こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

2011年3月31日 木曜日 夜

2011-03-31 21:54:28 | 雑記帳
21:06電車に乗る。
黒で固めた美脚の女がむしゃぶりつくように菓子パンを食っている。
続いてピーナッツチョコ、カールをひたすらせわしなく口に運び、ボトルのミルクティーをごくごく飲む。
全く趣味では無いが顔は整っている。
見る見る間に異常な量を飲食する彼女の姿は、精神のどこかがイカレてしまっているのが判る。

アイ・フォンを熱心にいじる奴。
ゲームにカチカチ熱中する奴。
裸に近い派手な服の女。

あたかもこの空間に居ると、平静時と同じ怠惰なだらだらの風景。

***

年度末最終日。
朝、電車の不意打ちのすし詰めとマナー無き・はみ出ても無理して乗る馬鹿が電車の遅延を加速させるに始まった。

転勤や部署改廃で引っ越す人のがたがた、引き継ぎ、挨拶周り…
そんな中、結局は良いように利用されたのだろう…
と悟りながら、何ら席も業務内容も変わらぬ(過去手放した仕事が追加で手元に戻るが)し、まだまだ宿題は年度が変わろうが引き続いていく。

自分には3月31日も365日のうちの1日に過ぎない。

盗作エセ作家井伏鱒二に山椒魚なる小説があったか、と。
かめの中で沈み暮らしていた山椒魚が大きくなったものの、そこから出ることが出来なくなってしまう。

何か、気が付いたら手遅れの今の自分の澱みの様のようで、明日からが恐い。
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2011年3月31日 木曜日 朝

2011-03-31 08:33:09 | 雑記帳
朝、雲一つ無い青空。
もう春のはずが、陽気は出遅れている。

ニュースを見る。
きゅうりのハウス農園が風評被害で1500~2000円付くものが200円しか付かない農園の方の嘆き。
中国野菜が自分らが食べるものとは分けて、輸出野菜にガンガン農薬をぶち込んでいる。
かつて仕事で中国の深センに行った際食べた中華料理の野菜の旨さ、ああ野菜ってものはこんなにも美味しいんだと知ったことがある。
今迄、農薬ガンガンの野菜を食べてきたことを思えば、このきゅうりは何ら問題無いように思う。

***

一方、支援の一つとして、そんな方法があったのかと感心したことがいくつもある。
漁村の方が、灰色の風景に彩りを添えて見る癒しとして、船ののぼり旗を洗って50枚位紐に吊るす。
アートである。

腹話術の得意なおじさんが小さなコミュニティを回って腹話術をする。
ついお人形のおかしみを持った姿になごみ、みんな自然な笑顔がこぼれる。
こどもたちも周囲を忘れて笑いほころぶ。
「今」を愉しむ姿。

小学5年生で自閉症になった子は、宝物のピアノと同時に家もおばあちゃんも流されてしまったけれども、行き着いたコミュニティで膠着したカラダをほぐすべくラジオ体操を始めたが伴奏が必要になり、ピアノ演奏を買って出たという。
それ以来、彼の弾くピアノはそのコミュニティの時を忘れる癒しとなり、彼の不安定だった精神状態もみんなとの協調もあり、落ち着いた状態に戻ったという。

さまざまな工夫に感心した朝。
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2011年3月30日 水曜日 夜―2

2011-03-30 22:44:59 | 雑記帳
22時過ぎ、駅を降りるとフラッシュのような光と久々に聞くカミナリ様。

傘がない。
放射能雨を浴びながら帰宅。

すると、続いて茨城震源の余震。

自然が荒れ狂っている。

自然を前にした、人間の無力さ。

***

昨夜帰宅後、疲れ・めまい・吐き気の中「気」をずらすべく音楽を聴いていた。
デリック・メイのCD化されていないアムステルダムのライブ~YMO「テクノデリック」
静謐な台所で頭を抱え、音が過ぎ行くままに任せると、B面最後の教授の「プロローグ~エピローグ」で精神がやっと同期化した。

20110402 02:21挿入:



風呂浸かり、睡眠薬を飲み、TBS竹内香苗ちゃんの声を聴きながら眠りに落ちると、妙な夢を見た。

「震災の際の正しい道の歩き方・正しい自転車のこぎ方」なる説教じみた夢。

朝、眼痛で目が凹んでいる。

ディップ・イン・ザ・プールの「707」

矢野顕子「終わりの季節」

を聴き、仕度をし、重い心身を引き吊り仕事場へ。

***

駅前でタバコを買おうとすると、ほとんどの銘柄が売り切れ。

JTが工場打撃のため出荷制限とは聞いていたが、今度はタバコか…。

WHOが、私のようなニコチン中毒者をせせら笑いながら「ニコチン切れて死ね」という声が聞こえる。

スピーカーから教授の「京城音楽(SeoulMusic)」のケチャが流れている。
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2011年3月30日 水曜日 夜

2011-03-30 21:09:31 | 雑記帳


『公園で野良?猫をなでる親子。
2歳くらいの女の子「ママ、猫あったかいね」
お母さん「そうだね、あったかいね」

何でも「かわいー」で済まさない会話。
生きる温かみを感じるふたり。』(コメント By さくりんさん 2011-03-26 22:38:08)

余震が続き、パニックから買占めに走る粗暴のとなりで。

神の宿るひそやかな幸福の瞬間。
野良猫を囲む母子の姿を想起し、眉をひそめる。

私の大好きな場所、文京区役所のビルの屋上。
そこで、かつて偶然出会った父子の会話を思い出した。

この文京区役所の屋上にある展望台。
東京が一望出来る。
ビールを呑みながら、風景を俯瞰的に見るエアスポット。
私の隠れ家の1つ。
力を抜く。

カップルや親子が来るスペース。
そこで聞いた父子の会話に、すごい会話を聞いてしまったと思ったことがあった。

こども「おとうさん、世界って広いんだねえ。」
おとうさん「そうだよ、広いんだよ。」

見て感じたことを表現出来るこどもの世界の大きさに感心した。
あの子は、今、どこで何をしているのだろうか。
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2011年3月29日 火曜日 夜

2011-03-29 22:33:22 | 雑記帳
21時52分。
電車に乗ると、ぐったりと最後方車輌のすみっこに全身を倒す。

世間とは相性悪いはずの自分が、今回は世間とマッチしてしまった。
いつも揺れているかのような感じと吐き気。
実は、この2日余り眠れていない。
睡眠薬を服用しているのに。

阪神淡路大震災の時は余震回数が多く、流石に東京に脱出することまで考えもしたが、こんな感覚は無かった。
28歳という若さか?
当時は営業職で車移動か常に動いていたからもあろう。
今のボロ建物の不夜城と違うインテリジェンスビルにいたこともあろう。

いつも、昼、お弁当を食べる時だけは、ニュース+αからの情報に「そもそも自民党・東京電力の癒着が悪の根源」などと仲間と話しながら、のったりと見る。
しかし、今日だけは、余震から来るめまいや不眠は人ごとならず、悟られぬよう黙って流した。
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2011年3月28日 月曜日 夜-2

2011-03-28 22:59:32 | 雑記帳
佐野眞一の「東電OL殺人事件」というノンフィクションを、かつて読んだ。
丹念なる取材。

まだ女性の社会人の立場が弱い頃、東京電力で要職にまで登り詰めたOLが、なぜ睡眠まで削りながら、夜に円谷町の淫売婦を自らに課し続け、ある日、死体となって発見されなければならなかったのか?

彼女の父は、戦後の高度経済成長の中、それに追い付けるべく電力拡大に尽力したが、若くして過労死した。

父を慕って育った娘の、後を追った行動の底を流れていた何か。

***

阪神淡路大震災のとき、過酷なスケジュールの中、仮設住宅に尽力した方、また、復興に尽力した方、そういった方々が過労死した。

東日本大震災で亡くなった方々にはただただ頭を下げるしかないが、そんな中、一命を取り留めた側・それを支える側、共にこれ以上の不幸があってはならない。

わたしには、頑張れ、とか、元気に、という言葉を、今、やすやすと使う風潮には同調出来ない。
それは、鬱病の人への思いやりとして、あえて、その言葉を口に出さないのと同じだと思っている。
抑鬱に揺られて来た自分が言うのもなんだが。
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2011年3月28日 月曜 夜

2011-03-28 20:56:53 | 雑記帳
課題山積の中、それでも20:35の電車に飛び乗る。

この歳になると、ある時間から大して仕事が前に進まないのを知っている。
要は、仕事場に居ても無駄なのだ。
しかし、周囲の空気になびき、なかなかゼロにまで捨て切れていない情けない自分が在る。

まさかこんな3月を迎えようとは誰もが思わなかったはず。

だからといって、時は・そして・追っ手は待ってくれない。

とは言え「まだ後3日ある。」と思い、仕事場を出たら、憂えても仕方の無いことに「とらわれ」ず、脳はちゃらんぽらんにして良いのだ。

あきらめでは無い。
あまりに深刻ぶっていたって意味が無いからだ。

戦時中「贅沢は敵だ」というスローガンに従って餓死した人が居たが、そうなってはいけない。
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2011年3月28日 月曜 朝

2011-03-28 07:35:53 | 雑記帳
昨夜は、23:00に消灯。
寝床に入り、ミニラジオでNHKの放送をかけながら。
しかし、仕事など変な夢ばかりで6:00に布団を跳ね除ける。

起きて緑茶を飲み、タバコを吸う。
雲一つ無い青空。
だが、温度は低い。
被災地の人にはつらい温度であることだろう。

心で手を合わせ、目玉焼、赤味噌のわかめの味噌味を頂く。

フリオ・イグレシアスの1994年のアルバムに入った「フラジャイル」を聴く。
原曲を作ったスティングが、この曲の美しさを握るつまびくようなスパニッシュなギターを弾き、バッキング・ヴォーカルを演じている。

ニュースで今日の計画停電を発表している。
今日から5→25ブロックに細分化するという。
なおかつ、初回は6:20から。
最悪2時間前迄に可否判断を下す。
やむないことは理解したとしても、住む人への提示方法の下手くそさ・KY思考は、やはり天下の東京電力ならではのさすがさ。

原発は予断は許さぬものの小康状態キープ。

月曜で何があるか分からないので7:08という早い電車に乗ろうとホームに行くと、既に多く人がいる。

ロスを起こす都市のパニックは避けねばならない。
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ちあきなおみ 「黄昏のビギン」'91

2011-03-27 01:15:37 | 音楽帳
いつ・何が・どうなるか分からない・今の日本で
いざとなれば・日本を離れざるを得ない・死ぬこともありえる中

そんな中でこそ、今、好きな音楽を聴いていたい。

1991年、企業から赴任命令を下された大阪が自分の最初の仕事の出発点だった。
右も左もわからない、尋ね人。
現地の友人も居ない。
やること成すこと失敗ばかりで、毎日説教の嵐の中の孤独の日々だった。

そんな中、友人ハブ噛み師匠はせっせと、大阪ではやっていない東京キーの番組をVHSのヴィデオ・テープに収めて送ってくれた。

そんな番組の合間でかかった、東急電鉄・東急スカイライナーのCMが素晴らしく、目が覚める想いがした。
故郷を離れていく情感を上手に映像化していた。
そのCMのバックで、初めて、このちあきなおみさんの「たそがれのビギン」に出会った。

そうそう聴くことの出来ない名曲とちあきなおみにしか表現出来ない歌。



殺伐とした中、自分の想い出と共に、1つの安堵をこの歌に覚える。
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正確な情報の糸口

2011-03-26 22:04:03 | 雑記帳
余震は昨日は大きなものが何発か来たが、それほど大きなものは来ていない。

震災で大きくズレたプレートは他のプレートに及んで、それぞれのプレートがズレたことの補正に入ることが、この余震の要因。
この余震がさほど大きくなくエネルギーを分散させて落ち着いていく事を祈る。

しかし、震災が遺した大きな傷の修復活動・影響と放射能は日々この後も続いていく。

放射能については、専門的知識が薄いので、人の意見に左右されてしまうが、専門家曰くは、全く予断許さない状況が続くという。

チェルノブイリ、スリーマイル島事故と違うのは、こんなにも多く(1~6号機)の動きを随時見ながら、その動きに応じて「措置を講じ続けなければならない」のは世界に例が無いとも言う。

問題は、その作業を行ってくれている現場の人たちだ。

制御に神経を働かせ続けるのは、被爆をしながらも現場作業をする人たちである。
その人々の精神力も限界に達していることだろう。
結局は、それを制御している人に左右されるが、そんな人々が参ってしまいつつあるのが、今、一番危険なのだ。
世界に及ぶ事態を背負って仕事を黙々としている人。

政府も東京電力も上の方に居て、ああだのこうだの発表する立場は結構だが、現場作業員へのケアを何よりも大事にして欲しい。
ヒューマンエラーが起きないように。

***

NHKの水野倫之さん(NHKの解説委員)などの方以外の報道メディアの言うことはほとんどが信用ならないし「今、何が起きていて、これからどうすべきか」を伝えず・録画したガラクタ番組を続けるTVは公共放送に託された意味を成していない。

我々は、糸を手繰って、信用出来るであろう専門家の意見を集め、それに耳を傾けるべきだろう。

23:00まで「ニコニコ動画」で『原発はどうなっているのか。被災地はどうすればいいのか』を生放送している。

http://live.nicovideo.jp/watch/lv44244136

環境エネルギー政策研究所所長である飯田哲也さんという方が、落ち着いてやさしく今の事態と今後について話してくれているので、是非見て欲しい。

また、見られない方は、飯田さんが所属している「環境エネルギー政策研究所」のサイトで情報を得ることが出来るので、そちらからも情報を得てください。

http://www.isep.or.jp/

追記:22:23
放射能については、政府&報道メディアは情報統制行い、出来うるだけパニックを起こさないように楽観論に傾きがちである。
個人個人が、そうでは無い経路で情報を得ること。

追記:22:53
上記「ニコニコ動画」で飯田哲也さんの部分が終わってしまったので、見られなかった方は以下へ。
過去YOUTUBEではよく見てきたが「マル激トーク・オン・ディマンド」で、飯田哲也さんを加えた『特別番組 あえて最悪のシナリオとその対処法を考える』という放送を無料で行っている。
決してこれが正解では無いだろうが、一つの参考にしてください。

マル激トーク・オン・ディマンド

http://www.videonews.com/on-demand/
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