こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

2012年7月31日 火曜日 お中元の残り物 ~八年前の七月写真・その4~

2012-07-31 22:41:06 | 写真日和
今日も、ロクなことはない一日だった。
まあ、この歳ともなると「ロクなことがある日」の方が稀有。

となれば、発送電分離ならぬ・山谷分離。
一日丸々良い日が稀有ならば、数分でも良い時を持つことを目指すべきなのかもしれない。

フリー・フローティング・アテンション。
平等に漂える注意力。
常に一定の幸福感が肉体感覚として、自分の心身に浮遊しているのが「普通の人」。。。
そんな記載がある心理学の本。
それを、大学時代に読んだが、それは全くのデタラメである。そう今は思える。

***

■「お中元」(ウィキペディアより)■

『日本以外では旧暦7月15日である。
日本では明治の改暦により、お盆のように、地域により7月15日または8月15日となった。

大まかに言えば、東日本(特に関東)では7月15日、西日本(特に関西)では8月15日だが、全国的には7月15日が標準とされ、8月15日のお中元を「月遅れ」と呼ぶ。
ほとんどの地域でお盆と同じ日付だが、異なる地域もあり、関東地方の一部ではお中元は7月15日だがお盆は8月15日である。

ただし、贈答はこの日付ちょうどでなくとも、この日付までに送ればいい(特に配送の場合)。
少々の遅れも格段問題とはされず、「月初めから15日ごろまで」等とされる。』

***

という言い訳をしながら、オクラ入りした八年前の七月写真の残りを掲載する。
「残り物には福がある」ということで(苦)。

●国分寺●







おじさんが一人でやっている、おいしい料理を出してくれる「某隠れ家」。


この日に買ったCD。

■ムーン&メロディーズ(ハロルド・バッド&コクトー・ツインズ)
「シー・スワロー・ミー(Sea Swallow Me)」■


●武蔵小金井●






●秋葉原・・御茶ノ水・・水道橋・・神保町●
























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2012年7月29日 日曜日 アフリカを越える日本の夏

2012-07-29 12:22:23 | 写真日和
こないだ聞きにいったセミナー「エコハウスのウソ」で先生が話していたが、21世紀日本の夏はアフリカの陽気をも越えた過酷な夏であるというデータ。
有志は、節電というウソにだまされないで、この夏を越えていきましょう。

てなことで、まだ「夏」が「日本従来の夏」であった80年代の夏の曲。
海の砂浜を、女性を乗せた人力車が走るコマーシャル。
そのバックで掛かっていた、一風堂の「ナイト・ミラージュ」からの1曲。
せつなくいとおしい、もう来ない1983年のナツ。

■一風堂 「アフリカン・ナイツ」■


いろいろなモードで写真を撮っているうち、今日は通常モードに切り替える。


寝起きの熱いお茶


日差しを避けた室内


垂らしたのれん。浅草の某手ぬぐい屋さんで買ったお気に入りの一品。




日陰で過ごすノラネコちゃん


炎天下の下、テニスに興じるすぽーつまん。健康やなあ~。


暑い時期に暑くなるは、穀物には良い。だが、植物には大きな変化。
日本には亜熱帯の植物が繁殖している。この植物は別だろうが。
四季が狂ってしまった日本。




さくりんさんが好きなカエルちゃん







***

~これだけ2004年7月の写真より~

愛する中島らもさんが事故死してから8年が経った。再度、合掌。

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2012年7月28日 土曜日 眠れぬ熱帯夜の夜明け

2012-07-28 06:13:15 | 写真日和
大阪に居た頃、関西だけの土曜深夜番組=キッチュの「ディープ・キッチュ」を楽しみにしていた。
大阪市内にある喫茶店「ボン」という名のお店を巡るコーナー。
そこで初めて出会ったのが、長谷川きよしさんの「別れのサンバ」だった。
それ以来、あるシーンが来ると、脳の中をこのメロディが流れる。

ひたすらビールと音楽。
暗闇で。
そうしてゆれているうちに、夜明けがやってきた。

■長谷川きよし 「別れのサンバ」'01■


































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2012年7月27日 金曜日 具象と抽象のあいだ

2012-07-27 23:56:19 | 写真日和
今週は、過去の写真を振り返る一方で、デジカメ、そしてケータイ・カメラ、PCの今まで使わなかった機能をいじくりまわして写真を撮ることに熱中していた。
様々な機能をセッティングすることで、目の前の風景はマジックのように七変化する。

これも現実現実しただけの日常の日々に、裂け目(キャズム)・スキマを見い出すためのうろつき。

1981年によく聴いたタンジェリンドリームの「イグジット(=出口)」から『リモート・ヴューイング』を掛けながら、写真を数枚。

■Tangerine Dream 「Remote Viewing」'81■
















































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2012年7月26日 木曜日 お中元 ~八年前の七月写真・その3~

2012-07-26 23:13:59 | 写真日和

「あの頃」よく聴いていたシングル盤。
シンプルマインズ「黄金伝説(ニュー・ゴールド・ドリーム81-82-83-84)」収録曲。
今夜の熱帯夜には、この曲を聴きながら。

■Simple Minds 「さらば夏の日(Someone Somewhere in Summertime)」■


■池袋・・・・→テクテク・・・・→大塚への道


旧・巣鴨プリズン跡=サンシャイン60。


サンシャインシティ。


美久仁小路。


夏の露店。


ひかり町。












上池袋。




北大塚。








西巣鴨橋南。








本店さんで発見した写真集。

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2012年7月25日 水曜日 お中元 ~八年前の七月写真・その2~

2012-07-25 22:51:00 | 写真日和

かつて通った国分寺駅前。


カエルちゃんじょうろ。


御徒町から上野への道。


三鷹駅前。


当時の雑然とした自室の机。PCの上にはリラックマ。


外回りの中で。富士山が見える丘。


上野動物園の綺麗な色の鳥。


装身具。


「日立サウンドブレイク」の夏のワンシーン。


夕暮れのショー。


上野のアブアブ。CD店へ・・・。


サンセット。


黄色い花と鉄塔。そして雲空。


当時、我々(MZ師・ハブ噛み師匠)の間でだけ流行った「怪奇大作戦」。


神保町の某アート系古本屋さん店頭。


室内を占拠するライオンコンビ。


国立駅前。


いか・いくら・ほうれん草を和えたパスタ。


ピンク・フロイド。


道で寝るまみころ。


海外新聞に載るカツラ。


ふたたび「日立サウンドブレイク」の『横濱から』の回より。
横濱港・赤レンガ・洋館など。。。
誰も居ない静かな風景とペンギン・カフェ新譜等との組み合わせ。
上の写真は、レイド・バック「ホワイト・ホース」の後ろに流れていた映像。

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2012年7月24日 火曜日 お中元 ~八年前の七月写真~

2012-07-24 20:23:27 | 写真日和

2004年7月のまみちゃん。

今まで撮影してきた写真は、過去は700メガのCDに焼いていたので、とんでもない枚数のCD量となっている。
おかげで「あの写真はどこかな。。。」と、見たいと思っても探し当てるのが難しい。
何とか2004年7月の写真を発見。
お中元替わりに何枚かチョイスしてみる。


清水ミチコさんのショーを見に行くと、こんなお花が飾ってあった。
モノクロームカラーのショットはあるが、色を抜く前の写真は見当たらない。


上野動物園のカバさん。水浴びで暑さをしのぐ。


新宿アイランドタワーの中庭。


当時、ウルトラシリーズの怪獣フィギュアが発売されて、ずいぶんと集めた。


巣鴨地蔵通りを歩いていくと、庚申塚にぶち当たる。
古ぼけたお寿司屋さんのカンバン。


夜になると、キバをむいてドラキュラに変身するまみちゃん。


奇妙な落下雲。
いわゆる地震雲。


当時通っていた築地の聖路加病院。


神保町の路地で出逢ったミケちゃん。


ひと雨降ったあとの濡れた道は、打ち水効果で気持ち良いのか?
ペタッと道に乗っかっていた。


JRお茶の水の交差点。


おそうめん。
おつゆに刻んだキュウリを入れると、水々しい清涼感が出る。


立川のはずれにて。オバケのような入道雲。


外回りの途中、公園の木陰でオニギリを食べる。
手の皮膚に若さとハリを感じる。
8年でずいぶんと老いたものだ。。。と写真を見て痛感する。


アクリルで絵を描いて、筆を洗う。


80年代に毎週楽しみにしていた「日立サウンド ブレイク」。


番組のエンドロール。


上野のゾウさん。


秋葉原。
リラックマのUFOキャッチャーに夢中で取り組み、ぬいぐるみをゲット。


小平のパスタ店のサラダ。


だらりんちょん。。。
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2012年7月21日 土曜日 矢野顕子 「あしたこそ、あなた」'81

2012-07-21 09:36:01 | 音楽帳


なあんとか、今週も対岸へ到着。
昨夜は、明かりを消した独り部屋で音楽を聴きつつ・ビールを痛飲し、3時に寝たのだが、7時半ふいに起きてしまう。



35度の暑い木曜日の昼 → 木曜日夜から25度の過ごしやすい金曜日~土曜日へ。

昨夜は、さすがに「裸族」では寒いので、デヴィッド・シルヴィアンのTシャツを来て、お布団を一枚。
しかし、起きればハナがぐずぐず。
かつて、夏風邪でえらい目に遭ったので、注意注意。



てなことで、朝から何をするか・・・
がさがさまさぐり、「みうらじゅんのサブカルジェッター」の録音を発見して掛ける。
野球をやらないストーブリーグの時期の土曜。毎週の夜楽しみにして聞いていた。

明るく行こう・・・
と思い、ファンである清水ミチコさんの出演の回を聞く。

***


清水さんのソロステージ。
いつかMZ師・ハブ噛み師匠と観に行ったことがあったが、北朝鮮の朝鮮中央テレビの女性のニュースに始まり・・・笑いの絶えない楽しいライブだった。
観客に「何のモノマネが見たいですか?」というリクエストコーナーがあって、手を上げた人のリクエストへ答えて即やってくれた。
清水ミチコさんが矢野顕子さんのファンというのは有名だが、清水さん自身の弾くピアノもなかなかステキだった。

■清水ミチコさん憧れの矢野顕子さんとの競演 「ピアノ講座」■


この2人が出会った番組はかつて観た。
この後、憧れのアッコちゃんの圧倒的なピアノに感動して、清水ミチコさんがポロポロ涙を流すことになる。

***

まあまあ、今週もさまざまあれども、それを超えた自分へのごほうびも兼ねて、
アッコちゃんのLP「ただいま」の次に、シングルで発表された『あしたこそ、あなた』で週末をスタートしますか。。。。。

この曲には、当時の相棒=教授と、その親友である山下達郎さんがコーラスで参加している。

■矢野顕子「あしたこそ、あなた」■




























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2012年7月19日 木曜日 「残り物」と「見てくれ(体裁)」

2012-07-19 22:47:58 | 雑記帳
1991年、社会人になったら「は~い、大阪行ってねえ~」と言われて、
異文化でのリスキーな一人住まいが始まった。

料理を自分でやり出したのは、引っ越しをした中学三年生以降のこと。
ただ、学生のころは、あくまで趣味や気分転換として料理を楽しんでいた。

しかし。
いよいよ自炊すべき「さもしく」リアルな「暮らし」の始まり。
その始まりと共に、さまざまな料理に挑戦しては・・・よく失敗した。

コロッケを作ろうとコロモを付けて油の上に入れると、たわら型にまとめたはずのコロッケは、シュワシュワと油の中で遊びながら分解していった。
「おいおいおいっ、ちょっと待ってぇ~」と金魚すくいのように、ちりぢりになっていくコロッケのカケラを掬い取った。
ひもじい気持ちで、コロッケとは呼べない揚げ物のカケラをおかずに、ごはんを食べた夜もあった。



この頃、東京ではテレビでやっていた「セイシュンの食卓」(そのまんま東と相原勇のコンビが司会)という土曜の料理番組があった。
定期的に、ビデオレターを送ってくれていたハブ噛み師匠は、この番組も録画してくれた。

同時に、大阪で自分は、この「セイシュンの食卓」のマンガ版を買い、読んで楽しみつつ、様々な料理実験を試みた。
「セイシュンの食卓」は、貧しい学生・独り者を対象に、手軽に在り合わせの食材で安くて美味しくハラを満たす料理を掲載していた。

***

先週、疲労困憊と暑さに拠り、ゴマちゃんのように・室内に横たわっていた。
外に行くチカラもなかった。
そういう中で、「なんとか残り物でどうにかして食べ物を・・・」と頭の中で「むむむっ」とミケンにシワを寄せながら、思いめぐらせていた。

その後「すっく」と勢いのみで立ち上がり、台所で描いたモノを作った。



これが仕上がり品。
これが独り者の暮らしの実態の姿。

「残り物には福がある」なることわざがあるが。。。
単なる残り物を組み合わせた奇妙な「そばめし」。

世に広まった「そばめし」の「そば」は一般的に<焼きそば>であるのに対して、ここにある「そば」は、<日本そば>なり。

***

・3パック入りの生そばを買ったものの、1パック残っていた。
・残りご飯を温めようとしたが、電子レンジが壊れたらしく、エラーナンバーが出て温まらない。
・具はどうするか?と思ったが、おかずらしきものは枝豆と納豆しかない。
よって、枝豆はカワをむき、納豆にはダシ汁を混ぜる。

この生そば・残りご飯・枝豆・納豆を、フライパンで炒めて絡める。
味付けは、残りカケラで固まってしまった「中華あじ」(味の素)をほぐして少々、塩少々。
最後に、残っていた液体の醤油ラーメンスープをちびっと・・焦がすように垂らして仕上げ。

見る人によってはひもじさを感じられども、自分の方は「ごちそう」。
あつあつな中、ほくほくと食べる。
なかなか良い味に仕上がり、成功だった。


【こちらは”横浜銀はえ”。中学生時代、ずいぶんと迷惑を受けた方々。
「てめえらっ!ヒトを見た目で判断するなよ!」とよくテレビやラジオで叫んでいたが、そーゆーことではないんです(苦笑)(~_~;)。】

***

ネットで、今一度「残り物には福がある」のことわざの意味を確認してみる。
『人と競って先を争うのを戒めるときに使う。
また、順番が後になった人を慰めるときに使われることが多い。
我先にと人を押しのけるよりも、人と争わず遠慮深い人にこそ幸運があるということ。』

「慰め」ともあるように・・・・・
自分のように出遅れて・周回遅れしたヒトへ、その萎えた気持ちをなだめる語の側面が強い。

想起するは、
ピンク・フロイド「タイム」の詞にあった『お前は、人生のスタートするピストルの音を聴き損じたのだ・・・』。
安部公房「箱男」にあった『周回遅れのランナー、観客の居なくなった夜中の競技場ゴール・・・』といったセリフ。

ただ、もはや40半ばを過ぎた自分には、焦りという気持ちは若い頃に比べれば少ない。
今回「残り物には福がある」で面白かったのが、英語で訳したコトバ。

「Good luck lies in odd numbers・・・」 = 「半端物に幸運あり」



こげぱんはキレイぱんと一緒に店頭に並んでみるが、結果売れずに残り、やさぐれた気持ちを鎮めるために、相棒のクリームぱんと痛飲するが・・・・

はんぱモノ=かたちんば、に幸運よあれ。。。と、勝手にひん曲げてコトバ遊びをしてみる。

***

身近な東京の街では、整形らしきものを顔にほどこした一般女性に出会うことが多くなった。
接近せざるを得ない電車に乗ると、特に目立つ。
見るとすぐに違和感。
五体満足で何の損傷も負っていない者が、整形程度のことだけで悩みが解決するなら、お安い御用。
そう思う。

■ダリズ・カー(Dalis Car/ピーター・マーフィー&ミック・カーン)
               「創造と融解(Create & Melt)」'84■
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2012年7月18日 水曜日 ジョルジオ・モロダー 『キャット・ピープル』サウンドトラック '82

2012-07-18 22:33:59 | 音楽帳
ジョルジオ・モロダーというと、まずはドナ・サマーとのコラボレーションの時代。
それを想い出す。

自分が洋楽を聴き出した70年代の終わりのイメージ。
買ったFM雑誌に掲載されたドナ・サマーの写真の残像。

花柄の派手なワンピース。
そして、すそから出た長い脚。 
そのかたわらに置かれた大きなラジカセ。
キラキラした夜景を模したスタジオで撮影された写真。

また、別の場面。
YMOに「ガーン!」と打ち抜かれた頃、テクノの特集に必ず出てきたLP「E=MC2(二乗)」。
松武秀樹さんも、テクノ10選に、このジョルジオ・モロダーのLPを選んでいた。

そういう周辺情報を得るために、ざらざらした当時の雑誌類の細かい二色刷りの記事や写真を、よく見入っていた。
一方、ジョルジオ・モロダーの実際の音は?
というと、エアチェックで得た数曲しか知らなかった。

***

後になって知ることは、ドナ・サマーをモロダーがプロデュースした作品を、当時のブライアン・イーノがいたく気に入っていたということ。

また、フュージョンの名残がまだ残るYMOのファーストアルバムにおいて、曲と曲を切らずに繋いでいた部分は、ジョルジオ・モロダーからの影響だったという証言。

彼が当時創っていた音楽が、真なる大物ミュージシャンに影響を及ぼしていた一端。

***

そんな自分が「ええ音楽やなあ~」とジョルジオ・モロダーをちゃんと認識したのは、1982年に公開された映画「キャット・ピープル」のサウンドトラック。
当時人気があった女優ナスターシャ・キンスキーが、夜にネコ人間に変わるこわ~い(しかし、カッコイイ)映像がジャケットとなった、このサウンドトラック。



1982年の春から夏に掛けて「クロスオーバー・イレブン」で選曲されたものを、エアチェックしてよく聴いた。

梅雨から夏へ。。。
湿気でじとっとした夜。
その闇しじまに流れる怪しい音楽。
その感覚は、映画を抜きでも味わい深いサウンドトラックだった。



ゆったりと・ひたひたと恐怖が迫るようなペースで演奏されるテーマ曲は、
デヴィッド・ボウイーが太い声でヴォーカルを取っている。
(ボウイーは、この翌年1983年に大きな変化で世間を驚かせるLP「レッツ・ダンス」を発表するが、
そのアルバムにも、この「キャット・ピープル」の別ヴァージョンが収められている。
但し個人的には、このサウンドトラックに収められたヴァージョンの方が、ボウイーの良さが出ているように思う。)

***

個人的な想い出だが、「クロスオーバー・イレブン」のとある回で掛かった「実地検証」。
1分半のこの曲の怖さをいたく気に入っていた。
前後の曲が、ジャパンの「ゴースツ」、キング・クリムソンの「2つの手」。
怖い雰囲気が漂う効果的な選曲・放送だった。

「ポールのテーマ」「アイリーナのテーマ」「レパード・ツリーの夢」は、その後もクロスオーバー・イレブンでよく使用された。

***

90年代半ば以降、日本チャートで儲けまくった小室哲哉。
彼とその周辺たちの野外ライブの際に、坂本龍一がゲスト出演した。
「メリー・クリスマス・ミスター・ローレンス」を演奏すると共に、2人が対談する場面があった。
そこで小室哲哉自身が吐露していたのが、ジョルジオ・モロダーの影響。
かなりな時代を経て唐突に出たジョルジオ・モロダーの名前だったが、「ああ、なるほどね」と大きく頷けるものでもあった。

話しは逸れたが、ジョルジオ・モロダーの作品として、自分は映画「キャット・ピープル」のサウンドトラックをオススメします。
「踊れない」自分でも愉しめる作品です。

■Giorgio Moroder 「Irena's Theme(アイリーナのテーマ)」■
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