すっかり精神的に参る、独り孤独な夜。
何かを聞かねばと思い、とりあえず選んだのは、アイスハウス(Icehouse)の「グレート・サザーン・ランド」。
写真は、この曲の入ったCD。
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アイスハウスを知ったのは、1981年の冬、中学3年の、受験を前にした、独り寂しい夜、「クロスオーバー・イレブン」でかかった「アイスハウス」という曲だった。自らのバンド名のタイトル曲。
静かな音楽の好きな自分は、その曲を何度も聴いた。
オーストラリアのバンドであるが、イギリス的。オーストラリアというと、スード・エコーとかメン・アット・ワークとかあるがイギリスを感じさせるのは、アイスハウスだけだ。
曲を色々聴くとやはり、ロキシー・ミュージックの影響を強く感じる。
ほとんどは、そのリーダーのアイヴァ・デイビスが作っているが、彼は、高橋幸宏と親交が当時あって、「Wild&Moody」には大幅に参加しているし、「Ego(イーゴー)」では、名曲「Dance Of Life」という曲を幸宏と競演している。
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「グレート・サザーン・ランド」は、アイヴァ・デイビスが、自分の生まれた国、オーストラリアの広大な大地を歌った曲らしい。
この曲も静かな中に「ロマンティック」なきらめき・輝きを感じさせる美しい、夜に似合う。
まるで、飛行して、大地を俯瞰しているような感じが、長いトーンのシンセサイザーの伸びに感じさせる。
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しかし、いくら「いい曲」だと聞いても、中学3年のときとは違って癒されない。
今回の傷は深い。
次は、何を聞こうかと、また、かたちんばは、CDをまさぐり・・・
自分を癒してくれる音を探す。
寂しい。虚しい夜だ。
憂鬱な日曜日だった。
ヘンな夢を見て、ぐったり昼に起きる。
雨が降るというので、ふんぎりもつかず、カラダも重く、そういう訳で、何をするわけでもなく・・・。
ライムワイアーをやっていた。
しかし、そこで、面白いテクノ・バンドを発見した。
むむむ・・フランス語だな。
奇妙なテクノ。
しかもかっこいい。
Vive la fete(ヴィヴ・ラ・フェット)というバンドである。
写真は、ネットで当たったジャケット。
セクシーなおねいさんだ。
おねいさんがヴォーカル、バックをもう1人のうらやましい男が作っている、そんな感じだ。
ベルギーの出身とのこと。
ベルギーというと、ミカドを思い浮かべるが。
このジャケットのエロさとは無縁に、音楽は80年代のテクノの影響が大きい。
英語でもないし、そういうありきたりな音でもないので、特にお好みだ。
今、現存するバンドらしいが、是非、これから調べて、どんな2人組なのか知りたくなった。
しかし、自分は、実は、脚フェチなのだが、このジャケットの脚の美しさにはマイッタ・・・。
ジョン・フォックスはいまだに真っ当な評価をされていない。そう思う。
70後半~80年代の初期テクノの重要人物だというのに。
「メタマティック」は彼のソロのファースト・アルバムだが、その新鮮さは四半世紀たついまでも薄れない。
「わたしはマシンになりたい=IWantToBeAMachine」
そういう意識を持っていた少年に、彼の冷酷でメタルな表情と姿は、かっこ良過ぎた。
クラフトワークばかりに、テクノの原点を見い出す人は多いが、誰も彼の功績に注目する人がいないのが寂しい。まあ、メディアの言う事は嘘ばっかりだから。
また、当時の音楽の真の流れを臨場感持って語れる「語り部」が減ってきているのも事実だが。
1. Plaza
2. He's a Liquid
3. Underpass
4. Metal Beat
5. No-One Driving
6. New Kind of Man
7. Bluebird Girl
8. 030
9. Tidal Wave
10. Touch and Go
11. Film One
12. Glimmer
13. Mr No
14. This City
15. 20th Century
16. Burning Car
17. Miles Away
11~17はCD化で、シングル等を集めたボーナストラック。
15「20th Century」はとにかくかっこいい!
本当に久々に、春らしい晴れた朝となった。
雨や曇りがやたらと長く続いたせいか、一層空が、青く透き通っている。
雨の日々の中、毎朝憂鬱に包まれていたものが、いきなりのおだやかな朝に、とまどっている。
朝、時間も無いというのに、その中で、1曲、アニー・レノックスの「No More "I Love You's"」を聴く。
何度聴いても、じ~んとする感動的な曲だ。
鬱な気持ちも癒される。
私にとって、80年代の歌の上手い人というのは、元ユーリズミックスのアニー・レノックス、YAZOOのアリソン・モイエ、カルチャークラブのボーイ・ジョージの3人。
つくづく、ソウルフルで歌がうまい人だなあ、とこの曲でも思う。
上手いのもあるが、それを越える曲自体の普遍的な美しさが、天にも昇るような感じが、年という時間を越えて存在している。
この曲の入った「メデューサ」自体が、全てカバー曲で出来ているのだが、死ぬ前に必ず聞いておくべき曲だと思う。
よくBookOffで数百円で売っているが、そんな値段とは違って、もっと高度なアルバムだと思う。
是非、オススメしたい。
しかし、昨日と今日のはざまで「No More "I Love You's"」だなんて。。。ね。
私は独身であるが、結婚や女性との付き合いを諦めた訳ではない。
ということで、しばしば、女性とは会っている。
正直言うと、自分の身の回り・仕事上での出会いを求めるのも難しくなってきているので、「とある」紹介センターに入っている。
とはいえ、たんまりいい思いをしている訳でもない。
写真やプロフィールを見た上で会うのではあるが、かなりがっかりな結果になるようなことを、ここ1年間繰り返している。
元々、実家を脱出したのは、埼玉という場所が嫌いなこと・下町に戻りたいこともあるが、親が嫌いであること・見合いを強要され続けているという事実があった。
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何はともあれ、今回も期待はせず、
19:30に渋谷ハチ公の雨の降る中、寂しく待ち人を待った。
来た女性は、38歳。
とはいえ、明るく若い人で、ざっくばらんな感じの人。
魚中心の静かな居酒屋にて、色々話をしながら、酒を飲み、食事をした。
が、が、が、が、、、今まで会ったこと無いようなサブカルチャー女性で、年が近いこともあるが、芝居・音楽・絵画などなど余りに話しが合ってしまい・・・・
むむむむ、これはただ事ではないぞ、という感じになった。
要は同類の人間であることが判明したのだ。
中島らも・第三舞台・如月小春・鳥肌実・パンク・ジャム・クラッシュ・ジャパン・ファンク・ブリティッシュロック・リリーフランキー・TV-BROS・みうらじゅん・アラーキー・横尾忠則・・・Etc
色々話をした。
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23時別れ際、肩を彼女に叩かれ「かたちんばさんに合う人は、私しかいないって」とギャグ半分で言われて、彼女を見送った。
不思議な気分に包まれた夜だった。
付き合うことになるのだろうか?
今日も、西尾久からチャリンコを転がす午後。
熊野前を通過して、舎人線の高架下を下る。
西日暮里の駅前を通過、開成学園前を通過、道灌山下の交差点で、不忍通りにぶつかり、
団子坂に向かう。
いつものコースだ。
ガイジンに「いせ辰」の場所を尋ねられ、ボディランゲージで応える。
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今日は、暑いので、喫茶「乱歩」ではアイスコーヒーを飲む。
人が多くて、カウンターになる。
ふと目の前にある写真集が目に留まる。
「東京(とうけいと読む)」という写真集。
向島周辺で撮影したもの。
僕自身、家を選ぶのに、本郷か谷中か向島と決めていたくらい、向島も好きなので、興味深深に見る。
前書きの文章が泣かせる。
イナカモンにはわからない、東京の下町を愛する人にこそ、この写真集をささげたくなった。
A1 Loveland 5:05
A2 Deep Sleep 3:30
A3 Mesopotamia 3:51
B1 Cake 5:36
B2 Throw That Beat in the Garbage Can 4:09
B3 Nip It in the Bud 3:32
1981年3月大嫌いな麹町中学校にオサラバをして、しかし、4月から右翼高校「文武両道」の巣鴨高校での苦しみの3年が始まった。
そんな春の折、よく聴いていたのが、B-52'sの「メソポタミア」。
6曲入りで1980円という安い値段がついていた。
トーキングヘッズのデヴィッド・バーンがプロヂュースをしたのだが、賛否両論。
どちらかといえば、前2枚のレコードでのB-52'sを殺している、という酷評が目立った気がした。
個人的には、A-2の「Deep Sleep」が名曲で好きだった。
本来的なB-52'sの音では明らかに無い。
リズムボックスの上に、深いピアノの音と、シンセのフレーズ、うっすらしたヴォーカルとは呼びがたい語り・・、これは、明らかに、デヴィッド・バーンのもたらしたものだろう。
この曲は、スネークマンショーの「名」「選曲家」、桑原茂一さんも大好きだったようだ。1984年の9月に桑原茂一さんが企画したFM番組「BeCool」という菊池武夫とのコラボレートした番組でも使用されていた。