こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

2011年4月24日 日曜日 夜想

2011-04-24 23:31:49 | 想い出かたちんば
夜の街は、明かりも少なく、いつ地震が再発するか分からない中で、風が吹いている。

スーちゃんが亡くなったことで、キャンディーズのCD・DVDが売れているという。
人間というのは野蛮なるものである。
清志郎の時にも思ったことではあるが。
亡くなって急に行動に出る人々。

常に過去を振り返る私はよく馬鹿にされるが、輝いていた瞬間とそれをモロに浴びた事は私の中で未だに輝いて影響を及ぼしている。
だから過去では無く、私にとっては「今」なのである。
そういう輝きを忘れてしまったならば、生きてきた今までは何の意味があるのだろうか?
私が過去にこだわるのではなく、私の中に「在る」から、それを淡々と語り、誰か見えない人に発信し続けるだけである。

歴史は、その過去を歪曲して伝える。
リアルタイムで「在った」事実を歪曲する。
そこには、せめてあらがいたい。
責め・イジメに会うことは昔から慣れている。
言いたい人は言えば良い。

そう思えば、どんなエライ事が起きたのかを語る、現代では大事にされない昔の老人のような若年寄かもしれない。
古いものを汚いものとして処理し、新しいものばかりを大事にする考えにはあらがいたい。

初めて夜中の時間の穴埋め番組で、派手派手のぶっ飛んだ衣装と化粧に包まれ・今まで聴いた事の無い曲を演奏した、まだ売れていない頃のRCに感じた「なんじゃ、これは!」(Byジーパン刑事)いう出来事。

色々な出来事との出会いの集積が私であり、それを捨て去ったら私は成り立たない。

そういう事をひたすらまるで「今の出来事のように」語り続ける事が、暗がりの中で自分の存在を照らす明かりのように思う。

PS:30代は歳を取る事=マイナスと思っていたが、今そんなネガティブな思いは自分には無い。

歳を経ると共に過去が一層輝きを増し、お世話になった同世代の方々が更に新しい輝きを生む事に、生きる喜びを感じる。
コメント (2)
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2011年4月24日 日曜日 Chris Rea 「Shamrock Diaries」'85

2011-04-24 18:38:24 | 音楽帳


心身共に疲労の色が濃くなって、昨夜0時から眠り、起きると18時。
途中、昼にがつんという地震に会ったり、子供が放射能の中駈けずり回る音声が聴こえたりしたが、こちらは平日の補填としてエネルギーを脳に蓄えるため、黙って毛布にくるまっていた。

過去3年前に紹介した太宰治「葉」の一節

死のうと思っていた。
ことしの正月、よそから着物を一反もらつた。
お年玉としてである。
着物の布地は麻であつた。
鼠色のこまかい縞目が織りこめられていた。

これは夏に着る着物であらう。
夏まで生きていようと思つた。

太宰らしい一節だが、こちらは、全てが3・11以降一転して、夏までなどという余裕は無い。
生きていられる今、本当は毎年、夏を重ねるたびに、夏聴くはずだった/毎年夏に聴くはずの音楽を前倒しして聴く。

今日は、クリス・レアの「シャムロック・ダイアリーズ」。
過去、夏の丘に立つ小屋や馬の写真をインデックス・カードにしたカセット・テープを聴いていたことを紹介したが、1985年浪人1年目にピーター・バラカン&鈴木さえ子ちゃんが当時夜のNHK-FMでやっていた全英の音楽情報番組を録音したもので紹介した「シャムロック・ダイアリーズ」。

ずっとカセット・テープで聴いていたが、その後、LPレコード、CDで探したが、クリス・レアのベスト盤に入っている「シャムロック・ダイアリーズ」は、全く原曲とは違い、粗いソフィスティケートされた歌い方で、私が求める原曲の「シャムロック・ダイアリーズ」とは違うために、神保町の中古レコード屋さんでLPレコードを探し発見し購入した。



私が聴いていた夏の切なさ・過去の想い出に浸るような名曲はまさにこれだった。



クリス・レアというとすぐに「オン・ザ・ビーチ」という者が居るが、彼のアルバムには特に初期に素晴らしいものが多い。
多分そういう素晴らしいアルバムを聴いてきた人は少ないかもしれないし、どいつもこいつもエリック・クラプトンという連中には、勝手にクリス・レアを知らないまま死んで行ってもらえばいいが。

私は、初期のクリス・レア独自の世界に囲まれて死んで行きたい。



B面3曲目に収まったタイトル曲、夏へ捧ぐ曲を前倒しで聴きたい。
「シャムロック・ダイアリーズ」。
むせるような夏の輝きがここにはある。

コメント (1)
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