今夜ビルボードの本をぱらぱらめくっていたら1984年のチャートが目に留まった。
敬愛する矢口清治さんの番組ではないが、当時の空気が浮かんだ。
1984年7月7日、まさに七夕の日、プリンスが初めて全米でNo.1になった。
曲はみなご存じの「ビートに抱かれて」(when doves cry)。
1.ビートに抱かれて/プリンス
2.ダンシン・イン・ザ・ダーク/ブルース・スプリングスティーン
3.ジャンプ/ポインター・シスターズ
4.セルフ・コントロール/ローラ・ブラニガン
5.ザ・リフレックス/デュラン・デュラン
6.アイズ/ビリー・アイドル
7.タイム・アフター・タイム(過ぎ去りし想い)/シンディ・ローパー
8.パラダイス~愛のテーマ/マイク・レノ&アン・ウィルソン
9.ハート・オブ・ロックン・ロール/ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース
10.レッグス/ZZ トップ
プリンスは前作アルバム「1999」からすでに数曲トップ10に入っていたが、この曲「ビートに抱かれて」は「必ず全米No.1にする」という覚悟をもって作ったということ。プリンスは元々マニアックな音楽中毒者だったが、それよりマシマシであらゆる音楽を聴き、何がどう大衆にウケているのか?を徹底的に分析しつくして「パープル・レイン」の制作にあたった。その結果がこの大ヒットだった。
この「ビートに抱かれて」は、当時のチャートをめくっていくと1984年8月4日まで5週連続でNo.1になっている。6週目に2位に転落。その日に「ビートに抱かれて」から入れ替わって1位になったのは映画「ゴーストバスターズ」のテーマ(笑)。。実に懐かしい感じ。
そしてこの週には新しい次のプリンスのシングルカット「レッツ・ゴー・クレイジー」が初登場45位に入っている。
7月~8月よく「ベストヒットUSA」などのTVやラジオで流れていた「ビートに抱かれて」。妙に思い出すのは、土曜日の夜「鈴木さえ子のサウンドキッチン」で流れていたときのこと<・・・というのもカセットテープに録音していたからでもあるが。。。>(AMの粗い音質なのに録音していたのは、さえ子ちゃん初DJの番組、そして珍しい曲がかかる稀有な番組だったからである。)
当時高校生の自分は、授業後のクラブの練習を終えてヘロヘロで帰宅後。
まだエアコン無しで暮らせる時代だったか?うっすら開けた窓から夜の虫がじーじー言う。その音と扇風機、うちわであおぐ中、ラジオを聴いていた。そして番組冒頭1曲目、例のグイーンというプリンスのギター、そしてリズムが始まる。
このイントロの感じと薄暗い夏の室内の明かり、蒸し暑いなあと汗をぬぐいながら過ごす夜。
「ビートに抱かれて」でプリンスのハードなギターを聴くたびに、十代の夜のむさくるしく狂おしい風景が重なる。
■Prince & the Revolution「When Doves Cry」1984■
★今日の名言・・・「卒業後に除籍となることはありません。」(by 東洋大学)
田久保真紀はのらりくらりと会見。おおかた大ウソなのはこれではっきりしたが、いつまで逃げ切れると思っているんだろうか。小池百合子先輩に見習ったにしては、ずいぶんとおそまつ。
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