こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

1月29日 日曜日~30日 月曜日  1月もあっという間に終わっていく。

2006-01-30 22:00:38 | 音楽帳
1月29日 日曜日
日曜は起きると既に14:00。
出かけようと思う快晴だったのに出かけられず。
スパゲティを作り、遅い昼食。
猫と同様、冬は眠いのだ。

ラジオ「伊集院光の日曜の秘密基地」聴く。

ビールを飲む。

この日は、スティーブ・ライヒ、テリー・ライリーやラ・モンテ・ヤングなどいわゆる「現代音楽」よりのものを聴いて過ごす。

夜、酒を飲んだ後、21時過ぎに布団へ移動。
CDウォークマンでミカドの「冬のノフラージュ」【写真】を聴く。

「冬のノフラージュ」は「Per Hasard」に惚れた細野さんがプロデュースしたノンスタンダードレーベルからの12インチシングル、日本発売品!
1984年11月21日発売。

最初聞いたときは、余りにミカド然としていて面白くなかったものだが、逆に今の方が新鮮に聞こえる。
ジャケットが素晴らしく美しい。<教授の「音楽図鑑」の「ParadiseLost」のイメージスケッチによく似てはいるが>

その後、ポール・へイグを聴いているうち灯りを着けたまま眠ってしまう。


1月30日 月曜日
朝、いつも6:40に起きる予定が居眠りこいて7:00になってしまい、慌てて風呂に入る。
急いで支度して出かけたものの、起きた時間が違うせいか頭がぼんやりする(いつももぼんやりしているが、いつもより)

AM外に営業車で出ると、客から不愉快クレームあり。
むかっ腹立て運転。
八王子の佐川急便探すのに難儀なこっちゃ、えらい迷い、時間食い、そのうち、今日仕事する気を無くす。

イライラして露骨にムカついているせいで、昼になっても、お腹空かず。
昼ごはんを食べたのは14:30。
風邪の病み上がり、町田鶴川の「かつや」を選ぶ。

ロースカツ定食を有り難く美味しく頂く。
私の天敵の広島生まれのがさつな馬鹿上司は、食べたことあるそうで「そんな店のカツが旨いだってぇ!?」とかつて言っていたが、B級グルメの私には柔らかくで十二分に美味しい。
広島のチンピラまがいのド田舎者に言われたかぁないなあ。

今日だけは、関東は3月上旬の陽気に戻ったそうで、食べると汗だくになる。

食後、仕方無く、クレームのあった町田の安売り(昔で言う「バッタ屋」ですね)の店に行き謝罪し、会社に戻る。
謝罪・謝罪、、、全くこういうしょーもない仕事ばっかりだ。
はっきりいって「インテリア」といえばカッコ良く、聞こえは良いが、しょせん「内装業界」はほとんど馬鹿が形成している業界だ。
その安っぽさに辟易する。
まっとうな神経しているのはほんの一部だ。
インテリアなどと言っても、しょせんは、知性の無い「おやぢ」たちが主流の駄目な業界である。

16:30仕事場に戻る。

無駄な仕事ばかり増やす馬鹿上司が今夜は事務所に帰って来ないので、さっさと19:00退社する。
電話代滞納 今夜止められてしまうので、コンビニで払う。

20:30帰宅

ちっと今夜は早い帰宅なので、さてさてゆっくり音楽でも聴くか。
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かたちんばのこの1週間 ~病気の効用とアンビエント~

2006-01-28 17:44:29 | 音楽帳
この1週間、ブログを更新するどころか、パソコンを開ける気力すら無かった。

と、いうのも、風邪を引いていたのだ。
長い戦いだった。

今日、やっとそれが終わった気がしている。

【かたちんば日記より】
1月23日 月曜日
ホリエモン逮捕のニュースを見たくて、19:00に退社、20:20に帰宅すると、そのまま夕食を食べながら、TVに食いいる。強者たちが夢のあと。堀江が小菅刑務所に入っていくのを感慨深く見ていた。

しかしTVとは別にして、鼻が出てくるわ調子悪いわ..
布団に入り23:30明かりを消すが、深く眠れず。
風邪を引いたようだ。
頭は痛いし、鼻は出て、節々は痛いし、居心地悪し。

1月24日 火曜日
まいったなあ..とへろへろになりながら朝の電車に乗っている。
頭と鼻がずっと痛い。

というのに、しょーもない、じいさんたちばかりの、装飾組合の新年会合に、おえらいさんの代行で出ねばならず。
必死こいて、「立食ぱーてー」につきあう。

調子が悪いし、悪酔いを防ぐ為に、さっさと板前さんの所に行き、にぎり寿司のセットを1人前ぺろりとあっという間に平らげたものの、そこからハシが進まない。
周りはやたらと酒を勧めてきて、やむなく飲んだふりをするが、酒好きの自分もこの日はさすがに逃げ回る。

会合が終わるとさっさと会場を後にして誰とも会わない道に逸れる。

酒を飲んだせいで風邪悪化。帰りの電車は辛かった。
帰り道、さぶい中、新越谷駅から、かなたに小さく明滅する東京タワーと新宿のビル群が見える。

帰るとスープを作り飲む。そのあと、お茶を飲みながら布団に死んだように横になり、身悶える。
かろうじて聞こえてくる枕元のミニテレビの音が優しい。
こんな日は仲々眠れないもの。じぃ~っとしながら12時に寝付くまでそうしていた。
熱は37.2℃と大した事は無いものの頭と鼻猛烈に痛く、だるい。

1月25日 水曜日
天敵の上司と同行。風邪をうつしてやった。しめしめ。
23時少し前、酒呑んで、寒い中帰宅。
こたつでお茶漬けを食べるとグダーッとなり、寝てしまう。
0:15起きて自室に戻る。
風邪薬と頭痛薬飲んで寝る。
夢に昔の女性 Y子が出てくる。

1月26日 木曜日
夢をたんまり見て朝を迎える。
朝が大層嫌いなのは約40年変わらない。
すがすかしさに吐き気を覚える。
私はドラキュラと同様朝の光を浴びるとキチガイになりそうになる。

今日は寝てばかりの駄目ダメ営業マン。
風邪がまだ良くならないせいか、体がだるい。
そしてクルマの中で横になってしまう。
ルルは効かないし、頭痛はやまない。
風邪のせいで、何を食べても味を感じない味覚異常についになってしまった。
昼、大好物であるはずのリンガーハットの皿うどんを食べるが、何を食べているのかわからない。
ただバリバリいう感じが何となくかろうじて薄く感じる程度だ。

町田中古CDショップDCDで「A.R.KANE」のCD「I(アイ)」を312円でGET!

風邪が悪化してしんどくだるく頭が痛く熱っぽく味がわからず...だが仕事休めず。
寒さも重なり、すっかり何をする事も出来ずぐったりこん。

そんな心細い中枕元に流れてくるテレビやラジオの音というのもいいもんです。野口先生の「風邪の効用」という有名な古い本ではありませんがそんな状態です。

★ブライアン・イーノの昔の話を思い出す。
交通事故に遭ったイーノが、ただひたすら身を横たえていなければならなかった時、友人からもらったハープのレコードをかけて横になったが、音量が小さかった。
しかしカラダを動かすことも出来ず、その状態のまま、身を横たえていた。
そのとき、聞こえるとも聞こえないともわからぬハープのレコードが淡々と流れる中に身を置いたときに、アンビエント・ミュージックというか「新しい音楽の聴き方」を発見したという逸話。環境の1つとして音が存在するという環境音楽の発想はここに始まる。

まさに、病気の時に、枕元を流れる音、抵抗のしようも無い状態に身を置き、聞こえてくる音というのには、何か発見があるものだ。

【写真】は、そのイーノの作品「ディスクリート・ミュージック」。

早々、20:50帰宅、夕食。
鍋残りとチンジャオロースとなますを食すが、相変わらず味が一切不明状態。
缶ビール飲みながらこたつで日本の白黒映画(成瀬巳喜男監督)見る。
そのまま報道ステーションに突入。
ライブドア・国会・一夫多妻制おやぢ などなど見る。

布団に移動。
2本目のビールを飲みながら、ニュース23へ。
立花隆が出ている。
「ホリエモンの闇はどこまで深いか、一体検察は闇のどこまで行こうとしているのか」という辺りが興味深い発言だった。
23:30消灯
夜中夢を見て大汗をかいた。

1月27日 金曜日
やっと1週間が終わる。
ついつい1人で21:30まで仕事しちまったぜ。
というのも風邪が快方に向かっているからだろう。
仕事に一切後ろ向きな今の自分が、こんなに真面目に仕事するのも珍しい。

昼は、やっと味覚が戻りつつあり、松屋に入る。
牛丼大盛りと玉子とサラダ。

しかも夕方にはショップ99のツナサンドもぱくつく始末。

馬鹿冗長を振り切り自分の世界で仕事す。
20時過ぎるとみな帰り、独り緑茶を飲みつつ、パソコンでENYAのファーストアルバムを聴きつつ仕事す。

ある意味休みがこれから始まる金曜の晩、つまりフライデイナイトが、一番幸福な一瞬なのかもしれない。

病気はイヤなものだが、しかしそれでも、その病気の状態の精神には、新しい発見があるものである。
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想い出かたちんば : ドラマ「時効警察」と1994~1995年のコト

2006-01-28 09:45:24 | 想い出かたちんば
これは関東地域、及び一部の地域だけのようだが、最近始まった夜遅くのドラマ「時効警察」が大好きで、毎週楽しみにしている自分がいる。(この後に続く「タモリ倶楽部」はずっとファンだが。)

いわゆるゴールデンタイムのドラマというものを余り見ない自分だ。
まあ、昨年2005年伊東美咲さん演じるエルメスに惚れて見てしまった「電車男」という例外はあるが、まずもって、その一定の時間に毎週家に居るということの出来ない生活にあるというのが最大の理由。
「今はVideoがあるじゃない」と言われるかもしれないが、リアルタイムでこういうものは見たいものだし、Videoに撮っても案外なかなか見られず溜まってしまったり、撮り逃したり・・と継続しないのが、この世の摂理。
と、言うわけで、全部を見るドラマというのも少ないのは事実だ。

そういう中において、今回は珍しく「偶然」第1回目を見ることが出来、さらに、ほのかに、そのドラマの可愛さに惚れてしまった、という訳である。

理由はいろいろある。
時効になった事件の資料を預かり、その時の物品を処理し、時に遺失物と同様に本人に返却することを仕事とする、という警察の中でもふきだめのような仕事を任された部署を舞台とし、そこに居る霧山くん(オダギリジョー)が「趣味で時効事件を捜査する」というドラマの設定自体が、奇妙な味があっていい。

毎週金曜日の23:15~0:10という時間設定もイイ。
土日の仕事が無く休めるこの1月~、金曜日は1週間の「しょーもない」仕事が終わる日に当たる。日ごろ浮かれることの一切無い鬱状態に包まれた「かたちんば」が唯一、多少のヨロコビを実感できるのは、この仕事の終わった金曜の夜=フライデイナイトなのかもしれない。金曜日の「終わった」夜に独りとぼとぼ帰って、酒を飲みながら、夜のテレビを見るときが唯一しあわせである。

また、主役の2人が好きというのもある。
オダギリジョーくんは、我輩の大好きなミムラちゃんのデビュードラマ「ビギナーズ」にも出ていたし、ひょうひょうとした感じが好感持てる、数少ない好きな最近の俳優さんであるし、
婦警の相手役の麻生久美子ちゃん【写真】も、コロコロした声もだが、チャーミングで可愛い素敵な演技をしている。とても魅力的である。

そして、何より、このドラマが好きになったのは、自分の1994年~1995年、大阪に居た頃のコトを思い出したからに他ならない。極めて私的なコトである。。。

***

1994年、自分は大阪で、好きになった人、というかどうしようもなく大好きになってしまった人と、お互いの独り住まいの家を行きかうような生活をしていた。
結婚する予定だったこの人とは、結果的には、この94年の暮れの寒い日に別れるという大惨事を迎え、大失恋と回復不能な大精神打撃を受け「かたちんば 確定」の刻印をカラダに押印されるに至るのだが・・・。
そして寒い冬の年の瀬を越え、年が明けて、間もなくして、訳も分からぬまま阪神大震災に見舞われる、という劇的な2年であった。
多分、一生この頃のことは忘れないだろうが。

そんな中、94年大好きだったのが竹中直人さんの不思議なお笑い番組「恋のバカンス」。昔むかしであれば「東京イエローページ」もほうふつとさせる竹中ワールド全開バリバリの、ある種キチガイじみたネタ満開の番組で、平日の夜中にやっていた。
この番組の竹中さんの重要参謀が布施さん含むビシバシステムであり、片桐はいりであった。幸宏も「流しな2人」コーナーで、「流しなドラマー」ジャキーてるひことして参加していた。

深夜のコメディアスなドラマ「時効警察」にもこれらの人が出ていることが、奇妙な符号となって自分の中で繋がり、「はい、あなたの重要番組です!」と、我輩のアタマの信号音となって鳴ったのであります。

片桐はいりは、先週出たし、昨日の第3回目では、95年4月~96年3月の「ソリトン Side-B」の愛する緒川たまきちゃんもゲストで出演していた。

大塚寧々ちゃんも出ないだろうか・・・。

しかし、10年経って、また似たようなメンバーと、似たような時間帯、似たようなコント、不思議な錯覚に囚われてしまう。


こういう話は抜きとしても、十二分に楽しめるドラマなので、見れる場所に居る方にはオススメしたい。

私のこの94~95年の経験は、キズ跡は今だ縫い代ごと残っているが、何とか生きていける状況までは復活してはいる。でも、何だか当時自分を励ましてくれた人たちが、勢ぞろいして、TVでまた笑わせてくれるのを見ていると、しあわせ、というか、こんなかたちんばの人生も悪くないなと思わせてくれたりする。



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好きな詩・セリフ : 坂本龍一「Hemisphere」 '95

2006-01-21 20:05:28 | 詩、セリフ・・・そして、コトバ
消し炭色の年月 そっと残る熱が未来
辿り着いた地図の裏側 最果ての街

オリーブ色の歳月 その苦い味が追憶
戻りかけた汽船は沈む 花束浮かべ

くちづけが時を止めれば 愛憎が僕を裁く
残された時間さえも 二人の回想

シャンパン色の終末 そっと昇る泡は独白
腐りかけた皮膚と心が 夕映えを拒む

くちづけが罪を隠せば 背徳が僕を裁く
あがない続けることが 君への愛情

くちづけが時を止めれば 愛憎が僕を裁く
あがない続けたことも 君への愛

くちづけが罪を隠せば 背徳が僕を裁く
精一杯の君の笑顔は 僕への復讐

1995年作品「SMOOCHY(スムーチー)」より

作詞:宮沢和史(TheBoom)
作曲:坂本龍一
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1月21日 土曜日 雪の日の記憶

2006-01-21 11:18:29 | 音楽帳
昨日1月19日は大寒。
朝から、チョー寒かった。
昨日、雪が降るみたいだ、などと言ってはいたが、まさか雪なんて・・と思っていたのは事実である。

そんな風にして2:30に寝た。
久々の休みで惰眠をむさぼろうと思っていると、朝、10:30友人からの電話が鳴り、起きるはめとなった。カーテンは閉まっていて外が見えない。部屋は暖房でぬくぬくだった。

MZ師からだった。
「おい、外を見てみなさい。大雪だよ。」
そういわれて「まさか」と思い、カーテンを開けると、いきなり白銀の世界だった。

起きて熱~いお茶を煎れて飲む。

本日は大学センター試験の日。この1月~2月にかけてはこんな日が確かにあったな・・と記憶の装置が働いた。

高校時代~浪人時代(かたちんばは2年も放浪して、神経症・鬱病を抱えながらスローニンしていた時期がある、実は)にかけての、なかなか言語化は出来ないが、雪や寒さの記憶がある。それは、やはり、その時聞いていた音楽と結びついていく・・・・・・。

●まずは、ジョニ・ミッチェルの「Come in from the Cold」を聴く。
冬を感じさせる曲がジョニ・ミッチェルには多い。
昔、渋谷陽一さんが、珍しく、ジョニ・ミッチェルの音楽に対する「想い」をラヴレターに近い文章で書いていたのを思い出した。
室内に居て、外は雪の時、室内にいるのに、外が雪であるような、「そっと感じさせる感覚」のような優しさが、ジョニ・ミッチェルにはあるといった文章だった気がする。

まさに、寒いのを避けて、室内に留まり、外を眺める感覚・優しい視線が、ジョニ・ミッチェルのヴォーカルにも音にも感じられる。

「Come in from the Cold」、つまり寒い中、室内に入ってくる、といった意味の曲。1991年シングルにもなったこの曲は、雪の日にはピッタリな名曲だ。

●続いて、U2の「WAR」を聴く。
私にとってのU2は、「ヨシュア・トゥリー」ではなく、初めて出会った「WAR」である。
高校生の頃、持病の胃潰瘍を抱えて、冬の雪の日に、このアルバムを、部屋で最大ヴォリュームでオーディオで聴いた記憶がある。
ガラス窓の外の、広く壮大な光景とあいまって感動したことがあった。

ドラムの乾いた音、バスドラのドカンドカン言うスティーヴ・リリーホワイト・プロデュース特有のドラム、冬の空にこだまするような寒いエコーの良く利いたエッジのギター、「ここ」からの叫びに近い、祈りを訴えるボノのヴォーカルが、雪の中で展開する。

過去の多くの冬の痛い日々が、音楽と共に想起される。
私はそういった辛い日々を越えて今ここに居る。
そんなことを想う朝だ。
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スケッチブック :~1991年のペンキ画~

2006-01-14 16:32:06 | スケッチブック
昔、大きなベニヤ板を買って、そこにペンキとアクリルで書きなぐった絵が出てきたべし。
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坂本龍一のサウンドストリート 1982年1月12日

2006-01-14 16:17:06 | 坂本龍一のサウンドストリート
YMOのウィンターライブも終わり1981年が終わり、年が明けて1982年、第1回目の放送。

1・坂本龍一 フォトムジーク(生ピアノ)
生ピアノで弾く「フォトムジーク」ではじまった1982年。
今日はちょっとテーマ曲のテープを持って来るのを忘れたということで、生ピアノでテーマ曲を弾いて始まった。

2・ジャパン カントニーズ・ボーイ
12月28日にデヴィッド以外のジャパンのメンバーが、渋谷の某ファッションビルで彫刻展があり、来日したという。
教授「今度のアルバムは、何だか全体にチャイニーズっぽくて、矢野顕子のファンみたいな匂いがびしびしになりまして・・・。まあ実際、ファンのようですが・・。カントンボーイ(在広東少年)が好きだ好きだと2年前に言っていたんですが、ちゃっかりカントニーズ・ボーイなんて曲をやっていたりして・・。」

この曲はオリジナルラストアルバム「ブリキの太鼓」の最後の曲だが、最後、デヴィッドの語りで唐突に終わるのが実に不気味だった記憶が自分にはある。YMOファミリーの影響大の1枚。
正直、ジャパンは矢野顕子・YMOに出会わなければ、こういう解散の仕方はしなかったんじゃないかと思ったりもする。全ては終わったことだが・・。

「他にもカントンなんて曲もあるし・・。よっぽど矢野顕子が好きなんですね。(と少々嫌味な言い方の教授)」

3・矢野顕子 相合傘
「本人の希望がありましてですね・・。ちょっとこれラジオでかけてよ。」と矢野顕子さんに言われたといって、この曲をかける。
この曲は、元々は細野さんの曲だが、そういえば、矢野さん自身「世界で一番細野さんの曲をカバーしているのはわたし」と言っていたな。アルバム「いろはにこんぺいとう」よりの曲。

去年の暮れにやったYMOのウィンター・ライブのコマ劇場で、幸宏が投げたスティックが、眉間に当たって、救急車を呼んだという事件があったという。本人にサインをプレゼントしたりしたというが、教授は、事態が事態というのに、その人を「よっぽどぼうっとしていた人がいて」「目に、もしスティック入ったら大変ですよね」などと半ばふざけて言う。

女の子のハガキで「質問があります。坂本さん個人の好みで答えてください。サンディとスーザンと矢野顕子とシーナ、誰が好みですか?」というものがあり、教授は「・・・んん~。好みで言ったらスーザンですかね」
と答えた後、「・・後で殴られるね」とぼそぼそつぶやく。

同じように女の子のハガキで「山下達郎の隠れ妻」という人から達郎さんと仲が良いのか?との質問。
昔は3日くらい泊まって麻雀なんかやった仲、今でもスタジオで遭うとおっと声は掛け合う仲だという。
「竹内まりやとの結婚式には招待してもらってるの?」との質問には、
「さあ、呼んでくれるんじゃないかなあ」との答え。

一方、大滝詠一氏については、昔仕事を一緒にしたことはあるが「決して仲が悪い訳では無いが、良くも無い」という。

4・デヴィッド・バーン ビッグ・ビジネス
この曲は1981年にD.バーンがトワイラ・サープのバレエ・パフォーマンスのために作った「回転花火(ザ・キャサリン・ホイール)」というアルバム【写真】から。
「ブッシュ・オブ・ゴースツ」「リメイン・イン・ライト」後の初めてのアルバムということで、自分は82年4月頃に買い、興味深く聴いた、思い入れ深い1枚だ。ブライアン・イーノも数曲参加しており、エイドリアン・ブリューも参加している!
のちのち、本ちゃんの72分のカセット、CDが発売されたが、私は40分程度のLPレコードが余計なものが入っておらず好きだ。前述の2枚の延長線上にあり、エスニックな色の曲も多くあり、イーノ&バーン2人でのベースの掛け合う曲やグラスハーブを使ったアンビエントな曲もあり、オススメの1枚でやんす。

暮れにキング・クリムソンを見に行った際に、エイドリアン・ブリューに再開し、抱き合ったという。
4月にはトーキング・ヘッズのツアーでまた日本に来るので、その際に、2ndのソロアルバムを作るので、「YOUたちとまた作りたいな」と言っていたという。(これまた実現しなかったですが)

5・坂本龍一+鈴木慶一+スーザン パーキージーンのテーマ曲(TypeB)
春の化粧品キャンペーンソング。教授の泉のように湧き出るメロディーメーカーの一端を垣間見せる名曲。
慶一さんとスーザンはヴォーカル、というか語りで参加。

このもう1つの企画として立ち上がったのが、忌野清志郎と2人で作ろうという話になっているという話→例のシングル・・です。
明日からレコーディングに入るという。
教授「忌野清志郎+坂本龍一、これは衝撃なんじゃないでしょうか。と個人的には思っているんですが。」

6・ダンスリー グラスホッパーズ
「千のナイフ」に入っている名曲を古い楽器で演奏したダンスリーのアルバム「TheEndOfAsia」より。

7・坂本龍一(YMO) エピローグ(後奏)(生ピアノ)
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かたちんばの音楽の旅はつづくよ。  ~ガラクタ音楽CDの愉しみ~

2006-01-12 22:38:24 | 音楽帳
自分にとって×(バツ)な音楽、「いまいちやなぁ~」とか、どうも好きになれない音楽、・・・そんな自分にとってのいわば「ガラクタ音楽」をかき集めて、ガラガラポン~。適当に並べてCDに焼いてみることをしている。

自称「60点以下の音楽」というタイトルシールだけ付けて、会社のいきかえりにウォークマンで聴いている。

完全にそれぞれの名前やアーチストやアルバムから切り離され、シャッフルされ、どこの何者ともわからない状態で切り貼りされたみなしごのガラクタ音楽集を、何度も・何度も繰り返し聴く。

すると、「ガラクタ音楽」は科学変化を起こし出す・・・。
カオティックな音のジャングルの中で、新しい音楽の切り口や聴き方を発見するのだ。
「ほほぅ~そんな解釈もあったか・・」と気づかされることが多い。

ソコにはあらゆるジャンル、あらゆる音楽がぶちこまれゴッタ煮スープのようになっている。
ジャズもあればアンビエントもあり、そのあとに戸川純やら童謡やら。。。何の脈絡も節操も無く続いていくのだ。
そこで、その音楽に別の表情が浮かび上がってくる。

アルバムの中にあってはわからない・演奏者を知っていたのでは発見できない、その音の別な未知の側面や解釈の発見がある。
「未知との遭遇」なのだ。
こういう実験的な音楽の聴き方を近頃はしている。

「☆○の音を聴くと知っていて、☆○を聴く」という「罠」に捕らえられた「囚人」から自分を逸脱・脱却させるためでもある。

ついついパッケージで聴きがちな世界を離れて、純粋に「音楽を聴く、音を発見する」という能動的・創造的行為なのである。
思えば、昔、ラジオ 「サウンドストリート」、「クロスオーバーイレブン」も「FMトランスミッション/バリケード」などもそんな姿勢の聴き方をしていた訳で、久々にそんな新鮮な「音楽を聴く愉しみ」の原点に戻ったみたいで楽しいのである。それは空を眺め続ける事で目が星を発見していき、次第に星座や全体が見え始めるような愉しみみたいに・・。

修行では無いが、新しい音を見つける旅、パーソナルディシプリン(自己鍛錬)のようなもの。
昔、浪人の頃ノイローゼで幻聴などに苦しめられてから新しい音を聴くことを恐れ、ひたすら昔のなじみの音楽しか聴けなくなった時期、兄に「自分もそういう風になった時期があるが、今では<音を愛する>ということは、ひたすら新しい音楽を聴き続けることだと思い、新しいものを聴いている」という話を聴いたのを思い出した。

・・・そして、僕=かたちんばの新しい音楽を発見する旅は、まだまだ未来に向かって、てくてくと続いていくのです。
【つづく】


ガラクタ音楽CD「60点以下の音楽」 No。21より

Amon Tobin - Like Regular Chickens
Depeche Mode - World In My Eyes (Kraftwerk Remix)
Coldplay - Clocks
Colin Newman - Blue Jay Way
Fennesz - Rivers Of Sand
Harold Budd - Bird Charmer
Fennesz - City Of Light
ulrich schnauss - monday paracetamol
Cocteau Twins & Aphex Twin - Let My Fish Loose
Nikakoi - Vent
Colin newman-Alone
Chris and Cosey - Passion
China Crisis - African And White (Steve Proctor Mix)
Silicon Teens - Red River Rock
William Orbit - Gringatcho Demento
Test Dept - Comrade Enver Hoxha

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クロスオーバーイレブンなどのエアチェックテープ 1981年12月~1982年1月

2006-01-09 17:15:40 | クロスオーバーイレブン
ここに1本のテープがある。
'81年12月から'82年1月に向けて、一生懸命エアチェックしたテープである。

こんな具合になっている。

A面
1・坂本龍一 ザ・ガーデン・オブ・ポピーズ
2・ジョン・フォックス ザ・ガーデン
3・カン ゴモラー
4・喜多郎 風神
5・喜多郎 蜃気楼
6・喜多郎 巡礼の旅
7・喜多郎 砂の神

B面
1・喜多郎 敦煌からの想い
2・ジョン・フォックス  雨上がりのヨーロッパ
3・ウルトラヴォックス We Stand Alone
4・ディーヴォ スルー・ビーイング・グロウ
5・トム・トム・クラブ おしゃべり魔女
6・ヘヴン17 Play To Win
7・バウ・ワウ・ワウ チワワは素敵な合言葉

***

A面は、まずクロスオーバーイレブンで、1~3曲目まで録った。
FMの雨のようなノイズの中、坂本さんのドラムの音が徐々に大きくなる「ザ・ガーデン・オブ・ポピーズ」で始まり、その「庭」は、ジョン・フォックスの持つヨーロッパの退廃的な庭に続いていく。そしてカンの催眠的な微妙な振幅音で構成された静かな名曲「ゴモラー」へ。

そして、それは喜多郎に繋がり、今度は開放的なシルクロードの砂の世界に。

***

当時19:20からやっていた「トップ・オブ・ザ・ポップス」?だっけ、新譜を紹介する番組はエアチェック小僧には、大事な番組だった。
喜多郎の「敦煌」という'81年の新譜を特集した。このアルバムは個人的に好きなのだ。
喜多郎といっても、今のヒトは知らないだろうが・・、僕は、シンセサイザーの音色にとりこになっていた頃だったので、そんな中の1つとして聴いていた。

【・・・・日中合作のNHK大型紀行番組「シルクロード」。 このシリーズが始まって、番組の冒頭でテーマ曲「絲綢之路」が流れ始めた途端、「これは一体誰の曲なんだ?」と問い合わせが殺到。NHK中の電話が鳴り出した、という伝説が残っている。そのくらい強烈な描写力を持った名曲であった…。 最近のシンセサイザーは音色が豊かで、一聴してもシンセと分からないような自然な音も出してくるが、この頃のシンセサイザーは「ピロピロピロ~」という、まんま電子音!という音だった。にもかかわらず、哀愁を帯びた素晴らしいメロディーで、中国の歴史を感じさせる楽曲群に仕上がっている。「こんな曲があったのか!」という新鮮な驚きを持って迎えられた。・・・】

という表記がとあるページにあった。
まさに、自分も、この「シルクロード」のテーマ曲「絲綢之路」に驚き、好きになった1人であった。当時、TVのジャックにコードを繋いで、TVからカセットテープにこのテーマ曲を録音した記憶がある。それくらい好きだった。

***

B面2曲目以降は、当時、日曜日にFM東京で昼にやっていた「レコパル 音の仲間たち」という番組から。
糸井重里大先生がDJをやっていたのだ。YMOの「BGM」を初めて聴いたのも実はこの番組だった。
この'82年1月には、最近のニューウェイブ特集ということで、ジョン・フォックス、ウルトラヴォックスなどなどをかけた。

トム・トム・クラブやヘヴン17などは、初めてこの番組で聴いたものと思える。

当時、自分は中学3年生。受験を控えて暗い日々を送っていたが、こういうテープを聴きながら、内面は燃えていた日々だった。

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1月9日 月曜日 祝日 「成人の日?」

2006-01-09 13:14:56 | 雑記帳
正月休みが明けたとたんに3連休ということで、何か気味の悪い休みに漂っている。自分のお客さんの所に行くと結構今日まで正月休みと言うヒトもいて、そんな2週間近い休みとって、社会復帰できるのかいなという感じもしていたが。

そういう自分も自堕落な土日を過ごした。
私の場合はひたすら疲れて寝ているばっかりだったが。

外に出よう出ようと思いながら、余りにも寒いので、結局、お風呂に入ったり、お酒を飲んだりして、室内でぬくぬくしていた。

いかん。今日こそ外に出ようと思う、本日の祝日である。

起きぬけにしては、きつくねじれたオンガクを聴く。

★Mark Stewart & Maffia - Jerusalem

★Fad Gadget - Swallow It

★Fad Gadget - Sleep

★Fad Gadget - Lady shave

ファッド・ガジェットは1980年という古いミュートレーベルの音楽。地味だが手作りの感じが好きだ。何が違うのか?と考えたら、使っている機材が違うんだね。
最近のテクノが1回聴いて好きになれないのは、機械に頼り過ぎていて、そのまま出た音を使い過ぎる、よってみんな同じ響きに聞こえるのだ。

***

しかし「成人の日」なるものも、そろそろ廃止にした方が良い。
もはや、こんな通過儀礼の意味を一切持たない近代社会に、成人の意味などカケラも無いし、ちゃんちゃらおかしい。法的な意味しか無い。
20歳の記念に、今日、問題ある成人、成人とは呼べない成人を一挙に逮捕してブタ箱にブチ込むなどの「大人の見せしめ」的」「催し物」をするなどの工夫が無ければ止めた方が良い。

TVで大枚はたいた和服を、親からタダでもらいながら、ちゃらちゃら着て、「みんな同じ」空間に入って話を聴く馬鹿な20歳を見る度に、非常に情けない気分になる。
社会に反抗していた自分らは、こういう「空間」に行くこと自体を拒否していたはずなのだが・・。「こんなとこ行って騒ぐ位なら、行くなよ」と思う自分は決して歳を取ったからそういうのでは無いのだ。

実に情けない連中だ、と思い、この手のニュースが始まると、チャンネルを変えたかたちんばであった。
コメント (1)
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