Will Miss This Holy Garden」とかぶさってしまい、「Waiting to Fall」全曲を聴くことが出来ないのが、とても残念でならないが、本当に美しい佳曲なので、出会う機会を得た人には、全曲を、心静かに聴いて欲しい。

***

ちなみに、このカセット・テープのジャケットには、青空を背景にしたヨーロッパの海の中に浮かぶお城の写真を選んだ。

そのカセット・テープには、他に、
●クラッシュ 「This Is England」(クラッシュ最後のアルバムのシングル・カット)
●スティーブン・ブラウン(タキシード・ムーンのメンバー)の暗いアンビエントなサントラ曲〔現在、アルバムは入手不可〕
●シャドウファクス(ウィンダム・ヒル・レーベルのバンド)「夢の輪」
●ジャン・リュック・ポンティ アルバム「ファーブルス」の各曲

などが、一緒に入っていた。

***

もう本人は既に結婚し、お子さんも居て、音楽世界から退いてしまったが、僕の中では未だに、美しくヨーロッパ的で神秘的なヴェールに包まれたままのヴァージニア・アストレイが居る。
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冬の到来

2009-12-16 02:43:05 | 写真日和


今日も帰れば、1:00.
遅い夕ご飯と風呂に入れば2:00を回ってしまう。
ロクに睡眠も取れやしない・・・。
地獄の師走。

写真は、最近撮った向かいのミケちゃん。
寒いせいか、あぐらをかいた自分の脚の上に乗って、ゴロゴロいい出したので、動くに動けず、しばし、そのままでいた。

まみちゃんを失ったかたちんばと、飼い主放任のミケちゃん。
世知辛い時代の師走の1シーン。
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泉谷しげる  「野良犬」'76年

2009-12-10 01:05:50 | 音楽帳
【かたちんばニュース ~NETニュースより~】
「今年の世相を表した流行語および、それに深くかかわった人物や団体を決める「2009 ユーキャン新語・流行語大賞」(現代用語の基礎知識)が12月1日に発表された」らしいよ~。

キーワード 受賞者
政権交代 鳩山由紀夫(内閣総理大臣)
こども店長 加藤清史郎(俳優)
新型インフルエンザ 木村盛世(受賞者厚生労働医系技官)
草食男子 小池徹平(タレント)、深澤真紀(コラムニスト)
脱官僚 渡辺喜美(衆議院議員)
派遣切り 関根秀一郎(派遣ユニオン書記長)
ファストファッション 益若つばさ(タレント)
ぼやき 野村克也(元楽天監督)
歴女 杏(女優)
事業仕分け 行政刷新会議と事業仕分け作業チーム

***

【淘汰の時代に「ロス」は敵】

うそうそこんなん全部ウソ。
みーんな、そんな事は、とうの昔に飽き飽きしていて、やめて欲しいと思っている。
こんなもん、単なるあんたら(マスゴミ&某広告代理店)の「イベント」に過ぎないのをね。
もう「イベント」に投資するカネも尽きているのを、あんたらよく知ってんだろうに。
「師走の総括時期なら、多少は華やかさや気を緩めるのも許されるだろう」という甘い惰性で、こんなクソみたいな事続けてんだろうけど、もう辞めていいんじゃないの?
あんたら、もう「流行語大賞」を廃止しなさい。
あんたらは、打ち上げ花火を勝手に上げるのが「仕事」かも知れないが、もう、そんな時代じゃないのを知りながら、シャブみたいに続けている。
泡(バブル)にまみれてればなんとかなる、という馬鹿タマシイ・姿勢が、未だに抜けてない。

みーんな、生きるか死ぬかの瀬戸際で生きてて、雨風しのぐ場所の確保・食うことのために必死なのに、そこに咲く「打ち上げ花火」に喜ぶ人がどれだけいるだろうか?
うるさいノイズは、人の逆上を買うだけなのに。

いまさらだけど、流行語というのは、自然に広まって万人が使って初めて「流行語」と認識されるのにね。
そこにカネを落とすという馬鹿もいるから、続いているんだろうけど。

どうせなら、この1年を彩った人々に壇上に上がってもらう「2009年アワード」に変えるなら「可」ですが。
壇上には、小向美奈子、酒井法子、押尾学など「華やかな」人々に2009年を語ってもらいましょう。

***

周囲の身近な世界では、「婚活」という言葉を一番よく聞いた歳だったが、世間はそういう「痛々しい」時代なのにね。
恋をして→結婚なのに、結婚自体が「目的化」しているという本末転倒。

政権も交代した事だし、マスゴミも「身近な現実」から乖離激しく限界値に来たので、別の組織に交代しましょう。
大衆無き、分散細分化されてしまった時代に、主旨から逸脱した「ロス」は排除せねばならない。

まさに『仕分け』である。

「流行語大賞」も「紅白歌合戦」も単なる「ロス」だからもう廃止。

スポンサーあっての24時間放映の「地上波テレビ」も、下請け丸投げで成立していて空洞化しているから、廃止。

「大手新聞」も風説の流布・反日の旗振りに過ぎないので廃止。

「ロス」はそこいらじゅうに蔓延している。
それらが、どうあがこうが、そんな「ロス」は淘汰されてしかるべき時代なんだ。

本物だけが生き残るべきなんだ。

***

そういうかたちんばが、最近、好きで、良く聴いているのが、泉谷しげる。
正確には、この曲の最近のライブ・バージョンが、めちゃめちゃ渋い。
デヴィッド・ボウイは自らを「天から堕ちて来たエイリアン」と言ったが、泉谷は自らを「野良犬」に投影している。


【これは、1976年の原曲。】

清志郎にも先立たれてしまった時代に、まだまだ泉谷しげるには、くだらないテレビなんか出てねえで、本物の「野良犬」として音楽の方で、死ぬまで吠えまくりもうひと暴れしまくって欲しいものだ。
あんたは、筋金入りの本物なんだから。
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