こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

David Sylvian Tour 2007  イン 渋谷文化村 オーチャードホール

2007-10-30 22:32:38 | 音楽帳


~長年の同士 David Sylvianへ~

今日の渋谷文化村のオーチャードホールのコンサート、聴きに行ったよ。
でも、風邪だったのかな?
調子が悪かったのかな?

正直、驚いたよ。
19:00開演なのに、始まったのは、19:20.
でも、そういうのは、コンサートでよくあることだから、気にはしていなかったけど。
まさか、ホールで行列していたTシャツの人たちに配慮した訳じゃないよね?

僕もTシャツ買おうと思ったんだけど、余りにも長蛇の列であったのと、デザインがいまいちだったので、買わなかったよ。
でも、それは、ライブを聴いて正解だった。

正直、がっかりしたんだ。

19:20に始まって、20:35に、一旦4人が引っ込んだとき、僕は、アンコールがあると思って、皆と一緒に拍手をしていたんだけど、全館の照明が付いた。
みんな「えええっ?まさか!」と思ったけど、館内放送は、「このコンサートは終わりました」の放送。

僕と同様に、長年連れ添った仲間たちも、仕事を切り上げて、必死に19:00からのコンサートに来ていたけど、浅いつきあいの、君の音楽に大した深い思いいれも無いような、あきらめの早い若い層が主だったからか、その放送が流れたら、みんな素直に、帰りじたくしたね。

後ろの人も「どうしたんだろ?調子悪いのかな?」と言っていたよ。

***

そんな、時間的な長さはいいよ。
でも、僕がショックだったのは、そういうことじゃないんだ。

長年の友達だからあえて言おう。
正直、今回のライブに、君の持つ存在の限界を感じた。

せっかく「ブレミッシュ」で新しい世界を切り開いたというのに…
それも台無しだよ。

基本的には、君は、引き出しというか、バリエーションが無い。
真面目で実直だからね。
放っておくと、一本調子・単調な念仏を聴いているような世界になってしまう。

2001年の「Everything&Nothing」ツアーも、今回も、ベース・ギター・ドラム・ピアノの基本編成だったけど、こういう「フォーク・アコースティック」なパターンの演奏において、君の単調さは、露骨に露呈してしまう。

そういう意味で、前回の「ブレミッシュ」のライブが良かったのは、君の「地」声の深さと機械=エレクトロニカ・ノイズのぶつかりあいだった。

時に語り、つぶやき、メロディとは無縁に逸脱していく世界は、成功だったと思っている。
新しい音楽の世界を切り開いたから、新しいファンも出来たし、すごい革新的だった。
いい意味で、ショックだった。
君の指向であるアンビエントと混じり在っていたからゆえの面白さだったよ。

***

でも、君はどうやら、生(ナマ)のアコースティックなライブを続けるつもりのようだが、長年の同士として、もうこんなライブはやめて欲しい。

しかも、ずいぶんと原曲を壊して、アレンジし直しているけど、それは自分が歌いやすいからなんだろうけど、そうすることで、原曲の良さを壊してしまっていたし、より単調さを増長させてしまっていたよ。

悪いことはいわない。
君には、こういう形態のライブは、向いていない。
もうやめて欲しい。

そう、君の肩をたたきたいよ。

君は、ずいぶん、昔の「クワイエット・ライフ」や「孤独な影」など、ジャパンの時代を切り捨てていて、振り返ることすら嫌なんだなとわかるけど、僕らみんなにとっては、名盤なんだよ。
いつまでも残る名盤なんだよ。

「ブリキの太鼓」からは、「ゴースツ」だけは、今日もやっていたけど、「クワイエット・ライフ」では、「絶望」というサティの影響のピアノ曲や、「孤独な影」の「ナイト・ポーター」という名曲もあるじゃないか。
いっぱい名曲があるじゃないか!
なんで、それを捨て去るんだい?

君は、今回のコンサートに当たって、「今までの自分を切り捨てる」みたいな発言をしているけど、それが、どんな心境や、どんなことを意味しているのかは、僕には掴みかねるけど、次の新しい展開に向けて期待しているよ。

じゃあ、また会おう。
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Depeche Mode 「music for the masses」'87.1.1

2007-10-29 22:10:21 | 音楽帳


1. Never Let Me Down Again
2. Things You Said
3. Strangelove
4. Sacred
5. Little 15
6. Behind the Wheel
7. I Want You Now
8. To Have and to Hold
9. Nothing
10. Pimpf

***

ニューウェイヴが、ついに最終コーナーを回り、終焉しようとしていた1987年1月1日の発売のDepeche Modeのアルバムが、「music for the masses」であります。

「Black Celebration」で、漆黒の闇の揺らぐ風景を見事に描写しえたDepeche Modeだが、ここでは、また逆走して、昔のエレポップの頃のような、簡素な音に戻っています。

ここでは、きちんと、いつもの美しいハーモニーと安定したメロディアスな曲構成を進めてはいきますが、
しかし、ここには、何か空虚で淡々としたそっけなさも含まれています。

それは、時代との繋がりが宙に浮いてしまった1987年らしいものです。

次の時代がどのような時代かもわからない、時代の谷間で、たゆたって、鳴っていたからなのかもしれません。

「music for the masses」=大衆のための音楽、というのは、そうなりえる訳が無い中での、Depeche Modeなりの「皮肉」です。

つまり、このときは、まさか数年後に、全米&全英No1という孤高の位置に行ってしまうとは、彼ら自身も思いもしかなったことなのでしょう。

聴くたびに良くなっていくという「スルメ」のようなDepeche Modeサウンドは、ここでも健在です。
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joy division 「Closer」'80 ~80年代で、最もうさん臭いアルバム~

2007-10-28 22:49:14 | 音楽帳


1. Atrocity Exhibition
2. Isolation
3. Passover
4. Colony
5. A Means To An End
6. Heart And Soul
7. Twenty Four Hours
8. The Eternal
9. Decades

***

8・9は名曲ですが、アルバム全体としては、たいしたアルバムではないと思います。
むしろ、出来の悪さばかりが、目立つ、質の低いアルバムです。
自分は、この2曲以外を聴くことはないです。

いかにももっともらしいジャケット。
そして、イアン・カーティスが、首吊り自殺をした後に出たアルバムという背景。
そして、それを「食いもの」にしようとした音楽メディア。

そういうトライアングルのウソが、このアルバムには、いつまでもつきまとっています。
実に、うさん臭いアルバムです。

***

死をもってでしか、神格化出来ない音楽・死を売り物としないと成立しない音楽というのは、音楽として最低だと、自分は確信しています。

だから、確信犯としての尾崎豊も、ニルヴァーナのカート・コパーンも、そして、このジョイ・ディヴィジョンのイアン・カーティスにも、全くシンパシーも感じないし、割り切れない思いがします。

必ず音楽そのものより「死」が先に来るしかない音楽家というのは、結局、その程度の能力しか無いのだと思わざるを得ません。

本来、素晴らしい音楽であるならば、その音楽を作った人が死のうが死ぬまいが、そういうこととは別に、音楽が音楽として、独立してあるべきなのを、その「音楽そのもの」よりも、「死に方」が先に来ること自体、愚の骨頂です。

自分には、このアルバムが、様々な音楽雑誌で、80年代のベスト10枚に選ばれていたことに、実に、キナ臭い思いをし、情けなくなりました。

多くの記事は、その「死」について語るばかりで、そういう雰囲気で、他人の死に酔っているだけです。

あまりにも音楽を馬鹿にしている。
あまりにも80年代を馬鹿にしていると思ったものです。

そして、そういう音楽雑誌はゴミであり、こういうものを選ぶ人というのは、結局、何も聴いてこなかった、音楽を聴く耳を持たない愚劣な人なのだろうとしか思えないのです。

また、そういうメディアにだまされてしまう人々というのも、音楽を聴く資格は無いものと思います。

***

PS:よく、人が死ぬと、急に評価をする人、急ににわかファンになる人がいます。
自分は、本田美奈子について、死に際して、批判的なことを書いた際に、このブログに言いがかりをつけてきた人々がいました。

が、こういう人間こそ、危険人物であり、一番信用がおけない人間だと思ったものです。
こういう人とは、永遠に、友達にはなりたくないですね。
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10月27日 土曜日 台風の中、上野に「ムンク展」を見に行く。

2007-10-28 12:03:48 | 写真日和
台風も来ているひどい雨の中というのに、ハブ噛み師匠、MZ師と、いつもの3人で、「ムンク展」を見に行くことになりました。

上野のむかしの佇まいを未だに残した駅前のビル。
その中にある「じゅらく」でごはんを食べようということになりました。



大雨というのに、「げーじつの秋」ということ、給料日後ということか?
「じゅらく」は大混雑。
お座敷に通されました。



今週、ずっと<情けないが>便秘に苦しんできた自分は、腹部飽満感があるが、2人に勧められて、ちゃんとごはんを食べることにしました。

「五目やきそば」を食べました。



めちゃめちゃ美味しかったです。
来たときは量が少なく感じた見た目も、食べてみれば、たんまり。
というか、カラダの中に、モノが詰まっているので、上から入らないというのもありましたが。。。。

ハブ噛み師匠、MZ師の2人は、「西郷丼(さいごうどん)」というのを頼みました。
上野の西郷さんにちなんで、九州の食べ物、さつま揚げ・明太子・豚の角煮などが乗っている、どんぶりものでした。



しかも、とてつもない量で、2人は、かなり苦しんで食べていました。
自分は、さつま揚げだけを、ちょっとつまませてもらいましたが、とても、これもまた美味しかったです。


しかし、食後、出た外は、すごいどしゃぶりでした。
ジーパンもカバンもビショビショになりながら、国立西洋美術館まで歩きました。



今回の「ムンク展」のポスターは、大好きな名画「不安」でした。
「美の巨人たち」のスポンサーでもあるエプソンがスポンサー。



中は、写せないので、写真はココまで。



今回の「ムンク展」、大好きな「不安」「絶望」が見られたのは良かったですが、はっきり言って、われわれの思う「ムンク展」にはなっていませんでした。

作品の多くは、後期の、つまりは、「光」に代表されるような、神経症が治癒した後の、幸福な画家としてのムンクの作品が大半を占めており、
もっとも重要なムンクの持つ特性=人間心理の陰部・狂気・精神病的なオリジナリティある作品が、ことごとく抜け落ちていました。

重要な「叫び」前後の1900から1905年あたりの作品への軽視、それに、「生命のフリーズ」の作品のばらばら展示など、実に中途半端な展示会でした。


【ムンク 「不安」】

やっぱり。。。という感じもありましたが、こんなにも好い加減な展示会とは・・・
国立美術館にしては、実に情けない展示でした。

3ヶ月のロングランですが、そんな長くやるなら、もっと本格的にやって欲しかった、というか「ムンク」の偉大さについて、かなり「ナメている」と感じました。

***

PS:どしゃぶりで暗い1日でしたが、ひさびさに2人に会えて、有意義な1日ではありました。
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地上波テレビ・大手マスコミ・大手新聞(朝日など)の崩壊と終焉

2007-10-28 01:19:55 | 雑記帳


「政治とカネ 与党・公明党と創価学会との献金問題」

誰も触れない、そして、もはや「終焉」を目の前にしている「地上波テレビ」「大手マスコミ」「大手新聞(朝日など)」が、まったく「その真実」を隠蔽しているが、こないだの国会中継 予算委員会質疑で、民主党 新緑風会の石井一(はじめ)さんが、質問をしたもののYoutubeが、下記アドレスにあります。

http://jp.youtube.com/watch?v=8FlqFWGpHrM

ネット社会の進行が、この日本社会を変えようとしています。
それは、今まで「暗部」として温存されてきた「真実」を、ごまかしてきた「地上波テレビ」「大手マスコミ」「大手新聞(朝日など)」が、一般民衆から捨てられ、真実を光の下にさらすネットや、抑圧されてきた多くのミニ・マスメディアに、民衆の目が移行しようとしてきている事実です。

いまだ、それは逆転までは行きませんが、「みんなバカではない」ということです。

「政治とカネ」などと大騒ぎしながら、誰も、池田大作=創価学会=公明党=与党のカネの流れについて、ちゃんとした議論をしない中、やっと民主党が力を持ったことによって(別に自分は民社党のシンパではない)、「池田大作の証人喚問」などというセリフが出てくる、面白い事態になってきています。

しかし、この、国会であった質疑応答は、新聞やテレビから「抹消」されている。
なぜか?
今更言うまでも無い。
新聞もテレビもグルであり、マスコミ全体が、創価学会に汚染されているからであります。

今後、これが面白い事になればいいと思っています。
しかし、まあ、ウラ取引で、大作の証人喚問などないでしょうがねえ・・・。

***

今夜、珍しく、面白い「地上波テレビ」に出会いました。

「たけしの日本教育白書 楽しくマジメに生放送」。
大好きな、たけしさん・爆笑問題の2人・久米宏さん・テリー伊藤さんなどが出て、対談をした部分が最高に面白かったです。

ひさびさに、ちゃんとした「真実」を語る場面のある、ナマ放送番組でした。

ここで語られたことを、大きくくくると、自分などが思うのは、やっぱり、もう「地上波テレビ」は、「終わり」ということと思います。
そういいながらも、暗躍する「電通」だけは、ちゃんと黒幕として生き残るでしょうが。

多様なメディアのあり方が可能になっていく社会において、今まで、この世界を牛耳ってきた、「腐れマスコミ」の「死」がまじかに迫ってきたことを、印象付けました。
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サントリー オールド CM

2007-10-24 22:38:11 | 写真日和


俳優の國村隼さん、伊藤歩さんの演じる、親子2人の、サントリー・オールドのCMが好きです。

國村隼さんは、つい顔の怖さから「極道」系のイメージばかりがあるが、ここでは、背中に哀愁を漂わせたサラリーマンの父親を好演しています。
めちゃめちゃ渋くてカッコいい。

いっぽう、伊藤歩さんの方は、見た瞬間に、「まあ~、なんとキレイになったこと」とあぜんとしました。
一瞬、自分の眼を疑ってしまった。

自分が、彼女を知ったのは、1999年の「リップスティック」というドラマ。
広末涼子主演のドラマで、広末と同じ少女刑務所に服役した、不良で金髪の、ちょっとはすっぱで、男っぽいスレた役を演じていましたが・・・。



あれから、もう8年も経ったんだなあという感慨と、その間に、「オンナ」に変わった1人の役者に、時の不思議さを感じました。

また、30数年前の幼い頃、「サントリー・オールド」のCMの渋さが遠くに感じられた自分も、やっと、それと背丈を並べられるくらいの「オトナ」になったんだなあ・・・と思いました。
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10月20日 土曜日 小台商店街→荒川車庫→小台橋 チャリの旅

2007-10-21 23:48:36 | 写真日和


昼、ジンジャーライスを作って食べた。



夕方、自転車で、家を出発。
小台の佐藤病院の前で、2匹のネコちゃんに会う。



佐藤病院のアサガオ。



荒川車庫に、定期券を買いに行った。



帰り道、小台橋に寄る。



橋の真ん中でビールを飲む。
丸く見えるのは、荒川遊園地の観覧車。



小台橋から見る池袋のサンシャイン60。

18時過ぎて、ナイターを見に、家路を辿る。
ずいぶんと、日が暮れるのは早くなった。

***

今の欠陥住宅のお蔭で、引っ越す予定となりました。
この静かな荒川区の風景たちとも、残り少ない付き合いです。
せいぜい、この想い出を写真にしたためたいと思います。
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Every Little Thing - 持田香織 - 「恋をしている」 '07

2007-10-20 23:34:10 | 音楽帳


最近、気になるCMとして、サッポロビールの「冬物語」がある。
持田香織さん自身がビールを飲むCM。
いかにも、冬、というイメージを演出していて、<性格はともかくとして>優しい温和な顔をした持田香織の映像が美しい一品である。

そのバックに流れている曲が、この「恋している」である。

***

90年代、Every Little Thing とZardは、大阪の営業車のポンコツラジオのAMで、自分の意思とは違いながら、ジャマ臭く、よく流れていた。
しかし、日々冷や汗をかきかき営業をしていた自分には、出来すぎた「作り物」の音楽以上のことはなく、彼女らの声も、人工的でとても非現実的で遠く感じたものである。
「うざい」と思ったものである。

***

しかし、あれから10数年がたち・・・

Zardのボーカル坂井泉水は死に、そして、Every Little Thingは2人になっていた。

最初、TRFのサブ的な位置から始まったこのバンドだが、持田香織さんのノドの不調に伴い、曲の作り方、歌い方が変わってきたように思う。無理をしなくなったのだろう。



もともと、キレイな美しい声をしていたが、この曲では、その声の美しさも良いが、無理をしないふんわりした丸い歌い方が、ごくごく自然に、自分の中に入ってくる。
10数年前あれほど遠い所に位置していた音楽を、自分が、今、聴いて、気に入っている不思議。
おぢさんになって、丸くなったからだろうか?
この持田香織の可愛い優しい声には、ついつい癒されてしまう。
すっかり、コロッとだまされるようになってしまったなあ・・。

ジャケットも、むかしのシングル盤EPのジャケットのようで詩的で素敵である。

ああ、おぢさんも歳を取ったものじゃ・・・。
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「仕事」とはなにか?

2007-10-20 05:11:42 | 想い出かたちんば


金曜日、みなうつろな顔で週末を向かえる。
かばんの中に仕事の道具を入れて、家に持ち帰る者。
土曜・日曜に、再び会社に来て、仕事を片付けようと、早々に金曜は帰る者。

そういう人々を横目で見ながら、自分は思う。

仕事とは何であろうか?

***

よくMZ師と同意しあうのは、金曜日に、仕事を終えて、エレベーターが閉じる瞬間=1週間の仕事が終わる、その瞬間こそが、1週間の中で、一番ホッとし、うれしい瞬間だ、ということだ。

自分には、土曜日の朝、TBSラジオの「土曜ワイドラジオTOKYO」を聴く瞬間も喜ばしいが、金曜日の晩、これからが自分に戻れる瞬間だという認識がある。
しかし、これも歳とともにかなり薄れつつあるが。

先に述べた「仕事を休みまで持ち帰る人々」との意識の違いは明白だ。

日々の中における「仕事」は、ずっと延長線上に絶えずあって、その海の中で、土曜も日曜も過ごせる人々と違って、私とMZ師にとって、「仕事」はしょせん、生活費を稼ぐための「受苦」でしかないという意識だ。

高橋幸宏の曲に「仕事を終えた僕たちは」という、矢野顕子さん作詞の曲があるが、それはまさにそうで、「仕事」時間と「非仕事」時間に、僕らは一線の断絶を持っている。

しかし、そうやって断絶しようとする中、次第に、歳とともに「非仕事」の領域に、「仕事」意識が侵食しつつある40代を向かえつつあるのだ。
だから我々は、「かたちんば」であり、「びっこまん」なのである。

***

「旧約聖書」によれば、労働とはアダムとイブが「罰」として神より与えられたものであるという。
一方、我が国日本の「古事記」では高天原では神々が労働をしていたとある。

ここには、2つの全く逆の「仕事」に対する捉え方がある。

英語における「仕事」は、「やむをえず受けざるをえない受苦」といった意味が、実は込められているということを、過去学んだことがある。

***

30代前半まで、自分は、「仕事」に人生の多くの時間を割かれるのなら、そこに「意義」を見出そうと、かなり、自分なりには、販売促進の仕事に、自分の「天職」と思い込み、そこに思い入れを込めて、打ち込んできた。

しかし、とある日、「そんなお前の気持ちなんか聴いていない」と、転勤を命じられた。
その瞬間、自分の、タコの糸は、ぷっつりと切れた。
それ以来、その糸は、もう永遠に、それまであったようなつながり方をすることはないであろう。
もう一生ない。

過労、「過」労働時間に傾く自分の行動は、会社にとって「悪」であり、いわば私の極めて個人的なオナニーに過ぎないのだという判断が下ったのである。

この30代半ばにして、自分の意識は転換点を向かえた。

***

そんなときに出会ったのが、「人生を“半分”降りる―哲学的生き方のすすめ (新潮OH 文庫)」である。

要は、短い人生を「仕事」に託してどうする。
「自分を生きる」ということはどういうことか?
それを問い直す本である。

社会的な立場や役割は適当・最小限にして、残り半分を、「自分を生きる」ことに時間を当てようという本である。

半隠遁という生き方の姿勢だ。(全隠遁では、社会的リスクが大きいので)

そういう意味で、「人生を半分降りる」のである。
是非おすすめしたい本である。

そして、自分は、それを実践に移し、30代半ばからの生き方の転換を図ってきた。
随分、意識的には楽になったと思う。

自分は、仕事に埋没して死にたくはない。
立場(役職)も大枚のお金もプライドも、全く欲しくない。
むしろ要らない。
自分には、何の意味も持たないし、役にもたたない。

もっと重要な課題・命題が「生きる」ことにはあるのだから。
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みんななかよし ⑦

2007-10-17 22:19:28 | 写真日和


このボクシングジムにも、ネコちゃんが居ます。
アットホームなジムです。
良いですねえ。
でも、不思議な画像です。



「ママ、寒くなってきたね。秋だね。」



周りに風邪引きの人たちが増えてきました。
皆さん、暖かくして、寝てください。
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